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自宅、私に何か [ブレンド・プロダクツ]

いか〜ん!

思わず私はこう叫び、二階へ駆け上がったんである。

ばしーん!とキッチンの引き出しを開け、割り箸と塩のビンをつかむと、まただだっと階段を駆け下り、そのエイリアンに勝負を挑んだんである。

夫が義母からもらった桜の盆栽(?)は、世間の桜に若葉が混じるようになっても頑につぼみを閉ざし、青々としていた足元の苔もちょっと茶色になってくる。
自動的に世話係にさせられた私は内心「死んだ」と思い、夫の目からどうそれを隠そうかと思っていた矢先。

IMG_1915.JPG
10ほどついたつぼみが一気に膨らんで、ピンクの花びらが蕚(がく)のスキマから見え隠れし、それはもう愛おしいんである。

急に玄関の一等席に格上げになった小さな桜。

その花の最初の一つが、その日帰宅する頃には咲いているだろうと思われるほどほころぶ。

夕方、玄関の扉を開けるとそのピンクの愛らしい姿はどこにも無く、
IMG_1914.JPG
この方がいらっしゃったんである。

楽しみにしていた最初の一個を平らげ、銀色のスジを枝に付けながら(これが許せん!)次の花に行こうとしている。

ヒトのものを、それも楽しみに待っているものを食べるなんて、絶対いかんのである。

塩振ってやる!とアジシオ(これでいいのかどうかの判断もつかない)のビンを振り上げた途端、その方が首(どこからだかわからんが)をもたげて私の方を見たんである。

何も心に疚しさを持たず、「私に何か?」というような首のかしげ方。

振り上げた拳(とアジシオのビン)は降ろさねばなるまい。

割り箸でその方をつまみ、玄関の扉を開け、表の茂みにそおと置く。

「もう二度とここへ来るんじゃねえぜ・・」
寛大な刑事がちんぴらをシャバに放つように、私はその方を放免する。

・・・だから、なに?!

IMG_1909.JPG
モナルダ(Monarda:Monarda fistulosa )、グリーンマートル( Green Myrtle:Myrtus communis )、ヒソップ・デキュンベンス(Hyssop Decumbens:Hyssop officinalis)、グリーンランドモス( Greenland Moss:Ledum groenlandicum)、タイム・ツーヤノール( Thyme thuyanol:Thymus vulgaris,thujanol)、エバーラスティング( Everlasting:Helichrysum italicum)=ヘリクリサム。

現代アロマテラピーの羅針盤、カート・シュナウベルト博士とロタンシェルプレゼンツの、貴重で珍しいオイルたちが到着。

明日は第1回の私の講座なんである。

ナメクジ様と戯れている場合ではないんである。
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コメント 2

朋子

うわああああ

貴重なオイル様たち
ものすごい魅力を放っていますね
これは大変だ!

それで
いよいよ明日なんですね
間違いなく素晴らしい講座になりますね!


by 朋子 (2010-04-14 22:17) 

mana

朋子さん

プレッシャーかかりますよぉ。

受講者は妊婦さんで香りに敏感なので、あまり過激にならないようシンプルにいこうと思います。

お天気が・・・ねえ。


by mana (2010-04-15 07:22) 

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