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軽井沢、同期会 [フレグランス・ストーリー]

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パラソルを差し掛けたオープンカーが、軽井沢会テニスクラブ(天皇と美智子皇后の出会いの場として有名)前の雑木林へ進む。
(バックがゴミ捨て場なのが惜しい!)

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「ベーーーンッッ!」

・・・とは言ってないが、まるで映画のワンシーン(重ね重ね、バックがゴミ捨て場なのが惜しいわ)

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こちら、プチトリアノンのアントワネット気分。

コラコラ58歳たち、何やっとるかってハナシである。

35年前、5人は丸の内にあるH製作所系列会社に同期入社。
バブル真っ最中の東京の中心を肩で風を切って歩き、あの独特のアゲアゲなムードを満喫した。

その後バブルがはじけて時代の波は頂点から真っ逆さまにくだけ落ちる。
人生をそんな世相のうねりに弄ばれた世代でもある。

だいたい人生の2/3をコンプリートしたところで、この連休、軽井沢集合。

それぞれの人生と培った価値観を話し尽くすには、2晩と3日が必要だ。
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豪雨が一日の半分を襲撃するあいにくの天候。
軽井沢は長袖を羽織ってもまだ寒いくらいの気温だが、還暦目前の女子(ってことで異議無し)の勢いは全く衰えを見せず。

旧軽銀座散策ついでに、軽井沢が避暑地としてスタートした100年前の洋装で写真を撮ってくれるスタジオ発見。
森の中での華麗な撮影会と相成る。

若干1名映像公開を渋るメンバーがいるため5名全員のショットをアップできないが、それはそれはモネの絵画のような珠玉の一枚が撮れる(自画自賛てこういうことなんですね)。
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蕎麦ダイニングから始まって、軽井沢中華(・・・と私が呼んでいる)、〆は林間のフレンチ。
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美食も味わい尽くす。

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毎晩日付が変わるまで語りも尽くす。

それぞれの人生、これで良かったんだという静かな安堵感が満ちる。

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軽井沢の骨董店には、たまに旧家・名家の別荘を畳む時に出るお宝が、ローカルな値段で並ぶことがある。
ラリックのリカー・ボトルを記念に買う。

山荘の窓辺を眺める度、今日と最盛期の丸の内の距離を愛おしみたい。




軽井沢、客を待つ [フレグランス・ストーリー]

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朝の僅かな晴れ間を狙って、山荘からダッシュで旧軽銀座の浅野屋までパンを買いにいく。

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ジョン・レノンも通ったというフランスベーカリーの方が美味しいという人もいるが、浅野屋のシナモンベーグルが食べたくて軽井沢に来るようなところもあるので、山荘に着いた翌日の朝、まだ観光客でごった返す前の時間を狙って襲撃する。

ここのライ麦系のパンにエシレのバター、それにブルゴーニュが2本あれば、それだけで3日は山荘に籠っていられる。
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お昼過ぎは予報どおり急激に天候が悪化し、昨日に引き続きの濃い霧が鹿島の森に立込め、遠くで雷鳴が響き出す。
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こうなったら世の中の雑事すべてから隔離されよう。
犬達と数冊の本だけを友に、無人島気分を味わうのだ。
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昨日、ようやく今年初めて軽井沢の山荘を開ける。
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ずっと旅行続きで開ける機会を逸していたが、この連休、OL時代の友人達が「合宿」に来ることになっており、えいやっと腰を上げたんである。

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悪天候のためか、例年のこの日より交通量の少ない関越・上信越道を犬と荷物を積んでぶっ飛ばし、碓氷峠名物の牛乳状態の霧の中をフォグ全点灯で昇りきる。

自宅のドアから1時間半で山荘到着、扉を開けて大ショック。

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ダイニングのテーブルの上に吊り下っていた、白樺の丸太1本使って建築家がデザインした大照明が冬の間に落下したらしい。

照明が無いことはショックだけど、仮に人が居る時にこれが落ちたら大惨事だったと、不幸中の幸いと思うことにする。

もう建ててから10年、あちこちが痛み出す頃だ。

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16歳のべべが今年は自力でソファに上がれなくなり、踏み台を設置。

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去年まで山荘の中でもずっと私の後をついて歩いていたクロは、もういない。
遺影だけを連れて来る。

1年ごとに、犬も人間も年を取っていくんだなあと思う。

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体感気温は10℃以下。
素足が冷たく感じる。

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私、得意じゃない家事の中で何が特に苦手って、掛け布団にカバーをかけること(手の皮脂が全部布に吸い取られてがさがさになるし、ピしっといかないし・・・)。
でも、客人のために頑張って4組もセット完了!

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さあ、いつでもいらっしゃい!・・・てな感じ?



自宅、あなたならどうする? [フレグランス・ストーリー]

白い花が大好きだった母が微笑んでいるように、毎年命日の前後は庭のアナベルが満開になる。
写真と墓前にそのふんわりとした白い固まりを供えるのが、私の年中行事のひとつになった。
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ブログを読んで、母の句まで覚えていてくれた友人から花束が届く。
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「花韮をダビデの星として愛す」

・・・・・・


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孫の碧ちゃんの七夕のお願い。

おーい、がんばるのは碧ちゃんじゃなくてパパなんですか?

もうちょっとヤマハ頑張ってくれると、ばあちゃんも毎週付き添い甲斐があるってもんなんですが・・・

・・・・・・


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次男が通っていた駒場の国立付属中のママたちの集い。今年は幹事。
・・って言ったって、我々が中学生のママだったのは15年以上も前の話し。
よく続いてんなあ、この会。

話題の中心は親の介護とパラサイト息子。
(うちはよほど居心地が悪かった家庭だったとみえて、息子二人とも大学入学と同時に家を出て行ったっきりなんで、そこは楽させてもらっている)
でも、自分の人生だって楽しまなくちゃねってことで全員合意に至る。

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よくうちに遊びに来ていた今では立派なお医者様の友人のママと。
お互い、おばあちゃんです。


・・・・・


あなたは駅前に自分の自転車を止めようとしたところ、隣りに止めてあった自転車を倒して、ハンドルについているベルを壊してしまいました。
回りに見ている人は誰もいません。

さあ、あなたならどうする?

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http://blog.gaijinpot.com/broken-japanese-bicycle-bell/

この記事が今週のJohnnyの宿題である。

謝罪のメモと1000円札を受け取った「被害者」がこの写真をポステッドしたところ、国内外から沢山の反応があったという。

記事は、メモに畳み込まれていたにせよ持ち主が戻るまでの長時間1000円がそのまま自転車の上に置かれていたことや、日本で財布を落としても手つかずのままきちんと手元に戻ってくるビックリ例(それが外国人にとってビックリ例だってことがびっくりだわ)を並列させて日本人のモラルを賞賛した返す刀で、1000円でベル修理代に足りるのか、なぜそこまでするなら自分の連絡先を書いたメモを残して責任を完遂させなかったのか、さらには自転車じゃなくて車を傷つけてしまったらどうしたか、と畳み掛ける。

う〜〜ん。

ワタクシ、ロンドンのブラックキャブの中に忘れたカメラが帰国後EMSで自宅に送られて来た経験ありますけど、筆者は「UKじゃ、失くした財布が戻ってくるなんてありえねーよ」と言ってる。

What would you do?


・・・・・・


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マダガスカルのアンダシベのホテルで買った綺麗な刺繍のベルト。これは、何に使う?

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ナプキンリングにして、今夜はディナーといきますか。




自宅、長靴を履かずに生きてきた [フレグランス・ストーリー]

人生の5分の4は長靴を履かずに生きてきた。
(みうらじゅんのエッセイの書き出し、”人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた”のパクリです)

最後に履いたレインブーツは、小学校の黄色いビニールの長靴だったかも知れない。

重い。
ムレる。
そして何より、おしゃれじゃない。

人間の歩行を支える第一の目的の他に、防水というさらにハードな機能を備えなくてはいけないレインブーツは、その分、ファッションからは遠ざかるのが常識というものであった。

長靴を履かずとも特別ヤな思いもせずに生きてこられるほど、東京近郊の生活はずっとずっと快適であったはずだ。

しかし、ここ2、3年の豪雨や豪雪はどうだ。

2月の豪雪で、駅前のぬかるみにどっぷりとはまった時に一旦は決心したものの、当時ネットで探したらほとんどのレインブーツが売り切れであった。

足下が濡れて冷たいことほど、人生が悲しくなることもない。

入梅と同時に関東を襲った豪雨で2月に引き続き気に入っていたスリッポンを台無しにして、ついにお伊勢丹へレインブーツを買いに出掛ける。
考えることは皆同じらしく、流行のHunterのブーツの棚は空っぽ。

でも!
今日買わなかったら、またすぐ次の豪雨で履くものに困るよね!!

