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ふじみ野、建物探訪 [クリニック・シンドローム]

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フィリップ、ふじみ野へようこそ。

竣工後7年を経たクリニックの建物の改装を考え始めた矢先の3.11。
その後の余震と節電で、足場を組む真夏の工事などもってのほかと一旦はあっさり断念したが、さてどこかではメンテナンスを入れて良好な状態をキープしなければならないのが自前ビル持つ辛さではある。

震災後1年が経過したのを見極めてから改装費を3社に見積もらせたら、その額が思うより大きいのと、あまりにもばらばらなので、考え込んでしまう。

いったい、いつ、どんなメンテナンスを入れるべきなのか。
今、それは必要なのか。

施行会社や銀行は自己利益にリンクする意見しか言わないのは分かっているので、ここはひとつ、専門家の目で見ていただこうではないか。

・・・というわけで、英語を習っている次男の友人フィリップに、ふじみ野までお出まし頂くことになる。

震災後、日本のボスの混乱で香港のプロジェクトをキャンセルされ、帰国間際の今は英会話講師で糊口を凌いでいるが、もともとはカナダのハーバードと言われるMcGill大学http://www.mcgill.ca/出の優秀な建築家志望の青年である。

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竣工時に近隣の夫の友人たちが共同で植えてくれた枝垂桜が今年はこんなに見事に咲き、古びてきた建物に頑張れとエールを送ってくれているようだ。

本当なら建築に携わっている次男の意見を聞くべきところ、べトナムにいる彼はほぼ音信不通。
No news is good news.とあきらめている現状を見かねてか、フィリップはその代役を務めんと、図面と照らし合わせつつ現場を見回り、施行会社の見積もりを付き合わせていろいろなアドバイスをくれる。

日本の担当者と話すようには意思の疎通が出来ていない気がするが、なるほどなーと思える観点がいくつかあり、やっぱり餅は餅屋だなと思う。

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クリニックを愛してくださる方がこんなふうに居る限り、メンテナンスをしっかりやって、上質な環境を維持していきたい。

Thank you, Philippe.

夜は上福岡の割烹「よし川」で、ご主人渾身の日本料理を。
http://r.gnavi.co.jp/a733900/

たった一人ですべての料理をクッキングするご主人の姿を、建築家を選ばなかったらシェフになりたかったフィリップは、amazing、amazingと写真撮りまくり。

最大34人分の料理を一人で操るコツは、すべて下ごしらえにありとおっしゃるご主人。
人の見えないところでの労力が結果を制するという意味では、建築と料理は似ていると思う。



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コメント 2

朋子

フィリップ、歩けるようになって良かったですね!
マナさんのブログに「nice!」って、ポチっとするボタンが
どこかにあるはずなんですが、、、(他の方がそうしていらっしゃるので)
どうにも私は見つけることができずに、この数週間を過ごしています。
by 朋子 (2012-04-27 22:20) 

mana

朋子さん、ありがとうございます。

記事の一番下のこのコメント脇のnice!をクリックするとボタンが出ます。
フィリップも急に帰国が早まり、慌ただしそうです。
Macotoさんのコンサート、気にしてます。
by mana (2012-04-28 21:26) 

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