交詢社ビル、ひとりごはんを楽しんで [ウッド]
年をとるということは、面倒だ。
人様が見て不快にならない程度に容姿を保つのに、しなければならないことが年々増えていくんである。
若ければすっぴんだろうが、素爪だろうが、それを見る方が不快に思うことはないだろうが、50の峠を越えればそうはいかない。
美容院にいけば半日仕事である。
カラーリングをし、カットをし、フットジェルネイルをしてついでに足裏の角質を落としてもらい、ヘッドスパで凝った肩と頭皮をほぐしてもらう。
「どうしたんでしょうか!?」
毎回ヘッドスパを担当してくれるホンダさんに言われる。
肩がこちこちなんである。
加圧トレーニングをやり始めて、筋肉が緊張状態であることを告げると、「それじゃあ、筋肉内の疲労物質を流しましょう!」と言われ、ジュニパー(Juniper:Juniperus communis fructus)、グレープフルーツ(Grapefruits:Citrus paradisii)にペパーミント(Peppermint:Mentha piperita)をちょっぴり入れて、排出効果抜群のスッキリ系のブレンドとなる。
「◯しじまさんのフルコース」と呼ばれているこの行程の所要時間5時間半。
午後早くに入ったのに、出るころは遅い夕食の時間である。
さて何を食べようか。
女一人でふらりと入って不自然に思われない店は時間が遅くなるとそう多くない。
小粋な蕎麦屋などはかなり得点が高い。
行きつけの鮨屋があればいいんだけれど、まだここ銀座は開拓途上だ。
美容院と同じビルの中の「逍遥」で、ピータンをつまみつつ坦々麺を食べ、杏仁豆腐で〆る。
車で来てしまったんで、飲めないのが残念。
ひとりでゆっくり好きなものを食べるのもこの年になると惨めさがないし、若いと様にならないかも知れないひとりごはんは、私の中で結構旬かもと思う。
2009-04-11 15:04
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