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青山、男もアロマ [ハーバル]

「いや、俺、いいよ。うちでコンパスの改訂作業するし・・」

逃げ腰である。

休診日。
肩が凝って仕方が無いので、いつものアロマテラピーサロンに電話を入れるとOKである。
ふと思いついて、目の前でお蕎麦をすすっている夫も誘う。

「なら、あとでおまえがやってくれよ」
ぶつくさぶつくさ完璧一歩後退の姿勢に、
え〜い!面倒だ。
「2時間のアロマは4時間の仕事の能率を上げる」
とかなんとかさらに畳み掛け、完全否定でないことをその顔に見取って、もう一度サロンに電話してしまう。

P1030266.JPG
このサロンは4割の利用客が男性である、とオーナーに聞いている。
オフィキナリスにも何度か「女性専用ですよね?」とあきらめたような男性の方からの電話がかかることがあり、アロマテラピーを受けたい殿方が世にどのくらいいるのか、想像に難くない。

夫も海外へ行けば必ず私のお供でスパには行くのだが、そういえば本格的なアロマテラピーは私の実験台以外には受けたことが無いはず。
アロマを推奨しているクリニックの長として、これではいけない!

「パンツ、履き替えて行った方がいいよな?」
おまえ、何しに行く気じゃい!とツッコミたくなるが、そうと決まれば結構乗り気の夫がハンドルを握り、45分で高樹町の出口から滑り出る。

隣り合わせの部屋にそれぞれ案内され、2ベッドの同じ部屋で施術を受けられるものと思っていた夫はちょっと心細げ。
仕方ないので夫担当のセラピストに
「思いっきりデトックス効果、かけてやってください」
とヒントを与えておく。

隣からはセラピストと夫の楽しげな笑い声が聞こえ(でも、これだけがこのサロンの残念なところです。防音は大事ですね)、なんだ、結構楽しくやってんじゃん、と思う間もなく、響いてくる大いびき。
担当のセラピストさん、ご迷惑おかけします。
私も被ってますけど。

一番の興味は、セラピストさんが夫に何を使ったかだ。
アドバイス・シートを見せてもらうと
「ラヴェンダーハイアルト、ジャンジャー、マジョラムスイート、ローズマリー」。
あっため系ですね。
ローズマリー(Rosemary:Rosmarinus officinalis)は肝臓があまり強くない夫には一番にくるオイルなので、正解。水分排出にもよく使う。
ジンジャー(Ginger:Zingiber officinale)は前夜新年会で深酒をした消化器と、体型を見てコレステロールの低下を図ったものだろう。
マジョラム(Marjoram:Origanum majorana)は血液循環促進。
ラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)はいわずもがな。万能ですから。

いいじゃないですか。
いいじゃないですか。
体質を知っている人への第三者的なオイルの選択を見せてもらえるシチュエーションはあまりないので、本当に勉強になる。(セラピストさんは嫌かもしれませんね)

この後、「焼き肉でも食べて帰ろうか」なんて言ったら殴ってやろうかと思ったけど、夫が選んだのは薬膳ラーメンという極めてヘルシーな分野。
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帰ってからも、「身体が軽くなった。あったまった。」としごくご満悦。
セラピストさんから頂いたカードを見て、「一人で行ってもいいんだよな?」とやる気満万である。

私が行った何回かの施術と、理論だけでアロマテラピーを理解したつもりになっていた夫が、アロマの効果を肌で感じることができたのは、私もすごくうれしい。

男もアロマ。
当然「あり」。
ヨーロッパでは普通のことなのに、それができにくい日本の現状が残念だ。










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