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自宅、ブリング・リング [マイハーベスト]

自分のことを、ほんのちょっと心のどこかに留め置いてくれる人がいる。

誕生日はそんなことを思う日になった。
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ろうそくを吹き消すのも(だいたい本数多すぎて今は動悸がする)、わいわいパーティに興じるのも、ブリングなプレゼントを期待するのも、散々やり尽くした今、本日心は穏やかである。

夫は毎年必ず花を贈ってくれるけれど、その日の食卓は特別ゴージャスなメニューでもなく、いつものヘルシーな魚や野菜が中心の簡素なものである。
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それでも朝7時に、「一番乗り!おめでとう!!」という友人のメールの着信音で目覚め、国内外問わずのメッセージとメールの波に飲まれる一日は、社会の片隅で生きることはこんなにも沢山の人と関わるってことなんだと教えてくれる。

旅行も一人が好き、普段も一人で行動することが多い自分だけれど、その行動はすべてこの周囲の人たちに支えられてできることなのだと実感する。

当日は朝から夕刻遅くまで仕事だったので、週末に一人スパ。
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Oh, Yeah, it's my pleasure!
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まあ、欲しいものがあれば自分で買うので、半年先の誕生日にもらうものを早くも指定済み、というようなお孫ちゃんのようなこともない。(あおちゃん、ちゃんと買ってあるよ~)
ある意味そんな自分が寂しく、全心全力で「コレ欲しい!!」と思った日々が愛おしくもある。


そこへ・・・
「容疑者たちはルブタンを履いていた」
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ソフィア・コッポラがまた、とてつもなく物欲にまみれた乙女心をザクザクと刺激してやまない映画を創ってくれた。

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「The Bling Ring」(監督:ソフィア・コッポラ/主演:エマ・ワトソン他)

パリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハン等、名だたるセレブの豪邸に忍び込み、ブティック一軒丸ごと飲み込んだようなゴージャスなクローゼットルームを荒らしまくった、ガールズ窃盗団の実話が土台のブランドまみれの映画である。

真っ当な知識人からは「恥を知れ」と一喝された作品でもある。

「だって、これってクールじゃん!」と、モラルとは別次元の少女達の触感覚。
実際の被害者パリス・ヒルトンは自らの実在のクローゼットを映像に提供したっていうんだから、盗られるのも撮られるのもステイタスのうちってな感じのバカバカしさである。

しかしS.コッポラ、いいところ衝くな、相変わらず。
犯罪も、「セレブ」「ゴージャス」という感覚と言葉を散りばめれば、究極の女子力映像になるんだわ。

少し前に日本でも某タレントさんがお手伝いさんに何か盗られたってなことを言っていたように思うが、日本版Bling Ring狙った?

でも、ハーマイオニーはやっぱり大人になって欲しくなかった。

私は59歳と相成りましたが、それが一番の感想である。




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