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西新宿、助走完了 [ブレンド・プロダクツ]

どんなちっちゃな企業体であれ、経営に携わっているとヨイショされることはあるけれど、けなされることはそうそう無いので、久々のダメージ後は、精神的にだけでなく、肉体的にもどっと疲労感が募る。

だからこそ私には必要だったのかも知れない、あの言葉も。

私だって知らず知らずのうちに、スタッフたちにこういう言葉をかけているかも知れない。
それを受けた人が、その言葉によって自分を無価値だと思ってしまうことなんて考えもせずに。

集団を率いて行く時に、それはいつもいつも気を付けていこうと決める。

心の傷を癒すのは、私の場合、いつも香りだ。

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サンタマリア・ノヴェッラのタボレットは、ビーワックス(蜜蝋)にハーバルを漬け込んだもので、本来はクローゼットに吊るしておくものだが、体裁が可愛いので、玄関でチェスト代わりに使っているバンダヂ(李朝の衣装箱)に吊るしてみる。

香りが弱いのでホール中に満ちるという訳にはいかないが、その前を通ったときに、ラヴェンダーの香りがふっと嗅覚を撫でる。

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お客様用のトイレのペーパーホルダーにも、オレンジとシナモンのタボレットを。

昔は虫除けと香り付けにこんな優雅な方法を用いていたと思うと、それだけで心が凪ぐ。

土曜夜、次男と落ち合い、2週間前に終わってしまった彼の誕生日を祝う。

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西新宿のパークハイアットのレセプションに通じる廊下は、出来た当時、本棚がこんな美しいディスプレイになるということがものすごく新鮮だった。

自宅を建てることになった時、設計家をここへ連れてきて、「これを我が家に!」と熱望し、かくてリビングの壁一面を覆う照明入りの大本棚が出来上がった訳だが、本日改めて見てみると、なんか違うなあ。

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『ニューヨーク・グリル』http://www.parkhyatttokyo.com/Facility/Restaurant/newyorkgrill.htmlは、今日の主役の彼が大学入学試験に合格した時、高校の3年間つかず離れず彼に付き添ってくれた家庭教師夫婦をご招待して以来。
それから9年(!)が経とうとしている。

現役で入学しながらも、休学、留学と寄り道しながら大学と大学院に籍を置き続けた彼も、現在は修士論文に取り組んで来年3月の卒業を目指す。

「(長い学生生活で)社会へ出る助走は十分させてもらったと思っている。大学生活は先に可能性があるという意味で、実に楽しかった」

親としてその言葉は素直に嬉しく、その背中と歩む軌跡をずっと見守りたい思いである。

私もがんばらなきゃ。

昨日まではあの曲を聞くと吐きそうだったが、また新しいステップを踏み出そう。

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ゆずぽんママ

こんばんは~♪
私もずっとフリーランスでの仕事が多かっただけに
ほとんど”叱られたことがない”。
ダメな場合には次回から仕事が来ないだけなので…(汗)。

私のつたない経験上…、
ダメな部分を指摘してくれる人こそ、次回からも仕事が来て、
ホメまくる人に限って、それっきりということが多かったな~。

言い方にもよるけれど、ある年齢になると
叱ってくれることって、本当は貴重なのかもですね。

先日、近所に出来たカジュアルフレンチの店…
ちょっと塩辛かったので、その旨伝えたら、とても感謝されました♪
普通は言わないんだけど、惜しかったのであえて言ったのでした。
そもそも、期待していなければ、あえてマイナスなことは伝えないかも。

ダメ出ししてくれる声って…実は財産なのかも…とも思います。
*あくまで言い方は大切だけどね~♪
アラフィー世代バンバロー!
by ゆずぽんママ (2010-11-16 00:21) 

mana

ゆずぽんママさん

こんばんは。
いつも応援コメントありがとうございます。

そうですね。
言い方が大切なんだと思います。

バーグ先生が、生徒を叱る前には「とても頑張っていると思う。」と枕詞を付けて、「だけど・・」と忠告に持って行くように、とおっしゃっていましたよね。

あれ、本当に大切だと感じました。


by mana (2010-11-16 18:31) 

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