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高輪、同期会 [フレグランス・ストーリー]

こじゃれた街並みに変身した中通りを歩いている時、ふと丸の内の人ごみに流されていた頃の自分を思い出す。

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昭和54年。

男女雇用機会均等法など思いもよらなかった時代である。

高卒・短大卒の女子のほうが賃金を抑えられ、結婚退社までに時間がある、などというトンデモ理由が、堂々とまかり通り、4年制大卒の女子の採用は一切無い時代である。

その年、日立製作所系列の日立電線(株)の入社式に、就職しようとすればコネを使うしかなかった大卒女子6人も、プライドは高く、しかし(私のみ)勤労意識は異様に低く、出席する。

暗黙のうちにリクルートスーツを要求されている日に花柄ワンピースで出勤する。
遅刻しちゃったわとパパの車で送ってもらう。
婚約指輪をちらつかせて早期退社をアピールする。
・・・など、やる気満々の正規入社の人たちや上司から見れば、それはそれはこまったちゃんばかりの私たちであった。

なので・・・・

同期会なんてところからお呼びがかかるなんて思ってもみなかったケド・・・・

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入社時の健診や制服の採寸、親睦会やらでお世話になった高輪寮が取り壊されることになり、有志が30年ぶりの同期会をそこでプロデュースしてくれる。

10人集まれば、10通りの30年がそこにある。

しかし、爆笑と共に皆の口からついて出るのは、バブルの真っただ中で丸の内OLというお立ち台に上がった娘たちの珍百景。
本当に、本当に楽しいばかりの浮かれた時代であった。

何に対しても責任が無く、将来など考えず、世間と会社を舐めていた自分が恥ずかしい。

しかし一方、そんな無防備さと、ふざけた小娘を許してくれた時代の懐の大きさに何だか無性に会いたくなって、足は高輪へ向かったのかも知れない。

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ワタシ、結構人気だったわよん。
(パリの雑貨屋さんに山積みにされていた傘)


幹事のサミー、ほんとにありがとー!





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