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六本木、Have yourself a Merry Little Christmas [フレグランス・ストーリー]

クリスマスシーズンになると、何故か都内へ繰り出したくなる(笑)

それも池袋や新宿じゃなくて、六本木へ。
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大学へ入って初めて東京に住んだのは広尾の学寮だったから、六本木や西麻布はとっても身近な遊び場だった。

六本木にはまだヒルズもミッドタウンも無くて、今のような無秩序で猥雑な雰囲気ではなく、最先端のソフィスティケイテッドなバーが点在する大人の街だった。
交差点から飯倉の方に見ることが出来る真っ赤で大きな東京タワーは、地方から出てきたばかりの大学生の私には、今まで見た中で一番美しいクリスマスツリーそのもののように思えたものだ。

カソリックの大学ではもちろんクリスマスは年最大のイヴェント。
12月になると校内もクリスマスのデコレーションで飾られ、寮友たちとクリスマスキャロルの中では何が一番好きかとかを言い合うのは、当時はまだ皇太子妃だった美智子妃が毎年必ず臨席される、マリアンホールのグリークラブのクリスマスコンサートが学生たちの最大の関心事だったからか。

ボーイフレンド達と食事に行く機会も増え、修道会の学寮の21時という手厳しい門限を死守せんと毎夜努力に努力を重ねて彼と門の前で別れた後も、消灯後、唯一点灯が許されているスタディルームから12時で消える真っ赤な東京タワーのライトアップを飽かずに眺めて、デートの余韻に浸るのが寮生の日課だったような気がする。
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そんな大学時代の思い出を引っ張るのだろう。
街にクリスマスソングが流れる季節になると、自分の中で「今年のNo.1」を決めたがるクセが私にはあることは前述したと思う。

今年はちょっと心に乱気流発生中で、クラシックに寄りかかりたくなる。
クリスマスナンバーではないが、ミサ曲の「Panis Angelicus(天使の糧)」の美しい旋律を懐かしく大切に聴いて過ごした日が何日か。


しかしやっぱりスタンダードな曲が楽しい。
毎年セルフランクインするこの曲、今年はメキシコの美しい3兄弟、Vazquez Soundsバージョンで。


おなじみのシナトラ版は、クリスマスの風景が心の中にキラキラと流れ出すようで、昔から一番好きなキャロルだ。
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気心の知れた仲間たちとの、ちょっと豪華な食事に六本木へ出掛ける。
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バブル期をまっしぐらに走り抜けた大学生の自分を捜すかのように。


しかし地下鉄と私鉄を乗り継いで家に帰れば、夫も寝静まったシンデレラ帰宅。
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そして翌朝は飲み過ぎという、大学当時は無かった厳しい現実が待っているのだけれど・・・
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