ホーチミン市、美食の果て [セルフィッシュ・ジャーニー]
ホーチミン市上空。
空から明かりの数を見ると、さすがにベトナム第一の都市である。
東京と比べても決して見劣りのしないソフィスティケイテッドなホテルが軒を並べるドンコイ・ストリートを囲むダウンタウン。
その中でもリノベイションが済んだばかりという、瀟洒な白亜のフレンチコロニアルホテル、Park Hyatt Saigonへチェックイン。
館内は洗練されたクリスマスのデコレーションで、美しい。
リゾートを満喫した後、次男の本拠地ホーチミン市に戻って食した美食の数々。
1週間で2kgの脂肪を我が身に纏わせた堕落の元を語らずして、次のウィーンへは飛び立てない。
味覚の記憶は、意外に早く過去へ送られるものだからして。
次男が私の出発までにホーチミン市内で何食ご飯できるかを数えて吟味した(笑)珠玉のレストラン達を。
糊を程よく効かせた番手の大きいシーツと、たっぷり用意されたふかふかのタオル類に肌を滑り込ませることができるのは、何と言ってもホテルに滞在する大きな醍醐味だ。
・・で朝はこの上機嫌である。
しかし、自分でも何となく気が付いてはいる。
このベトナム滞在で体重がじわりじわりと増えていることを。
それもそのはず。
3食みっちり次男相手に食べ続け、アルコールが無いのは朝食だけ。
いや、The Nam Haiでは朝もシャンパンのカクテルを飲んだな・・・
写真コレクションの域に達したパンケーキとサニーサイドアップ。
Park Hyatt Saigonのそれらは、至ってオーソドックスでちょっと安心する。
市内散策のついでに次男が是非、と連れて行ってくれたのは、ブラピ一家御用達というベトナム料理の一軒家レストラン、Cuc Gach Quan。
http://www.cucgachquan.com.vn
エスプリが利いて洗練された印象の田舎家テイスト。
縁の欠けた食器は、一つとして同じものが無いという主張なんだという。
水庭を挟んで見える調理場で、おばちゃん達が冗談飛ばしながら作り上げるベトナム家庭料理はとびきり美味。
トイレのインテリアがこれまたシャレている。
便器に座り込んで撮りまくる。
外国人にベトナム料理をリクエストされたら、ここへ連れてくれば先ず間違いが無いと、次男。
何度もそれぞれのホテルでリクエストしても用意が無かったSaigon Specialにとうとう有り付いて。
次男のオフィスの日本人同僚達とは、アルゼンチンステーキの店、El Gauchoへ。
http://elgaucho.asia/thailand/butcheries.html
スタッフの対応が横柄で大減点だが、肉は素晴らしい。
日本以外でこんなにジューシィなステーキに初めて出会った気がする。
サイドメニュー、ソースが自由に選べて、自分で好みのプレートを作り上げるスタイル。
200g、ミディアムレアを完食。
ホーチミン出発直前にPark Hyatt内のダイニング、Square Oneへ。
デザインプロデュースは、日本のデザイン集団Super Potato。
バー、肉料理、魚料理、デザートのパートが、すべてオープンキッチンになっており、活気が客席にこぼれ落ちる趣向。
料理はベトナミーズを中心に。
次男はここぞと、また300gのフィレミニヨンを平らげたけど。
ベトナムのクリスマスは、どこか昭和なデコレーションだ。
次男によれば、ホーチミンのクリスマスは大変華やか、かつ賑やか。
今年の日本のハロウィーンのようなものらしい。
街角の至る所に、サンタコスチュームを売る露店が建ち並ぶ。
3年前に比べ、ホーチミン市内はぐっと高いビルディングが増え、洗練されてきた印象。
食もまた然り。
何を食べても東京と変わらなく美味しいと感じる。
日本へ帰れば、まだ忘年会、クリスマスシーズンの真っ最中。
そこへこのオーバー体重を引っさげて帰るのは憂鬱だが、仕方ない。
ベトナム母親参観ツァー。
美しいホテルとおいしい料理と、息子の軌跡。
これより素晴らしい旅行が、他にあるだろうか。
帰路の機内で独り言ちる還暦の母親、ここにあり・・・
2015-12-25 13:09
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