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ふじみ野、負けてしまいそうです [クリニック・シンドローム]

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桜は散ってしまった。

でも、ご存知か。

水面に散った桜の花びらが一ヶ所に吹寄せられて集まったものを、花筏(はないかだ)と呼んで古の人々が愛おしんだことを。
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なんと雅な感覚か。

お濠に散った花びらが翌朝にはすっかりすくい取られているのを見て、清掃費は千代田区民税から捻出されているんだろうなあ(千代田区民です)などと下世話なことを考えた自分が恥ずかしい。

区民税、どうぞ!

そう、去年まで一緒に花見をしたクロも窓辺で楽しんだはず。
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1年に一度の桜の風景がじんと胸に来るのは、人間界のつらいことも悲しいことも静かに超越して、美しい花を必ず開かせる自然の大きな力に私たちが打たれるからだと思う。

桜の風景に重ねた思い出のアルバムがまた1ページ。

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(注:千鳥ヶ淵の桜ではありません)

さて、花見が終わるまで考えないことにしていた問題山積。
片っ端からやっつける今週である。

大問題の辞令は突然に。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0800G_Y4A300C1CR0000/

「(まだなってないけど)そういうことになったら補助金要りますか(要らないっていう機関があるんだろうかと思う)。要るんならFAXで意思表示せよ」というアンケートが突然県から送られてきたのが今年1月。

だって火災警報機ペタと天井に貼るだけじゃない。
既存の建物にスプリンクラーを後づけするって言ったら、天井剥がして水道管通すってハナシです。

防災会社に見積もらせた3600万て費用もとんでもないけど、その工事期間、入院患者さんはどうすんのってことですよ。

補助金出せば(審査によっては出ないかもしれませんとご丁寧に県からエクスキューズの電話有り)いいってもんじゃないくらい分かりますよね。

ウチなんて病室は全部1階なんだから、スプリンクラー作動する前に全員自分の足で窓から庭へ逃げますって。

そんな個別事情など完全無視、十把一絡げであれよあれよと予定は閣議決定に。

今週末までに設置事業計画書を提出しなければ、補助金出たとしてもあげないよってことである。
防災会社追い立てて計画書作成し、速達で郵送する。

いくらなんでも躁急すぎないか、お上。
これでやむなく閉院に追い込まれる有床診療所もきっとあるだろう。

なにか大きな力に負けてしまいそうです。

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ついに割烹着(おばあちゃんの割烹着ってそんなに何枚もあるもんなのかと思いました)を脱ぎ捨てて国民の前に現れたOB方さんみたいに、乙女な涙を流してみたいよ、ワタシだって!

すみません。

感情が先行してしまった。
入院患者様の安全度が増すことはいいことだとは思う。

でも日経によれば、建設する時は設置義務が無かったのに今回新基準の対象となって設置義務を負わされる有床診療所(19床以下の入院施設を持つ診療所)は全国で168施設しかないんだから、その工事や費用の大変さを考えれば、もっと個別に調査して準備期間を長く設けるなど、きめ細かな実施要綱にして欲しかったと思う。




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