私の両足より重いんじゃないかと思われるほどの重量感たっぷりのBOTTEGA VENETAにジャストサイズがあったので、とりあえず購入。
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日本はレインブーツ無しじゃ生活できない国になったんですね。


仕事はマダガスカル出発前で大車輪。

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妊娠中の患者様のトリートメントのみならず分娩中のサポートにも入る。

妊娠初期からトリートメントに通い、分娩に至った患者様が、生まれたベビーに「同じ”真奈”と名前をつけます!」と言ってくださる。

妊娠中のいろいろな不安や心配にほぼ10ヶ月間ずっと耳を傾けて来た身としては、無事に元気なベビーに出会えたことを含め、心から嬉しい。

さて、アフリカの彼の地はレインブーツ無しでも快適であろうか。

前回のブログ読んだ方が皆さん、西島が未開の地でどんなにのたうち回ってくるか、かなり楽しみにしてくださっているようなので、ご期待に添えるよう頑張りたいと思います。

留守を預かる夫が一番面白がって、醤油から柿の種、味噌汁、ソーラーパネル(!)まで用意してくれた。(ウォシュレットが無いと生きていけない彼は、青空トイレなんてさらさら経験するつもりは無し)
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介護用オムツ、やっぱり心の保険として用意しました・・・

これ全部活用するんだったら、そうとう過酷なシチュエーションだろーなー(遠い目・・・)

うん。

普段は何と言うこと無しに回っている自分の日常って、案外面白くてワルくないんじゃないかと思うこの頃である。







自宅、渡航準備 [フレグランス・ストーリー]

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絶対に、絶対に避けたいパターンはこれである。

女性ならではの不安にきっちりつけ込んでるって気がしないでもない。
だってどう考えても本当に自分が災害のど真中にあって、生きるか死ぬかの間際にそんなこと心配していられるのだろうかという疑問は湧く。

例えば避難所生活でトイレが不足あるいは使えないという状況にあっては、こんな3回分の小袋で足りるとも思えんし。

それでもドラッグストアのレジ横にこれがあれば、あ、一応買っとこうかと手に取ってしまうのは私だけではあるまい。

しかし、これが必要になるかもしれないシチュエーションが一週間後に迫る。

マダガスカルは世界最貧国の一つです。
マラリアを媒介する蚊には絶対刺されないよう蚊取り線香と虫除けスプレーは必須です(予防注射って無いの〜〜?・・・無いんです)。
電気もたびたび止まりますので懐中電灯とヘッドランプ(そんなもの一般人が持ってんのかな)をお持ちください。
食事が合わなかったときのために(合わないだろー、きっと)おかゆ、梅干し、カロリーメイトなどをご準備ください。
青空トイレにご案内することもございますので、除菌ウェットティッシュを必ずお持ちください・・・・・」

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いやはや旅行準備というよりは、防災グッズ準備である。

前回のエジプトも錚々たる覚悟と準備で出掛けたものだが(ご記憶の方もあろうかと思うが、介護用紙おむつ持参であった)、今回はレベルが違う。
香料を追いかける旅は、原料となる植物が都会にあるはずは無いので必然的に未開地のプランテーションを巡ることになる。

衛生事情がダントツに良すぎる日本から出掛けると、たとえ前々回のフランスでもド田舎の水回り状態はキビシく、香りの視察という美しい目的はその当地の不衛生さと常に表裏一体である。

今回は東大名誉教授で香りの図書館館長谷田貝先生と、フランスの香料学者ピエール・フランコム博士同行のマダガスカル島エッセンシャルオイル視察ツァーである。
2ヶ月前、いつもこのテの視察ツァーで一緒になる友人から誘いを受けた時は、気軽に「あー、行く行く」と決めてしまったが、10日前になって受け取った旅行詳細を読んで10歩も20歩も気持ちが後ずさりしてしまう。

こんなに持っていくものが多いのに、
「移動のバンの屋根に荷物を積みますので、スーツケースは中型まででお願いします」
ときた。

それってよく映画で見る埃だらけのサファリツァーだよね・・・

過酷な行程(往路はパリ回りで、パリまで12.5時間、さらにそこからマダガスカルまで10時間。帰りはマダガスカルからバンコクまで9時間、バンコクから成田が6時間)に加え、その衛生事情が想像を絶する。

追い討ちをかけるように、長男が言う。
「あのさ、青空トイレっていうのは、ただ穴が掘ってあるだけじゃないから。その穴の中に無数のゴ◯ブリがシャカシャカ動いてんだぜ。夜なんかめっちゃこわいぜ」

そりゃー、こわすぎるよ。

ホラー映画並みだわ。
失神しそう。

多分災害じゃなくてマダガスカル旅行時のために、このグッズはあるんでしょう。
も一回出すけど。
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頭にヘッドランプ装着してこのグッズを使う自分の姿を想像すると泣けてくる。

我が家の庭は白いアナベルの季節である。
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比べれば日本は楽園だ。
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6月に旅行に出る時はいつも、一番美しい季節を後にして私は日本を発つんだなあと思う。



アメ横、大飯原発、マレーシア航空機 [フレグランス・ストーリー]

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なんなのだ、この狂気のような天気は。

折しも安倍政権の憲法改正論が喧しい昨今ではある。
実は私も一時期、ちょっぴり司法の勉強をしたことがあるので、今日はちょっとそちらの方を。

法律を勉強した時、ものすごく感動したのは、高校時代政治経済をしっかり勉強した人なら誰でも知っているはずの、憲法が民法や刑法とは全く別な位置づけにあって、日本国家のすべての価値観や判断の基準になること(アホな私はそれまで憲法は民法・刑法・刑事訴訟法などと同列にあると思っていて、弁護士の従兄に笑われました・・・)、ゆえにその塾長の憲法への思い入れがものすごく熱いと感じたことである。

そう、司法って熱いんである。

四角四面の堅苦しい条文ばかりをいじくっている情の無いインダストリーと思ったら大間違いである。

世論には流されてみよ、という主張を持たない風見鶏的な人生故、原発については特に強い主張も持たなかったが、21日の関西電力大飯原発3、4号機再開についての福井地裁判決文にはぐっと来た(判決そのものよりも判決文にである)。

小難しい技術論はともかくとして(すみません。そこが大切なんだと思いますが素人なので正しいかどうかの判断がつきません)、判決文も終盤の「9. 被告のその余の主張について」から、涙が出そうになった分を抜粋する。

「他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

そこなのよ。

日本経済の発展が国民の幸せに繋がるのは間違いが無いと思うんだけど、だからといって沢山の人が悲しく辛い思いを未だ引きずっているあの事故がもう一回無いとは絶対言えない状態、仮に万が一また起こったら日本は住めなくなるかも知れない状態でまたスタートを切っちゃっていいのかということが、レベルは低いがどうしても私には引っかかる。

判決文が言ってる通り、経済発展の幸せと人命が脅かされない幸せは天秤にかけてはいけないものなんだと思う。

あの直後、冷房を切ったり、駅や看板の電気を消したりして我慢したことってなんだったのか。
もし未来永劫原発無事故に繋がるなら、きっと国民誰もがまたその通り努力して知恵を絞り、節電に努め、その中から賢い日本人は新しい経済発展の糸口を見いだすんじゃなかろうか。

甘いか。

ご存知の通り、判決にあたっては人間同士のイザコザであれば民法を、犯罪であれば刑法を基準としてシロクロを決めるんであるが、こういう判例は憲法が判断の基準となる。
つまり機械的に決着をつけるのではなく、ヒトの憲法解釈の問題となり、当然裁判官の主観が入ってくるので論議の的となるのは必至であるから、ここ2、3日ネットで反響を見ていたけれどまあ、想像どおりである。

でも、司法は熱い。
熱くて感情がある。

本来は冷静であるべき司法の判決に、人間として根底から湧き上る感情がにじみ出る時、私は感動する。



話し変わって・・・

Johnnyのレッスンで「The Official Explanation of MH370」、つまりもう誰も話題にしなくなったマレーシア航空不明機を取り上げる。
http://www.theatlantic.com/technology/archive/2014/05/why-the-official-explanation-of-mh370s-demise-doesnt-hold-up/361826/

