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自宅、にしこりがんばれ [フレグランス・ストーリー]

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わおおおー!
すごいよ、すごいよ!!

久しぶりに興奮した。

スポーツ観戦、あまり興味ない。
サムライ・ジャパンの面子も未だよくわからんし。

体操だのフィギュアみたいな採点競技に関しては、勝敗にどうしてももやもやしたものが残って、あれがスポーツかどうかという原理的な疑問感じるし・・・(アートとして観るのはいいですね)

ゴルフのようにいかに少なくプレイするかっていう競技や、サッカーのように時間で引き分けもありというのは、全体のスケールが決まってるだけに釈然としない。
(以上のスポーツ競技のファンの皆様、ご無礼お許しください)

だって、だって・・・・

スポーツって汗と涙で、点数や時間をもぎとるもんだろー。

・・・と思うんである。

要するに、審判の感触や時間の制限無しに、アスリートの実力だけで勝ち負けがはっきりするっていう単純な構造が好きってことです。


一家の家訓ならぬ家技(要するに家族共通の競技)のようなものってどの家にもあると思うんだが、我が家の場合、それは絶対的にテニスであった。

あった・・・と過去形なのは、今は家族で誰もラケットを握っている者がいないからである。

今はたぶんぼてぼてのサーブも返せないんじゃないかと思われる体重を蓄えた夫が、まず大学ではテニス部のキャプテンであった。
当時付き合っていた私は、コートの外から試合を眺めて、ユーミンの「ノーサイド」っぽい感傷に浸るのが好きだった。

次男を幼稚園にぶち込んですぐにママ友に誘われて通い始めたテニススクールで、次にハマったのは私だった。
「すいませ~ん」と言いながら走らないおばちゃんダブルスが嫌い。
すいませんと言うヒマあったら、足、半歩出せよ。

シングルス志向のオヤジクラスに紅一点、たまにはシングルスの試合にも出場した。

だから自然に息子たちもそこのキッズクラスに在籍し、一時家族4人でダブルスを楽しんだ頃が、我が家で一番テニスがポピュラーだった時代だ。

その後仕事に忙殺され始めた夫がまず離脱、次男もあまり興味が続かなかったが、長男にとってテニスは、反抗期という暗いトンネルで迷った時に一すじの出口を示す灯りとなり、大学では夫と同じようにテニス部のキャプテンを務めた。

夫が病気で東京での医局生活をあきらめ、一家で山形に移住した時も、見知らぬ土地のテニスクラブの仲間たちとの交流で、どれだけ心細さが救われたことだろう。

私はこのままずっとずっとテニスをしながら年をとっていくんだろうと信じて疑わなかったが、10年ほど前に左アキレス腱をぶっつり断裂させ、半年の仕事を棒に振ったことから、ラケットを手放した・・・


・・・え、おまえんちのテニスヒストリーなんかどうでもいいよ。次へ行け、とおっしゃいますか。


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自分たちがテニスに夢中だった頃は、よく有明や代々木に観戦に行ったし、グランドスラムの試合も欠かさずTV観戦したけど、そのコートに日本人選手が立つことは本当に稀であった。
松岡修造や伊達公子が、何とか16強や8強に食い込むだけで拍手喝采したものだ。

それが・・・フラッシングメドゥの決勝メインコートに爽やかな日本の青年が立つ、そんな日が来たんですねー
もう、それだけで感無量である。

我が家の中で一番テニスに熱い長男は、まずウチに電話してきてwowowが無いと知ると、未曽有の素早さで加入し、明朝の決勝戦を観戦できる態勢を整えた。
ブルック・シールズと別れて絶望の淵から這い上がったアンドレ・アガシの復活優勝戦を(1999年全仏だったろうか?)、反抗期で私と全く口をきかなかった彼と二人、無言で涙を流しながら観た夜のことを思いだした。

(前にも書いたかも知れないが)
この子は大丈夫。
スポーツに感動するまっすぐな心さえあれば、必ず戻ってこられる。

そんな不確定な、でも母親としての直感と共感に満たされた、そんな夜でもあった。

あの感動をもう一度。

明日夜の明けきらぬうちに長男宅へ押しかけて歴史的な決勝を見届けんとするご迷惑な姑に、長男もおヨメさんも「一緒に応援しよう」ととっても寛大である。


我が家のテニス熱思いっきり再燃、ちょっとウレシイ。

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(夫は59歳になり、テニスからは一番遠いところにいる)






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