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オフィキナリス、香りの記憶 [フローラル]

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「manaさんのブログを読んでいて、今日は絶対ジャスミンでお願いしようと思って・・」

いらしたクライアントさんのこんな言葉は本当にうれしい。

私のこの拙いブログがどうこうというのではなく、その方に「ジャスミンでのトリートメントは気持ちがいい」という記憶が、Jasuminum officinaleを通してしっかり刻み込まれているっていうことが、だ。

「文系ってさー」
次男にけちょんけちょんに言われる私が、珍しく熱心に読んだ理系の本「生物と無生物のあいだ」は、小難しくなりがちな理系の話しを文系の表現で書き表した好著である。

その著者、福岡伸一先生が記憶のしくみについて、次のような解析をされている。

五感から取り入れられる刺激が脳に入ってくると、脳細胞が弱い電気を発生する。
その電気の流れがシナプスを介し、神経細胞から神経細胞へ伝えられ、回路が出来る。
特に強い刺激や繰り返し起こる刺激に対しては、その回路の形成が強化され、スムーズに電気が流れるようになる。
その強化された回路が「記憶」なのではないだろうか、と。

京大卒の分子生物学者の先生でさえ、「・・ではなかろうか」と結んでいるので、まだはっきりと解明されているわけではないらしい。

クライアントさんが一度ジャスミンでのトリートメントを受ける。
その時の感覚が、ジャスミンの香りという刺激を通してその方のシナプスの伝達能力にものすごく貢献したとする。
その方がしばらく経って、私のジャスミンに関するブログを読む。
そうするとジャスミンという文字を読んだだけで、その方の神経伝達回路はジャスミンの香りにつながり、、その時のトリートメントの感触にまで到達するのだ。(・・と私は解釈している)

福岡センセイはこうもおっしゃっている。
『刺激、それは匂いかも知れない。(中略)それが回路のどこかをつんと刺激する。すると電気が発生し、星(神経細胞は星のようなカタチなんです)に明かりを順番につけていく。それはいわばクリスマスに飾り付けされたモミの木のイルミネーションのようだ』

う〜ん、なんて詩的な理系なんだろう。

その神経回路を強化できるだけのトリートメントの技術とクライアントさんの個性にぴったりとマッチしたEOを選ぶ能力を持っているのが、素敵なセラピストと言える条件なんだと思う。
がんばりましょう!

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犬とソファに埋もれる。
これはソファについた犬達の匂いが私の回路強化にかなり貢献して、幸せの階段を駆け上らせる。


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