あれもなんだったのよ、という思いである。
遺族の思いはいかばかりか。

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スリランカからの帰路、マレーシア航空のコロンボ・クアラルンプール線を利用したけど、ホテルでもらった水のペットボトルがそのまま私のトートバッグに入ったままセキュリティ通過して機内に。
あんな事故があったばかりなのに、ユルい会社だな。

モニター見てんのかな、ちゃんと。

あり得ん。

Johnnyとは「Comfort Women(慰安婦)」に対するソウルとトウキョウの見解の食い違いもディスカッションしたが、
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303887804579500894292604078
要は、こういった一連の争点なるものを考えるにあたって、私たち一般個人が持っている情報というのは、国の教育や政府やメディアというフィルターを一旦通された本当に限定された狭いものであることを先ず肝に銘ずるべきであろうと思う。

原発事故にしても、マレーシア機にしても、本当の情報はなかなか出て来なかったし、今だってよくわからない。
慰安婦へ日本のスタンスも、韓国の国民感情とは大きく食い違う。

自分の持っている情報だけでああだこうだと断罪に走るのはしばし待ちたい。



レッスン後、Johnnyがアメ横に言ってみたいので一緒に行こうと言う。

私、アメ横への行き方知らないよと言ったら、二人で香港から来たばかりの日本語が分からないカップルのふりして(彼とはひと回りトシが違うはずだがカップルに見えんのかいな?)英語で聞きながら行こうと言う。

同邦人を騙すのはちょっと気が引けたが、ええい、これもフィールドワークだ、と割り切る。

先ずは神田駅でJohnnyが駅員さんにアメ横へ行くには何番線の電車に乗ればいいかを英語で聞く。
神田駅員さんはすらっと「track 5」と応じてくれる。

御徒町駅に降りてJohnnyが「Your turn」と促すので、改札の駅員さんにどの出口から出ればいいかを私が英語で聞く番だが、緊張し過ぎてどこへ行きたいかをド忘れしてしまい、「We'd like to go to えーと・・」って言ってしまう。

Johnnyがすかさず「AMEYOKO」と助け舟出してくれたが、駅員さん、おまえらナニやってんだ?って顔。

ごめんなさーい!御徒町の駅員さん!!

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アメ横って初めて来たけど、乾物や靴いっぱい売ってて、外国人がいろんな食べ物の屋台出してて、めっちゃ面白かった。

Johnnyに500円のケバブとビールご馳走してもらい、呼び込みやってたトルコ人とは結構楽しく英会話して、Johnnyに「Good job!」をもらう。

なんだかなー。

もっと真剣に生きよう、私。
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自宅、マキシワンピースでドラムを [フレグランス・ストーリー]

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一年365日もあるのに、一日中家を開け放して、さっぱりと乾いた風を隅々まで行き渡らせることが出来る日って、特に最近の異常気象のもとでは、多分10日は無いんじゃないかと思う。

しかもそれが土日両日に渡り、しかもその日曜に自分が一日家に居られるのは(家に居ないと窓を開放できないので)、きっと2014年では今日だけだ!!とガッツポーズ。

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布団類を乾し、洗面所とバスルームが続くパウダーの引き出しも全部開け放して、中のタオル類にも風を通す。

余談だが、スリランカのAmangallaで最も感動したのは、タオルリネン類が一日に何回シャワーを浴びても有り余るほどの数が毎日用意されることと、そのタオル類が、えも言われぬ優しい香りをたっぷりと含んでいたことだ。
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最近の日本では、柔軟剤を筆頭に、シャンプー剤、芳香剤、スプレー類あらゆるものに強いケミカルな匂いが付いていて、ある意味、異常。
さすがに消えたようだが、一時期匂いが付いている携帯電話まで発売されたんではなかったか。

人間の嗅覚はすぐに「慣れ」や「疲れ」が出てどんどん鈍るものだから、このまま合成香料の過当競争が続いたらどうなるんだろう。

日本の人工的なアロマブームに散々嫌気がさしていたところだったから、ホテルに限らずスリランカで自然の香りに包まれて生活するのは本当に幸せで贅沢な体験だった。

バトラーのYasithに何の匂いか、どうやってタオルに香りを付けているのか聞いたのに、自然にある花のオイルで香りを付けているという、その花の名前を書き留めてこなかった!
なんという痛恨のミス。

何でもとても貴重な花なので、プロダクツの販売はしていないとのことだった。

残念。

話し変わって・・・

酷暑の昨夏、マキシワンピースの涼しさ、楽さの虜になったが、夏がすでに走り出してしまっていたからなのか、今年ほどのブームでなかったのか、欲しくてもなかなか手に入らず、同じ2枚3枚をずっと着回した。

先月マキシワンピースの聖地(?)ハワイに行く機会に恵まれたので、ええ、ワイキキでは買いまくりましたとも!
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今までハワイに行って買おうと思っても丈が長過ぎて敬遠していたんだが、近所のクリーニング屋さんで1着2000円ほどで丈を詰めてもらえるのが分かり、(まあ、6〜7000円の服に2000円のお直し代ていうのもちょっと割に合わない気がするが、そこは国境を越えているんだから仕方無い・・・)ハードルがぐっと下がった感じだ。

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TORI RICHARDのワンピースはおヨメさんとお揃いで。

Andaz Maui at Wailea の女性スタッフがお揃いで着ていたのがここのワンピースで、とっても垢抜けて素敵だったのを思い出す。

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同じくTORI RICHARD。
トウキョウで街着にするには、こんなストレッチコットン素材が抵抗が無い。

電車内の冷房対策に合わせるのは、首元がいつも寒々しくなりがちな体型カバーにもなるパーカがマイブーム。

そう。

足下にスニーカーなのは、マキシ丈ワンピがドラム叩くのに唯一履けるスカートだと去年気付いたから。
真夏にジーパン履いてドラム叩くと、全身お尻まで汗びっしょりになるからして。

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ワイキキの裏通りのやっすいお土産物屋さんみたいなところで買ったワンピも、なんかイケそう。

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合わせる小物。

手前はロイヤルハワイアンの中の老舗パナマハット専門店、NEWTの丸められるパナマハット。
パナマハットって旅にこそ持っていきたいが、かさばるので敬遠してたけど、これならOKですね。
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そんなこんなで、ダンナさんもゴルフに出掛けて一人の5月の貴重な日曜は、部屋にも洋服にも自分にも新緑の風を通すことに終始し、バラ色の夕暮れを迎える。

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さあ、冷えた白ワインが待ってますよぉー

自宅、止まらないもの [フレグランス・ストーリー]

やり始めると止まらなくなるもの。

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ヘアブラシの掃除。

朝の支度の時なんかに急に汚れが目につく。

出掛けるまでのデッドラインがあるのに、綿棒で念入りに毛束の1列1列を拭き取る作業に取りかかってしまう。

あー、なんでこんな時に。私ってバカ、と思うけど、止まらない。

ブラッシング用にMason Pearson(パッケージがレトロで素敵です)、ドライヤー用のDenmanはもう若い頃から40年近く使い続けているから(同じものじゃなくて)、掃除も2本分手間がかかる。
トイレとヘアブラシ(なぜこの組み合わせなのか分からないが)、自分が舐めてもいいと思うくらいいつも綺麗にしておきなさいと言っていた母の言葉のせいかも知れない。



すっかり華奢なハイヒールを買わなくなった。

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ブーツに頼り切りの冬が終わる時期には、いつもさあこれから何を履こうと焦って靴売り場へ行く。

今の私基準はバスタムが踏めるかどうか。
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スニーカー以外はゴム底のローファーがスリッポンになる。

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新宿伊勢丹の靴売り場のシャンデリアが、ガラスの靴で出来ているのを知っていますか。
Wa~ooo!!

