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ふじみ野、回帰する夏 [クリニック・シンドローム]

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扇風機、初めてON。

西日の当たる、院長室とは名ばかりの倉庫然とした小部屋で、やって来たクールビズでない保険屋さんがあまりに汗を流すので。

小学校低学年の頃まで、実家にはクーラーが無く扇風機が回っていたような気がする。

暑さも今ほどではなかったのかも知れないが、それでも30℃を超す夏の日はあったように思う。
私達は帽子を被せられ、ホースで水を掛け合い、汗をかきかき飽きもせずに外で遊び、縁側でスイカを食べる時だけ側で扇風機が首を振って風を送ってくれていたものだ。

いつから扇風機が無くなったのだろう?

エアコンの台頭で室内の気密性が高まり、子どもは盛夏に外で遊ばなくなる。
汗をかきにくい体質が問題視されるようになる。

この夏、東日本でエアコンをがんがんつけようという人は皆無だろう。
クリニックでもまず6台の扇風機を購入し、職員から使い始めることとなった。

使ってみると、なんとその風の優しいことよ。

足先を冷やすことも無く、身体がだるくなることも無く。

風が起れば手元の書類は吹っ飛ぶものだという当たり前のことさえ忘れていたけど、背中を摩るような風が運んで来たのは、40数年前、真っ黒に日焼けして故郷の庭で笑い転げていた私。

こうして、あの震災は、いろんな人の時計を巻き戻していくのかも知れない。

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断熱材の入っていないコンクリート打ち放しで、反エコの権化のような我が家には、ダイソンのタワーファンを買ってみる。

パワフルな風体だが、意外に穏やかで、確かにムラの無い風が送られて来る。
消費電力40W、音も静かではあるが、1台がクリニックの扇風機7台分という値段に釣り合う機能かどうかは疑問。
あっさりとミナサンのマーキングの標的になったのが悲しい。

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エアコンが珍しかった時代へ回帰するのだろうか、夏。





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