The Nam Hai、静寂の構図 [セルフィッシュ・ジャーニー]
ほお。
なるほど。
ベトナム第3の都市ダナンの空港から世界遺産の街ホイアンへ向かう海沿いの道筋は、いまやリゾートホテルの建設ラッシュである。
その中でも現在不動のクオリティ1位を保っているというThe Nam Haiへ、Amano'iのあるニャチャンから移ってきた。
きっかりの左右対称が、400ヘクタールという広大な敷地に果てしなく繰り返される。
中国テイストの濃い色合い。
どちらかというと不均衡の中に生き生きとした躍動の美を見出すことに魅力を感じる方だが、ここまで徹底されるといっそ納得がいく。
左右対称の構図は静寂を生む。
自然の中にあえて計算して不便な動線を配置し、リトリートの雰囲気を盛り上げたAmano'iと比較すると、こちらは作り込まれたリゾートでファミリー向けといったところか。
中国テイストは建物の配置やデザインだけではない。
静寂のプライベートエリアから一歩出て、人の集まるダイニングへ出て行けば、そこはオープンキッチンを中央に配して旺盛な食欲を刺激する、生き生きとした喧噪の世界。
中国には行ったことが無いが、きっと食の文化とイメージはこんな風だろうと想像できる。
朝からシャンパンもあり。
食材の色彩の洪水。
滴り落ちる蜂蜜。
お決まりのサニーサイドアップとパンケーキ。
ちょっと捻り過ぎ?
夜はその音と色彩が光の旋律に変わる。
このあたりの空気の強弱感は、ホテルの意図そのものだろう。
すごく好みかと言えばそうではないが、なかなかよく考えられている。
チビどもを連れて来たら楽しいだろうと思えるホテルだ。
2015-12-15 13:56
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