靴探しもやり始めると止まらない。




お友達と鬼ごっこ+サーティワン+おもちゃ売り場。
最近の孫の碧ちゃんのヤマハ帰りの寄り道コース。
なかなか家に帰り着かない。

子どもはエスカレートし出すと止まらない。

この頃暑くなってきたから一緒にアイス食べてもいいけどさー、とぼやきながらふと横のガーデニング売り場に目をやると、イチゴの苗。
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出会ってしまったからには買うしかない。

買うのは簡単。
だけど育てるのは難しい、苗と子ども(・・・は買わないけれども)。
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近くにスタバができて、しかもドライブスルーもあるとなれば、仕事前に買い、車で出掛ける途中で買うのが毎日の習慣になってしまったスターバックスラテのショートサイズ。
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たまにトールサイズにワンショットプラスしてもらったりすると、「これから長距離運転ですか。お気をつけて」などと言われてしまう。

読まれてるよ。

ショートサイズラテ、これも止まらない。



毎日の生活ってそういう止まらない習慣で出来てるって気がする。

千鳥ヶ淵、花見週間 [フレグランス・ストーリー]

みなさま、ごきげんよう。

N島家長女メグが、N島家のCherry Blossoms Weekの模様を千鳥ヶ淵からお伝えします。

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ご、ご覧ください。
すごい人波です。

マンション前の道路は交通規制が敷かれています。

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千鳥ヶ淵の桜の秀逸性は、何と言ってもお濠の水面になだれ落ちるような壮麗な枝振り。

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薄紅色の繊細な霧が小高い岸辺からお濠に流れ込んでいるようにも見えるのです。

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桜は水があってこそ、涼やかで繊細さが際立つものだと実感させられます。

さて、その千鳥ヶ淵のド真ん前ローケーションにあり、ゆえに1年に1度、桜と共に咲き狂うのが我がN島家でございます。
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ダイニングは桜の海に浮かんでいるようにも見えます。
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昼間の清純そのものの優しい千鳥ヶ淵は、夕暮れになると両岸からのライトアップで妖艶なパノラマに変身します。
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例年のごとく、今年も30畳ほどのリビングに20人超の友人たちを詰め込んで、文字通り飲めや歌えやのめちゃくちゃ楽しい花見パーティが、まず第1陣として繰り広げられました。
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MCはコスチュームデザインをしているカッキーさんです。

例年、参加して会を盛り上げてくださる仕事仲間の朋ちゃんのご主人でギタリストの高橋マコトさんhttp://macoto-gtp.jimdo.comが、今年はお仲間のパーカッショニスト里村美和さんをお連れくださってノリにノったパフォーマンスを繰り広げてくださいました。
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去年の春からドラムを習い始めたウチのおかあさんのために、きっとお仲間の中から厳選してお連れくださったんだろうなあと思われる里村さんは、ステンレス製のボウルや玩具の鉄琴などを使って叩きまくり、音楽に身体で乗るということはこういうことだ!というところを見せてくださいました。
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もう人間で言えば100歳越えで普段は関節炎に苦しむべべも、彼らの音楽には興味津々、一人カブリ付きで聞き入っていました。
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クリニックの患者さんで子育てをしながら音楽活動を続けている飯田翔子さんhttp://shoko-iida.comもギタリストの溜さんと、大先輩の前で相当緊張しながらご自分のナンバーを披露してくださり、最後にはマコトさん、里村さんと4人でのセッションとなりました。
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やっぱりその道を極めてきた人のパフォーマンスって、見て、聞く側の心を大きく揺さぶるものですね。

初めて会って、初めてセッションする曲なのに、バッチリ4人の息が音楽に乗って同化しているのが本当にすごい!!
楽譜を見せてもらったら簡単なコードが書いてあるだけだったので、必死で♪を追ってドラムに挑んでいるウチのおかあさんは目がテンになったみたいです。

音楽は世界の共通語だって実感しきりです。

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マコトさん、里村さん、翔子さん、溜さん、本当にありがとうございました。
そしていつも細かい配慮で会を盛り上げるのに影のセッティングをプランニングしてくれる朋ちゃん、感謝してます!

集まったゲストが、皆さんが(社交辞令だとしても)「楽しかった!」と言ってくださったこと、そして誰よりもオーガナイズしたおかあさん自身がめちゃくちゃ楽しんでいたことが、印象的な今年のN家花見でした。

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さて、週末の大嵐の後でも何とか残った、葉桜になりかけのサバイバルな桜を前に、セカンド花見は例年ファミリーが集います。

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体型相似形のダンゴ三兄弟とその家族。

そして80ン歳にして、ますます意気軒昂のN家ゴッドマザー。

そこへ近くに在住している長男一家がなだれ込みました。

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これは長男家の長男と長女で、やっぱり宴の席で楽器の前に座るのが、妙に前回とリンクしていて笑えます。

おかあさんにとっては、姑から孫まで4代揃ったこの会が、ようやくお料理と大好きなワインを思う存分楽しめるリラックスした花見になったのではないでしょうか。

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さあ、2014年N島家のお花見週間、終了です。

また来年も皆様と楽しいお花見が出来るような平和な国でありますように。

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またお会いしましょう。

レポートはN島メグでした。
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千鳥ヶ淵、再会 [フレグランス・ストーリー]

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春眠暁を覚えず。

一度言ってみたい、その言葉。

一度やってみたい、その惰眠。

千鳥ヶ淵に居を構えるせいで、開花宣言から花吹雪が舞うまでの2〜3週間は、毎年猛ダッシュで駆け抜ける。
桜前線と競争する勢いである。

パーティの1週間前には、グローサリーでシャンパンとワインを選んで配達してもらい、冷やすべきものを冷蔵庫に仕込む。

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ロゼのシャンパンと白ワイン各々20本。
冷蔵庫はそれだけでパンパンである。

30日日曜、ファースト・ミッション。

何度も書くが、雇用機会均等法施行前で正式には4年制大卒女子の採用が無かった時代、親のコネでもぐりこんだ会社の大卒同期が30年ぶりの女子会(・・・・ということでいいんだろうか?)。
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もう久しぶりの再会ゆえ、前日から着ていく服や持っていくもの関係メールを飛び交わせて盛り上がる。
かつての寝坊常習犯は、当日朝やっぱり「お寝坊して焦り気味です」メールをばらまいて皆を大きく頷かせる。

あいにくの春の嵐。

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青山Two Rooms は、横殴りの雨を6階のインフィニティプールに受けてなお盛況である。
(洪水になってるわけじゃないです)

ランチがシャンパンで盛り上がった後、千鳥ヶ淵にお越し頂き、夜桜見物して頂こうというのが私のプラン。
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我々が丸の内OLだった80年代、日本はバブルの真っ最中。

それはそれは楽しい、お気楽腰掛けOLの私たちだったからこそ、見られた夢もあったはず。
それをとことん話そうじゃないか。

「manaちゃんが見たことないようなダイヤの婚約指輪して入社式に来た」
「S子ちゃんは初心のあいさつで”私は一生バラに囲まれて暮らしたい”と言った」

出るわ、出るわ。

今だったら、おまえら、要らないと、後ろから頭叩かれそうなボケっぷりである。

日本中が浮かれていたあの頃だからこそ、許された(許されていない?)非生産的所作。
本当にすみませんでした。

筋書き通りに寿退社してあっという間に会社を去った(私含む)者もおり、脚本変更して仕事に残った者もおり・・・それぞれの30年が桜とともに夜空に浮かび上がるはずだったのに・・・・

「荒天のため、本日日曜のライトアップは中止と先ほど千代田区から連絡入りました」
無情なコンシェルジェの言葉に、我々のバブルが崩壊する。

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奇しくも、ちらつかせた婚約指輪から35年めの我が結婚記念日。
「バラに囲まれて暮らしたい」S子ちゃん作のお祝いブーケは、スモーキーな縁取りでシックに決めたカーネーション。

そう、私たち十分大人になったんだね。
みんなそれぞれに自分達はバラじゃないことに気付いた通過点を通り越して・・・・



ふじみ野、お疲れ様 [フレグランス・ストーリー]

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日本に生まれたことをラッキーだと思う機会は多々あるが、毎年この季節にはそれをことさらに噛みしめる。

商品名言っちゃいますが、鼻セレブ
まずネーミングが好きですよ。

モイスチャー・ティッシュの草分け的存在と認識している。

日本が世界に誇る数あるプロダクツの中でも、〇ォシュレットと、まるでホイップクリームで洟をかむようなティッシュの品質には、世界が驚くという。

スギ花粉の大過を抱え込む国ならではの商品なんだと思うが、紙質同様日本人の発想って本当にきめ細やかだ。
特にサニタリー関係への配慮って独特のセンスがあると思う。

最近は顔に直接触れる時間の長いマスクも、テクスチャー優先で〇ニ ・チャームの「超快適小さめサイズ」を選んで愛用している。
一晩中つけて寝ても全く苦にならないソフトなサーフェス(?)と耳かけ紐。
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熟女のお顔に跡を残さない点も超優秀だ。(これ、非常に大事ですっ!)

