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麻布十番、Lei Ho'oheno [ハーバル]

「たかがデパートの売り出しの舞台、といい加減に考えるなら、あなたたちは出なくていいです。」

てんでばらばらな我々のフラを見た先生の厳しい言葉。
普段のレッスンからは想像もできない張りつめた空気がスタジオ中に満ちる。

汗だくでレッスンを終え、また翌日自主練習を別のスタジオですることになる。
久しぶりに修羅場

再来週、日本橋三越でフラを踊る。
パリだ、エッフェルスイートだと浮かれている場合じゃなかったんである。

しかもレッスンの後、衣装作りの一環としてお揃いのレボンレイを作ることになる。

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前述した通り、針と糸をここ十数年持たなかった私ももちろんその中に入っているんである。

フラを踊り切ることすら、仕事の合間に入れ込んでやっとやっとなのに、「1時間やってこれくらい」と示す先輩の指の間隔は10センチくらい。

うそー。

「1日3時間やって1週間かかります」
という先生の言葉に倒れそうになる。

2色のリボンをひたすら縫い縮めて行く作業は、一昨年バンコクのホテルで習ったジャスミンのポーワンマライ(花輪)作りを彷彿とさせる。
P2010_0513_175647.JPG

どの国でも、心を込めて作り上げたレイをプレゼントしたり、身にまとったりすることは、きっと重要な意義があることなんだろうと理解する。
なので、「もっと簡単なレイはないのですか」と心でつぶやいてみても、それは虚しく、愚かしいだけである。

雪に降り込められる山形の冬を、アメリカ駐在帰りの奥さんを中心にして、パッチワークやキルト作りに精を出して過ごしたこともあり、生来、針でちくちく縫い溜めることは嫌いではない。

しかーし!
それも今は昔。

縫い溜めるには、一日が26時間欲しいという時間枯渇状態と、老眼という敵と、先ずは戦わなければならないんである。

1日3時間なんて時間は絶対に取れないし、夜は特に目が見えないので、「かーさんがよなべ」するわけにもいかず、ここは朝早起きしてやるしかないという結論に達する。
逆算して、とりあえず毎日、レギュラーな起床時間の1時間前に起きて、「縫い縮める」ことにする。

教室で1時間半やっただけで、帰りの電車では、もう肩が凝って目の焦点がゆらゆらする。

車中で化粧する女子が批判されて久しいが、ここは恥もプライドも捨てて、ラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)塗りである。
いつも携えているポーチからオイルを出し、原液を肩と首筋に擦り込む。
夕方の車中じゃ、迷惑オバサンである。(隣の方、ラヴェンダーが嫌いだったらスミマセン・・・)

5分もしないうちにじんわりと凝りがほぐれ、何とも言えない落ち着きが蘇り、パニックになる寸前で救助された気分。

踊る曲は『Lei Ho 'oheno』

まさに愛する人に捧げるレイを歌った曲。
レイが無ければ始まらないんである。







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コメント 2

alo-had

『リボンレイの本』という本を2冊作ったことがあります。
たかがリボン。されどレイ。w w
心を込めて、一針一針。
フラは感謝や賛美の踊りですからねー。w w
by alo-had (2010-05-14 04:27) 

mana

alo-hadさん

いつもniceありがとうございます。
ブログもとてもアロハな感じで素敵です。

ええ、ええ。
右脇にちょこっと載っている『リボンレイの本』、気になっておりました。

Amazonで早速getします!
(ちなみにレイは未だ悪戦苦闘中です)
by mana (2010-05-16 00:10) 

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