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ウィーン、Time to Chocolate [セルフィッシュ・ジャーニー]

世の中にエレガントなホテルは、それこそ星の数ほどあるだろう。
一生をかけても、私ごときが滞在できるのはそのうちの1割にも満たない。

だから素敵なホテルとの出会いは心躍るものだ。

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ニューイヤーイヴのオペラと、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを楽しむ人々で溢れるウィーンのHotel Sacherは、類を見ない時期独特の輝いた雰囲気を纏って、まるでハプスブルグ王朝の貴婦人のような佇まいだ。

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淑女のドレスの襞を思わせる深紅のベルベットで統一されたインテリアが、新年6日まで続くというクリスマスのデコレーションをまるでジュエリーのように纏っている。
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ツリーのオーナメントはすべてザッハーオリジナル。
ホテルのブティックで販売もされている。
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ディナーを楽しむメインダイニングはさらに深みを増した赤で統一されている。
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裾を引いた衣擦れの音が部屋に満ちている気さえする。

部屋は天井の高い贅沢な広さと、大理石の床がカシミアのカーペットにも思えるほどの床暖房を入れた完璧な機能性、ホテルの格はタオルの数と質に比例するという言葉通りの申し分の無いリネンサプライを兼ね備え、快適だ。
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無機質になりがちなバスルームのエマージェンシーコードも、こんなにエレガント。
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ザッハー・トルテの本家本元らしく、アメニティ類の香りはあまーいチョコレートの香り。
オペラハウスの隣というロケーションにも由来して、名前は「Time to Chocolate」(オペラの幕間)。
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これで髪を洗ってボディローションを身体に纏うと、もうチョコパフェの中に溺れているような甘美な体験が出来る。
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朝食はシャンパンから。
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シャンパンに合わせるのは、もちろんホテルの名前を冠した有名なトルテ。
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そしてお約束のサニーサイドアップとパンケーキ。
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自分の常識をはるかに超えて、ふんだんに気前よく使われる布類やカーテン、タッセルの贅沢さは、さすがに一時ヨーロッパを席巻した王室の栄華の名残でもあるだろう。
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決してすっきりと洗練されているわけではなく、むしろ野暮ったいと感じる部分も多い街だが、圧倒的なマテリアルの贅沢さはウィーンに来る度にため息が出る。

そこで手に入れるべきものとは。

クリスタルガラスの老舗、ロブマイヤーでシャンデリアをオーダー。
日本で本格的なシャンデリアはなかなか見つからないからだ。
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10年ほど前にも、ここでシャンデリアを買っている。
ちょうど2月の舞踏会シーズンで、店内の螺旋階段ではデビュタントの少女達がパパに写真を撮ってもらっていたのを思い出す。

店内の煌めきは、旅客の心を中世の宮殿へと誘う。

夜のケルントナー通りは零下5〜6℃。
ダイヤモンドダストが舞う。
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お付きの侍女に着替えをさせてもらい、今宵はハプスブルグ家の栄華を夢で辿る。
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