さて。

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フラのホイケがようやく終わった。

この1か月、週末はすべてこの稽古に捧げ尽くした感がある。

その間に2回続けての大雪キャンセルがあり、バンドライブもあり、年末に予定を組んでしまってからヤーな予感がしたとおり、年明けからスケジュール帳は真っ黒。

プライベートなイベントで倒れて仕事に支障をきたしては本末転倒なので、体調の管理にはことさら気を配る。

ただでさえ忙しい年度末、診療報酬改定、消費税アップに伴う様々な改定作業、いきなりの有床診療所スプリンクラー設置義務厚労省通達(数千万の出費を中小企業の診療所に突然押し付ける行政通達!)対応、新採用職員募集作業で、仕事の方も紛糾しっぱなしだから。

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続けている勉強も決して習い事の忙しさを理由に休むまいと思うので、それこそローズマリーを嗅ぎまくって、もともとのぼんくら頭を活性化させつつ頑張る。

夜中に突然目が覚めて、仕事の段取りやフラの手を考えてしまったりするので、クールダウンのオイルもだいぶ活用する。
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でも、とにかくイベントは終わったんだ・・・

重症患者が相次いだ時期に、夫に何度も一人でご飯を食べてもらったことは心底心苦しい。
それでも彼が一言も文句を言わず、応援してくれたことに感謝。

もっともっと頑張っている人から見れば取るに足らないものなんだけど、体調も大きくは崩さず(めまいは相変わらず頻発)、どれも休まずやり遂げられた自分に、ちょっと上等なシャンパンで、キッチンの隅で祝杯をあげてやろうと思う。

これは多分、私の最後のステージ。

あとは84歳の先生と二人、日だまりが温かい古い教室でレッスンだけを続けていく。

お疲れ様でしたー、私!





半蔵門、初ライブ [フレグランス・ストーリー]

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終わっちゃった。

私のWoman。

昨年5月。
友人宅で叩かせてもらったドラムに何か感じるものがあって、こわごわ開けてみたレッスン教室の扉。

息子達には「(オペラ好きで)ドラムが入ってる曲なんて聞いたこともないくせに、何を血迷ったか」と笑われたが、その防音扉の向こうにあった、価値観がすとんとゼロにリセットされるような清々しい感覚が、レッスンに向かう背中をいつも押してくれた。

なかなかレッスンについていけなくて「やっぱムリか」と落ち込むこともあり、ましてやまさかこんなに早く人様の前で演奏しちゃうなんて思いもよらなかったけど、成り行きって恐ろしい。

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東京マラソンで沿道大盛り上がりの23日、都内半蔵門の東京FMホール。
場内これまた大盛り上がりの◯マハ・バンドライブで、4分弱の初舞台は喧噪の中に飲み込まれた。




個人エントリーで曲が決まり、バンドが組まれたのが11月の末。
ケイオンの世界も、バンドのオキテも、スタジオの使い方も分からないまま突っ走るしかなかった3ヶ月間 。

人生は二度は無いが、二種類はあってもいい。

・・が最近の私の信条なので、やってやりましたよ、二種類目。

楽しかったああ〜〜〜

何だかそれほど緊張してると自分では思わなかったが、あんなにモメたテンポも、やるはずだったパフォーマンスも、終わってみれば結局何も打ち合わせどおりに出来てないじゃん!

ドラムの叩き方も一時きっちり練習してた頃より雑だったし、何より途中まで左足が全く動いていなかったのには自分でも大ビックリ。

でも、アマチュアバンドは打ち合わせどおりにきっちりやったことを成功っていうわけじゃないって、私、今日皮膚感覚で知りました!

いろんなことを教えてくれたベテランのメンバーに感謝!

ドラムのセットをしながら直前まで後ろでこっそりリズム出しをしてくれていた先生に感謝!
(結局、その後メンバー紹介で立ち上がってお辞儀した途端、せっかくのテンポは白紙状態に。すみません・・・)

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さ、同時進行で一時混乱状態だった10年ぶりのホイケへこれからは集中しよう。
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一種類目の人生に戻るんだな、私。



ふじみ野、これは学園祭ですか [フレグランス・ストーリー]

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人生の舞台を下りかけている者がステージに上る。

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その日が来た。
(シルクドソレイユ・オーヴォのトイレ表示)

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練習はやったと思う。

やり過ぎて最近は食傷気味でさえあり、却って下り坂に差し掛かってるかも知れない。
ピークを勝負時に持ってくるって難しいな。

ほぼ仕事の後は毎夜残雪極寒の界隈に出掛けていたので、当然体力も消耗し、ちょっとでも気が緩んだらあっという間に病魔にからめとられそうだ。

ここで倒れてはいけないっ!

バンドの最低限の条件は、全員が揃って演奏することですから!

肉食べて葛根湯飲む、風邪撃退のN家の伝家の宝刀を抜く。
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(銀座・加藤牛肉店のフィレ)

ソロでなく、数人が集まるバンド形式の演奏って考えてみれば57年の人生で初めてなので、学園祭のノリで結構そのカオスを楽しんでいたのだが、1週間前になってメンバーに争点勃発。
それがキーとかの問題ならドラムは知らん顔していられるのに、テンポの問題だったから知らぬ間に渦中のヒトに。

やあ、ホントに学園祭ですね。
ステージ設営のライトの位置一つで大喧嘩した学生時代を思い出す。

ライブ前夜は長男一家がチビども3匹連れて来襲し、近所のステーキハウスでしゃぶしゃぶとステーキを食べまくり、熱燗飲みまくる。
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特に緊張もない、ただ楽しんでくるぞという静かなワクワク感を噛み締めて、行って参りますっ!

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ふじみ野、パンが無いなら [フレグランス・ストーリー]

セブンイレブンからパンが消えていますっ!
私の朝ごはんがありませんっ!

これは非常事態です。

パンが無いならケーキをお食べ。

そうおっしゃる方もいらっしゃいますが、朝からもともとそんなに好きではないケーキを食べるのはツラすぎます。

朝は寝ぼけ眼で主役がいなくなった朝ズバっ!を見ながら、熱い紅茶を入れて(これもマリアージュフレールのマルコポーロでなくてはいけません)、つつましくセブンイレブンの「バターがかおるメロンパン」か「もちもちはちみつマーガリンホットケーキ」(正式名称はわかりません)を食べるのが、私の小さな幸せでありルーティンでもあります。

人様にはえらそうにアロマテラピーを介して健康な生活を提案していますが、私の朝食はサラダも一時凝ったヨーグルトも無く、ただセブンイレブンの甘いパン(いわゆるおかずパンではいけません。焼きそばとパンを一緒に食べるなんて信じられません!)だけ。

その糖分を朝の脳が欲しているのだと思います。

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これはペニンシュラホテルの高価な「こく生ブリオシュ」(生こくブリオシュ?)ですが、私に言わせればハイエンドなパティシエたちは庶民の嗜好を理解していないと思います。餡やクリームが合うのは酒種のしっとりもっちり生地のパンで、ハリハリしたブリオシュ生地ではお互いの良さが消えています。

そのへんも含めて、添加物も入っているのでしょうが、私は生活密着型のコンビニパンを買ってしまいます。

この混乱は、先週末の大雪で交通網が寸断され、流通が滞ったせいなのでしょう。

雪で遮断された談合坂PAで、製パン会社のトラック運転手が積み荷のパンを無料で配るという美談も流れました。
パンは私の朝ごはんにならなかった代わりに、大変な思いをされている人たちのお腹に入ったのだと思うと、よかったなと思います。

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でも、もう雪はこりごりです。。。。



ほざいている場合ではない。
本当にもう勘弁して欲しい。

空っぽのパンの棚は、あの3.11後の流通が途絶えた心細さを思い出させる。

再び週末を襲撃した大雪。

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同じ我が家の雪景色を見ても、前回より格段に降雪量がレベルアップしているのが分かろうというものだ。

週末予定されていたフラの場当たりは中止となり、来週の平日にずれ込み、スケジュールがどんどん押していく。

先週は大雪予報で中止となったドラムのレッスンは今週は決行ということで鼻息荒く出走準備整えるも、東上線の運転見合わせで池袋に出る手段無し。
夜にはバンドの最終スタジオ練習が組まれていたので、ここはもう這ってでも池袋にたどり着かねばと、歩けるものなら池袋まで歩くかと思う。

結局午後1時近くにようやく運転再開の報を受け、始発の森林公園から各駅停車でカメのような速度でやって来たスシ詰めの一番電車に飛び乗る。

東上線始めほとんどの在来線がストップした土曜の朝、それでも入院患者様に朝食を時間どおり出すために、朝4時に川越の家を出て2時間かけて歩いて出勤して来た厨房スタッフ。
その他の外来チームもあらゆる手段を講じて出勤し、クリニックに泊まり込んでいた夫を軸に診療は定刻に開始、朝食も定時にサーブされる。

前にも書いたが、本当に彼女達のプロ意識には頭が下がる。

偉すぎる。


なんか、たかが趣味のレッスンで悲壮感漂わせたり、セブンイレブンのパンが無いと騒ぐ自分、ちっさ!

