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ウィーン、食べ物事情 [セルフィッシュ・ジャーニー]

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容赦なく日常は始まってしまった。

合同ライブ目前で帰国後いきなりリハーサルで撃沈、しばらく放り出していたスティックをデスパーレートリーに振り回すことになる。
ヨハン・シュトラウスから急転直下ディープ・パープルってギャップ大きすぎる。

優雅なカフェ・メランジェの代わりに冷えきった身体に流し込むのは、新宿の練習の後バンド仲間と飲むイワナ酒である(笑)
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いやー、ニッポンだなあ。

みぞれ散らつく魚屋の店先。
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茹で上げたばかりの白子をツマミに熱燗を五臓六腑に染み渡らせる。

たまんねぇ〜〜




同じく零下でも、ウィーンの夜はティンカーベルの魔法の粉のようなダイヤモンドダストが舞って、それはそれは幻想的である。
石畳の道は、それこそ足元からしんしんと冷えが上がってくるので、スノーブーツで歩いている人が多い。

日本でこの時期誰もが鍋料理に飛びつくように、そんなウィーンにも名物のアツアツ料理がある。

ターフェルシュピッツ(Tafelspitz)。
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牛肉の厚切りと野菜をスパイス入りのブーフブイヨンで煮込んだもので、ブラスを打ち出した鍋のままサーブされる。
各々好きな具材を鍋から取り出して、リンゴの摺り下ろしムースやホースラディッシュソースで食べる。

ウィーンでターフェルシュピッツならここ、と評判のプラフッタ(Plachutta)。
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ごった返す清潔なキッチンで鍋をつつくような、カジュアルな店であった。


毎回旅記を書く度に、食べ物に興味が無いと言い訳してスルー、が常。

今回は食にうるさい次男同伴という事情により、一応人間的に食事はしたが、年末年始にあたって閉店している店も多く、なかなかおいしいモノにありつけなかった。



デューラーの「野うさぎ」擁するアルベルティーナの地下にあるアウグスティーナ・ケラー(Augustiner Keller)はツァー客もよく入る大箱レストランでありながら、修道院のワインセラーを改造した店舗デザインが面白い。
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肉を喰うぞ、と張り切った次男の前に運ばれてきたのは、ナイフを突き立てたままの巨大な豚肉の塊。
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アトラクションか。



そしてお決まりのウィナーシュニッツェルを、これも一番ベタな店、映画「第三の男」にも登場するカフェ・モーツァルト(Cafe Mozart)にて。
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私の顔の2倍はある。
はてしなく広く感じるその極薄味の子牛のカツレツに付いているのはブルーベリージャム(!)のみ。

次回のウィーンにはブルドッグソース持参しようと固く心に誓う。



街角にひっそりと明かりを灯している家族向けのレストランは、どこも暖かいおいしい料理を出す。
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マスなどの淡水魚料理が多いが、臭みがなく、甘めのオーストリア白ワインによく合う。
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世界共通事情ではあろうが、最近のヒップな空間のお料理は概してミニマムな量と味。
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ザッハー・コンフィズリーはホテルのツリーオーナメントにもデザインされて。
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町中に溢れる甘ーいチョコレートの香りもウィーンのアイデンティティだ。
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ウィーンへ行ったら何を食べたらいいのか、という質問には答えられない。

今回次男の強い拒否で行かなかったが、天満屋の唐揚げ御膳とか言っちゃいそうだから。


しかし、エトランゼなヨーロッパの中では比較的日本人の口に合う料理が多いように思う。

このブログを参考にせず(笑)是非ご訪問をお勧めしたい。

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(シューベルトの眼鏡・・・)




さあ、しばらくオトコマエな日本生活を突っ走って行きます!
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