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モーリシャス、インド洋の風 [セルフィッシュ・ジャーニー]

レユニオンにいるなら、と知人が日本から情報をくれた。

レユニオンには、「ブルボン」の名を抱くもう一つの名品、幻のコーヒー、ブルボン・ポワントゥがあるって。
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ふーん、と話半分にラインの文面を見ていたが、視察先のフランス農業研究機関CIRADが、一度絶滅しかけたこの香り高いコーヒー(カフェインが0.05%、そのためアロマが際立つと言われる)を再生栽培させることに成功したと試飲をさせてくれたことにより、俄然”幻度”の信憑性が増し、早速どこで買えるのかを、恐れ多くも案内してくれたDr. Grisoniに尋ねてしまう。
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博士は丁寧に、ここは研究機関だから販売はしていないしスーパーなどにはもちろん無いから、といくつかのブティークを紹介してくれた。

その後見学した植物園で、実際のポワントゥ(pointu、英語のpointは尖っているという意味)の木と葉も見て、レユニオンで何を買うべきかと逡巡していた隊員達の期待最高潮に達するも、145g約4000円という値段にドン引き、爆買いには至らず。
(ただ一人の元議員を除いては)
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その時、日本ではUCCが100g8000円超で売っていることを知っていたら・・・

帰国後飛び交う情報に、隊員達の悲鳴止まず。



まる一日以上かけてはるばる極東の島国から飛んできたインド洋の楽園を、たった3泊というツァー独自のスケジュールで立ち去れない。

準備の段階でそう踏んだ長年の香料ツァー仲間由香さんと私は、最後にバンコク回りで帰国の途につく隊員達と分かれ、二人お隣のモーリシャスへ飛ぶ。
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地上の楽園という言葉があてはまる場所は世界に数知れずあろうが、さすがヨーロッパの伝統的リゾート地モーリシャス、私の中では経験値に無い極上の風土。
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10月のモーリシャスは冬。

昼間は30℃まで気温が上がるがからりと快適、マリンスポーツにはもってこい。
夜は涼しい風が吹き抜け、羽織るものが必要なくらいだ。
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朝7時集合という視察最中の緊張感が解け、写真が全部心置きなくリラックスしているのが我ながら情けない。
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こんな快適な気候は、アジアでは絶対に味わえない。

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インド系リゾートホテルの先駆者、The Oberoi Mauritiusは名に恥じず、インド洋の風を存分に堪能できるストラクチャー。
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お約束のサニーサイドアップとパンケーキは合格点である。
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部屋に届けられたスイーツは、到着日に自撮りした写真がプリントされたケーキ。
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(FBからスタッフが読み取ったらしい・・・)

ディナーの席で披露されるモーリシャスの伝統的なダンス、Segaは、打楽器の強いリズムにひらめく白いコスチュームの裾がとても華やかだ。
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二人快楽に漂う写真に向け、48時間洗顔・シャワー無しで、雨のバンコクトランジット中の隊員からテポドン発射される。
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本当に申し訳なくも、まだ隊員のキズナを深めつつサバイバルしているみんながちょっと羨ましくもある。




さてこちら、どうでも良いことに執着するのは酔っぱらいの常。

南半球では排水の水流が北半球とは逆になるというコリオリ効果をどうしても試したい。


何が了解です、よしっ!なんだか意味が分からん。

さらに便器に座りコリオリをググるも、便器中の大きな水流を確認するまでには至らず中途半端。
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一応セオリーどおり、左巻きという結果を得られて満足する。



散歩はドライバーを雇って、イギリスの植民地であったモーリシャスの紅茶ファクトリーを見学に行く。
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昔は100軒近くあったという紅茶の農場は今、たったの2軒。
丘の上にあるティーハウスで10種類近くの紅茶の試飲ができる。
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モーリシャスの首都ポート・ルイスへも足を伸ばす。
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私の想像をはるかに超えた近代的なビルと、植民地時代のオールドシティが混在する美しい陽光に溢れた町である。
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昔は暗黒大陸と呼ばれた大きな大きなアフリカ大陸の東側に、ぽつんぽつんと3つ並ぶマダガスカル、モーリシャス、レユニオン。
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お互いの距離はさほど遠くないが、文化や風土はそれぞれに経てきた植民地支配という濾紙を通して、全く異質に存在している。

レユニオンは今でさえフランスの一部分であり続け、職の無い人にも十分な補償が与えられ、早くに独立したマダガスカルよりのんびりと豊かに思える。
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何が幸せで、何を豊かだと思うのかは、数日の旅行者には計り知れない。
先日旅してきた「世界一幸せな国」ブータンでも同じことを考えたように思う。

ともあれ、ブータンのエマダツィと同じように、今度は持ち帰ったバニラで、旅の味を反芻する。
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そして旅は道連れ。
由香さん、楽しい旅のお付き合いありがとうございました。
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また是非行きましょう!
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