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夫が引きずって帰国した、昨年の訪タイ時に買いたかったチーク材の木馬(推定20kg)。

常夏の国からやって来た子馬の目に、この大雪はどう映っているのだろう。

ふじみ野、大雪アゲイン [フレグランス・ストーリー]

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ちょっとお。

冬季五輪やってるソチよりよっぽどこっちの方がソチっぽくない?
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2週続けて関東の週末は大雪である。

もう泣きたい。

この先、週末ごとにバンドもフラもリハーサルや場当たりが続くのに、これで2度目の中止である。

何も進まない。
気ばかり焦る。
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(巣鴨駅のトイレの暖簾。過剰反応か)

そうそう。

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バレンタインである。

今年の夫はやけに幸せそうである。

曰く、「あかりちゃんにチョコレートもらったんだ」

おお孫娘、やるなあ。

誰にも気を遣われない夫のモチベーションを保つために40年近く贈り続けたトップスのチョコレートケーキも、遂にお役目御免か。
ロマンスカーで箱根も射程距離内?
http://patchouli.blog.so-net.ne.jp/2013-11-08

ええい!
チョコごときのタワゴトに付き合っていられるかっ!

もう来週になってしまったバンドの発表会のコスチュームを熟考中なんである。

ジョン・レノンの曲のイメージを崩さないように、パンクな奴らとは一線を画したシックな出で立ちでいこうとメンバーで話し合い、全員がどこかにチェックのアイテムを取り入れるということになる。
初心者ゆえ音楽的な意見は何も言う立場に無いが、ファッションなら口出したい。

ええ。

埼玉が誇るB級ファッションの殿堂しまむらで、980円のチェックスカートや1280円のネルシャツ見つけましたとも。

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How about them?

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お願い。

明日は練習に行かせて。

ふじみ野、雪やこんこ [フレグランス・ストーリー]

あー、なんで今日なの。

もうもう、地団駄を踏む思いである。

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関東、45年ぶり(更新しました)とかの大雪である。

昨夜のうちに◯マハ・池袋ミュージックアベニューから、「明日は大雪の予報なので、ドラムのレッスンはお休みです」と連絡があり、大雪だろうが大嵐だろうが大竜巻だろうが、決死の覚悟でレッスンは決して休むまいと貸しスタジオで練習しまくった私は、超ガッカリしたもんだ。

なんだよー、◯マハ。
音楽への情熱ってそんなもんかよー。

朝起きてみたら、まあ、チョロチョロと可愛らしい雪景色だったので、ほーら、過剰反応なんだってば◯マハ、と鼻を鳴らして、でも私の愛車はスタッドレス履いてないので、歩きでクリニックへ予約の患者様のトリートメントをしに行く。
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とても熱心にトリートメントに通われる今日の患者様も「ちょっと電車は遅れてましたけど」と何気ないふうだったので、全く気象庁はさーと舌打ちしたいくらいだったが、トリートメントが終了するお昼頃にはちょっと外の景色の様相が変わっていて内心穏やかではない。

その後は、皆様、ご存知の通りである。

繰り返しになるが、関東は45年ぶり(更新しました)の大雪とかで警報も発せられ、クリニックの駐車場もみるみる白一色に染まったというよりは埋もれる。

埼玉は30センチ以上(更新しました)の積雪。
スタッドレスを履いた夫の車も、一旦新雪の深みにはまれば、もう全く動かないという非常事態である。
診療やお見舞いに訪れて、やむなくクリニックに車を置いて帰られる方も続出した。

それだけならまだ淡々と我々は医療に従事するのみ、で終われるんだが、「なんで今日なの!」と泣きたいのは、まさに本日の診療後、我がクリニックに長年勤続した職員を連れて夫がバンコクへ出発する日だったからである。

トリートメント終了後、私はもっぱらインターネットで羽田出発便のキャンセレイション状況とにらめっこ、送迎を依頼してあるタクシー会社、すでにバンコクに到着している従兄の旅行会社社長との連絡対応に追われる。

(あ、ちなみに今回私は日本に残留。久しぶりにワンコ達と独身生活を謳歌する予定。都知事選の投票にも行かないと)

結局、夫と職員が搭乗予定のJALはほぼ6時間遅れの9日午前7:30(更新しました。)に何とか飛び立てる(今朝8:30にまだ搭乗できないと夫より電話有り。嗚呼。)とのことで、頑張ってたどり着いてくれた送迎タクシーに、夫と報償旅行の職員を乗せて送り出す。

たいしたもんだなー、と今さらながら思うのは、我がクリニックの職員にしても、送迎のタクシー会社にしても、この大騒ぎの気象状況をものともせず時間どおりに職務に当たるってことである。

雪が降ろうと槍が降ろうとお産は待ったなしである。
雪が降ったから勤務に当たれませんじゃ世の中すまないんである。
空港送迎会社だって、国際線は国内の気象状況に関係なく出発するから、それに間に合わせなければ会社が成り立たない。

当たり前のように一人一人が一分の遅れも無くやって来て、院長の車の掘り出しまでやってくれた我がクリニック職員と、時刻どおりに到着したタクシー会社に心から拍手を贈ろう。

そしてそういう勤務を続けて、本日大雪の中、旅立つ永年勤続職員にももちろん多大な拍手を贈ろう。
あなた達がやってきたことは、決して当たり前じゃなくて、努力の結果だって私がよく知ってるよー!

いってらっしゃい!楽しんできて!!

あとは明朝、飛行機が無事飛び立ってくれるのを祈るばかりである。

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我が家もすっかり雪景色。

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さあ、私は数日の独身ライフに乾杯しよう。


池袋、のびざかり [フレグランス・ストーリー]

街はチョコレートであふれ返っている。

恋人同士ならともかく、ギリだのトモだのそこまでベタベタの商戦に飲み込まれることも無いんじゃないかとは思うけど、年に一度の祭りだと思えば、そんなに目くじらたてることもなかろうとは思う。

知人がパリから買って来たジャンポール・エヴァンを頬張りながら、気持ちだけ参戦する。

甘いものに興味が無い私にとって、チョコレートの価値はひたすらパッケージデザインの美しさだ。
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このブルーの分量、超ときめく。

来るよ来るよと正月明ければ大騒ぎのバレンタインと違って、永遠に来ないように思えたバンドのライブ、やっぱり来るんだな。

先日曜は、池袋の◯マハスタジオでリハーサル。
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前日にバンドのメンバーと練習後、終電間近まで新宿で飲みながら、自分たちの演奏について語り明かす。
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誰も間違ってはいない。ちゃんと弾けてる。
なのに・・・・
なんで、中学校の合奏クラブみたいなの?!

まあWOMANが規則正しい8ビートに終始するからして、そうハっちゃけるもんでもないなとは思うが、「ワン、トゥー、スリー、[るんるん][るんるん][るんるん]以上。」って、これでいいの?

本番に強いと言うよりはリハにめちゃくちゃ弱い私は、東上線の終電に揺られながら、もう翌日(いえ、もう当日でした)が心配で、最近頻繁に起こる目眩に苦しんだ。

リハ当日、1曲に与えられた時間は30分。

ギター、ベース、キーボード、そしてドラムと、それぞれの先生がビッタリ脇について演奏をチェック(もうこれだけで相当なプレッシャー。スティック落っことしそう)。

ちなみにこの曲はボーカルのエントリーが無く、ボーカル科の先生が入ることになっている。

どんだけダメ出しされるかと思えば、1回目演奏後、「いいんじゃない」(以下、沈黙)

他の曲だったら、「ここもう一回やってみて」とかになりそうなんだが、なんか全員きっちり弾き倒しましたっていう前日のイメージそのまんまなんで、先生方も直しようがなかったんだろうなあと思う。

・・・・で、30分、ひたすら繰り返して終わり。
唯一、絶対早くならない代わりに、逆にダレていきそうだから少し焦ってね、N島さん、とドラム講師からアドバイス有り。

了解っす。

じゃあ、もうこれやるっきゃない。

バンド名は、のびざかりに決定。
何がのびざかりか意味不明だが、ベテランのベース奏者が決めたんで、新参者はのびざかりでも下り坂でも何でもいいっす。

のびざかりって言って、私のようなモノが出て行ったら石投げられるんじゃないか。

今はコスチュームをどうするか、メンバー間でメールが飛び交っている状態。

なんか、何十年ぶりの学園祭って感じ。

57歳、目眩の薬飲み飲み楽しませてもらってます。

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自宅、電子ドラムへようこそ [フレグランス・ストーリー]

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コラコラ。

こんな不届きなヤツもいるんだなといつもクスリと笑ってしまう、朝霞台の貸しスタジオの扇風機。
確かにドラムの前に座ってスティックを延ばせば、向きを調節できる位置にあるからして。

バンドのお子ちゃま達、マナーは大切に!

この頃、オマエの若葉マークのドラム話ばっかでつまんないよと思われる方、多かろう。

すみません。
今日もドラムネタです。

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2週間玄関いっぱいに段ボール詰めで積んであった電子ドラムが、ついに組み立て上がって実用化した。

組み立てには、前々回のブログを見た熟年ドラマーがすぐに手を挙げてくれたんである。

何しろ自分がバンドの練習だ、フラの新年会だと飛び回っていたから、それを棚上げして言うのもなんだが、この前の連休、夫はずっと家に居たのに段ボールを1ミリも動かそうとせず、もうこれは自分の仕事ではないとハナから決めてかかっているって感じ。

さりとて、テキは段ボールを開梱するだけでも1時間を要したツワモノども。
こういう時だけ細腕になるなという夫の声を承知で言わせてもらえば、女の細腕でどうにかなるもんだとも思えない。

購入する時、有料でもいいから出張組み立てサービスお願いします、の感情を言外に込めて質問したのに、いかにもドラマーくずれといった風情の◯マハのスタッフは「うちの女子スタッフでも組み立てられますから誰でも簡単に出来ますよー」とにべもなかった。
いくら女子だって◯マハのスタッフなら出来て当たり前だろー

◯マハ、こんなに贔屓にしているのに冷たすぎる。

これ、ほんとにカスタマーは「簡単に」組み立てて使ってるんだろうか?

そこへそこへの救世主である。
書いてみるもんだ、ブログ。

ニーハオ、ありがとう!!
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まあ飲みながらだけど、3時間かかったね。
ドラマーでも3時間費やす作業を「簡単」と言うかだな、◯マハ。
素人だったら半日かかってもどうかだな。

これでたとえ真夜中に、あ、あそこ叩けてないな、とガバと布団の上に起き上がったとしても、すぐに練習できる。(やるか。やるな、多分)

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実際に叩いてみると、そういうふうに時間を選ばないでこの大音響楽器を練習できるという意味では多分に優秀なデバイスだが、う〜ん、何て言うんだろう、本物を叩いている時の、ドラム自体の音の振動が胸に共鳴するようなあの高揚感のようなものは再現できていないんだなあ、当たり前だけど。

私にドラムを勧めてくれたのも他ならぬ今回のニーハオだったが、彼自身も私がここまでドラムにハマるとは思っていなかったらしい。
音程とリズム両方に気をすり減らす鍵盤楽器と違って、ストイックにただリズムだけを追求していく作業が今、楽しくて仕方無い。

2月のライブで演奏する「Woman」のキーボード奏者が偶然にも私と同じ歳のマダムで、彼女はキーボードの前に同じ◯マハのドラム科を3年やったそうだ。

「ドラムはね、3年練習している間は本当に楽しかった。でもやっぱり単体では成立しない楽器だからバンドを組まなきゃってところに限界を見た気がする」

ゴールは見えてしまった。

でも、今は練習を楽しもう。
マダム・キーボードの言う通りだとしても、3年は楽しめるってことだ。

昨日叩けなかったリズムが今日叩ける、ただそれだけの嬉しさ。
報われないことも多い世の中、練習すればしただけ結果がついてくる正直さを楽しもう。

ようこそ電子ドラムへ、私。

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自宅、マダム化粧品 [フレグランス・ストーリー]

こうなることは目に見えていた。

2月、孫と祖母共に◯マハの発表会。(孫は幼児科、祖母は大人のドラム科)
3月、久しぶりのフラのホイケ。

練習日や発表日がかち合わないかとドキドキしていたら、ばっちり何度か重複日が。
共に自主練習に加え、合同練習こそが基本のジャンルだからして、どんなに個人の都合を犠牲にしてスケジュールをパズル化したとしても、無理なものはムリ。

やれやれ。

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バンドの練習はいつも新宿の場末感漂う貸しスタジオ。

タバコの煙もうもう、世の中の禁煙て習慣がこんなに無視されている場所も最近珍しいんじゃないか。
都会のすみっこに、それぞれの夢と実力と好きと嫌いをショルダーバッグに詰めて、音楽というたった一点を真ん中にして集まる人がこんなに沢山いるなんて。

誰でもイイワケじゃない。
俺はオマエと音楽したい!
(オマエは誰でもイイワケね)

ドラム、いっぱい募集してますね。

マダムドラムはついに手を出してしまった。

バンドじゃなくて、黄金のGuerlainに。
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ゲランと言えば200年の歴史を持つ香水メーカーとして有名だが、一方、会社の体制そのものをエイジングケアしてるんじゃないかと言われるくらい若返り化粧品分野でもかなり昔から奥様族の間では超有名。
(若返り化粧品というものが本当に信頼できるものかどうかという問題はさておく)

だからこんなものは70歳過ぎてから、まだ美容に多少なりともこだわりがあったなら(多分無いだろうという予測のもとに)使うもんだと思っていたが、この1月2日に満を持してゲランの最高級ライン”オーキデアンペリアル”から目元・口元専用クリームが発売され、「夜塗ったら翌朝には別人のハリを実感できる」と口々に最上級のレビューがいろんな雑誌に載る期に及んで、最近とみにいろんなハリ(肌だけでなく気持ちとかの)を失い続けてきたマダムは、ついに誘惑に負けたのだった。

切った貼った縫ったは絶対にしないでどこまで頑張れるかを信条としている身には、やっぱり試したい魔法のクリームなんであった。

いかにも◯ヴィ夫人ぽい(あくまで勝手な想像。もっと高級な化粧品をお使いでしょうが)紫とゴールドのアヤシげな配色のパッケージ。
販売員の延々30分にも及ぶセールストーク(だから最初から顔用も一緒に買うって言ってんだから、さっさと会計して包んでよって)。

期待、盛り上がり過ぎ。

テクスチャーは確かに今まで経験したことが無い、言い表し難い芳醇なねっとり感。
なんか、ものすごく肌を甘やかしているような脱力感というか、安堵感というか、精神的にもぐっとくるもんがある。
ここが大切なんだろうなあ。

期待の翌朝は、確かにこの冬のカサカサした枯渇感が薄らいで、ふっくらしたって言っちゃあそんな気もする。

まあ、まだ一日だ。

ささ、結果をご覧じろ。

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人間年齢で言えば90歳超えのべっちゃんが変形性関節炎で歩けなくなり、もちろん私のベッドにも乗れなくなったので、リビング床に布団を敷いて寝ることに。

イヌにもマダムにもツラい冬です。


有楽町、ペニンシュラ東京 [フレグランス・ストーリー]

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いいじゃないの、東京のホテル。

2020年のオリンピック招致が成功して、東京のホテル競争は激戦の火ぶたが切って落とされたと言っていいだろう。

辺地にゴージャスなファシリティと現地人雇用による人海戦術を持ち込むことによって成功を収めてきたアマン、大手町1丁目1番地に畳の純和風ホテルを計画している星のリゾート、とこれから相次ぐ意外性のあるホテルグループの東京進出に、既存のホテルは戦々恐々としていると聞く。

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2014年元旦からクリニックの当直で、その後、家ではベビーシッターを努めたお疲れモードの夫と2泊分の着替えを車に積み込んで(そう、夫はただ積まれているだけ。手配も運転もナビもしない)、新幹線を止めたボヤ騒ぎ最中の有楽町駅前に建つペニンシュラ東京に投宿する。

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何しろ、普段休みが取れない仕事ゆえ、夫婦揃って(これが意外と難しい)3日続けて休みが取れるなら、それはどこかへ行けという天の啓示だと思い込むタチ。イオンシネマズでお茶は濁さない。(いや、濁しただろ)
私は本気で「これからでも取れる3泊で行ける海外」のサイト調べまくりましたよ。

結局、航空運賃省いて、ご贔屓のバンコク・オリエンタルホテルと同額程度の都内のホテルでゆっくりしようということになり、皇居を挟んで我が千鳥ヶ淵のマンションが窓から見えるペニンシュラの部屋を取る。
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じゃー、なにも千鳥ヶ淵でいいんじゃないのという当然の声はあろうが、そこはやはり上げ膳据え膳の非日常を味わいに出掛けるのだ。

数ある東京のホテルの中で私がペニンシュラを気に入っている理由は、前にもスパを利用する時に書いたと思うが、まずは玄関とレセプションがグラウンドフロアにあり、車でスムーズに乗り付けられ、バレーサービスにそのまま車を預けてチェックインができるところ。
高層ビルの上階部分に位置する多くの海外資本のホテルのように、分かりにくい入り口を探して、地下の駐車場からエレベーターを2、3機乗り継いでレセプションにたどり着く煩わしさが、先ず解消される。

そして埼玉からの車でのアクセスが、行きは霞が関IC下りてすぐ、帰りは神田橋ICからホイッと乗れて、便利なこと。

目の前が皇居広場とあって、視界が将来も絶対にさえぎられることのない非常に良好なロケーションであること。

お買い物にも食事にも便利な銀座と丸の内に歩いて出られること、などなど・・・。

最初は香港に比べてあまりにも規模が違いすぎるのが不満だったが、逆にそのコンパクトさがこういう気軽な利用には却って好都合でもあったりする。

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皇居や半蔵門方面が見渡せるリビングからの眺望。

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床暖房が入った対面シンクの見晴らしの良いバスルーム。

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私的に好きな平面のバス吐水口。

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寝室の建具は無垢の一枚板の引き戸。
オーディオ機器やアメニティがすべて建具の中に収められているのでスッキリ。

一人旅のクセで、部屋に入ると先ずセキュリティボックス、ルームサービス、水回り、室温調節をチェックするが、全部日本語で書いてあるので(当たり前だが)、とっても楽。

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このニッチの後ろに無粋なセキュリティボックスが密かに仕込んである工夫には舌を巻く。

日本のホテルに泊まって、却って戸惑うのは海外では当たり前なチップをどうするか、だ。

日本にその習慣は無いとしても、サービスに満足したらさりげなく気持ちを渡したい。
でも同じ日本人のスタッフに渡すって、慣れないせいか結構、抵抗ある。

こんな時、和紙の粋なポチ袋を用意して来て、入れて渡すとちょっと抵抗が減る(気がするのは私だけ?)。

中一日は、夫婦でフルデイ・スパとプールで全身脱力。
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スタッフの対応も丁寧で全く問題無く、ペニンシュラ頑張ってんなあーという印象。
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ファシリティ、サービス共にアジア特有のきめ細かさが全面に出ていて、ヨーロッパのホテルの素っ気なさに慣れている欧米の方々が利用したら、そのお・も・て・な・しに感動するんではないか。

これで、この頃バーツ高で釣り上がるばかりのバンコクオリエンタルとほぼ同じ料金なら、これは結構いいかも。
また来ちゃうかも。

あー、考えてみれば、東京のホテルに泊まるのはいつも何か理由があって(息子の結婚式とか、両親が出てきた時とか)で、夫婦でのんびりするためだけに来たことは無かったなあ。

3日めチェックアウト後に、お互い長い間懸案事項だったものを、エイヤッと初買い。
らくらくホンしか使えない夫がついにスマホを、私は逡巡の末に電子ドラムを!
こういうものって、何か飛び込み台が無いと買えないもん。

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さあ、明日からは仕事でございます。




新宿、不良ですか? [フレグランス・ストーリー]

「これは父親には言わないでおこう」

大学1年生の時に、初めて六本木のバーに現夫と行った時にそう思ったことを急に思い出した。

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新宿の貸しスタジオで、2月のバンドライブに向けての練習。
前にも書いたけど、John Lennonの「Woman」である。

◯マハ「大人の音楽レッスン」はいいところをついていると思う。

仕事も子育ても一段落。
でも自分の人生を楽しむためには、さあて何が残ってるのさ、という迷える大人はここを目指す(んではないかと思う)。

3歳から親に習わされたクラシックピアノは、如何に楽譜どおりに上手に弾けるかという緻密なテクニック争いの世界。
記譜法はもちろん、合わせて聴音レッスンにも通い、先生がピアノで弾いた旋律をそのまま正確に楽譜に写し取る訓練もさせられた。

ピアノの先生のご主人がバイオリンを教えていたが、「この子はステージに上がって(緊張しても)速度が狂うことが無い」という理由で、長い間バイオリンの伴奏もさせられていたから、私の小学校生活のほとんどは、学校から音楽教室に直行して夜も更けた頃に父親が車で迎えにくるという生活だった。

聴くのも弾くのもクラシックしか許してくれなかった父の傘下ではそれが当たり前だと思っていたので辛くはなかったが、ソロでピアノの道を進んでいけるほどの才能も実力も根性も無かったので、高校受験を口実にストップした私の音楽レッスンは、以後長い間そのままであった。

こんな大人が世の中にはゴマんと居るんだろう。

50の手習いとはよく言ったもので、そうそう、その頃に第二の人生を何で楽しむかという選択に多くの大人は直面する。
それが子どもの頃にちょっぴりやったことがある音楽なら、そりゃー与し易い。

◯マハはそんな大人を集め、しかもクラシックほど厳格ではないポピュラーミュージックで間口を広げ、バンドを組むお手伝いをし、発表の場まで設定してくれる。

その想定内基準値ラインにまんまと乗っかっているワ・タ・シ。

ドラムを始めてケイオンの世界に飛び込んでみて、一番ビックリしたのは「楽譜どおりに弾くことには意味が無い」ということだった。

スコアに如何に自分の解釈をセンスよく加えるかが熟練の尺度なんだと気付くのに半年かかった。

引き出しを持っていないクラシック出身には結構そこがキツい。
アレンジも一度楽譜に落とさないと、恐ろしくて出来ない。

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夜の新宿の貸しスタジオは、ギターを背負った若者で一杯である。

私の、あの父という箱に閉じ込められた青春とは違って、自由で、楽しげで、どこか退廃的。
現実より夢の方に不等記号が開いた伸びやかさ。
心底、羨ましい。

練習を終えてバンドのメンバーと軽く食事した後、歌舞伎町にあるライブハウスに出演する知り合いのバンド演奏を聴きに行く。

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ひえ〜〜、これが有名な歌舞伎町二丁目なんですね。
寒空の下の鍋料理はありがたいかも(・・・コドモの振り)。

大学に入る時、父が絶対に足を踏み入れるなと釘を射しに射した禁断のエリアであるからして、もうそこを歩くだけでドキドキである。
まだ完璧(父の言う)不良になり切れてないってことですね。

不良はいい。
良くないという基準すら曖昧で、悪とは違うもの。

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Poutymouthhttp://poutymouth.netのKeisukeクンはクリニックの患者さんの弟さん。

歌舞伎町の薄暗いライブハウスの中で、掃き溜めにツルのような透明感のあるきれいなナンバーを披露していた。

伊達のスティックをバッグに差して、お父さん、どうよ、私不良でしょ、いや、これはやっぱり父親には言わないでおこう、と独り言ちながら歌舞伎町歩く57歳であった。


朝霞台、貸しスタジオデビュー [フレグランス・ストーリー]

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ついに一人貸しスタジオデビューである。

友人が貸してくれたスネアとハイハットだけで、あとはゴムの円盤を騙し騙し叩いている自宅の練習では、もう限界である。
だんだんバスタムが複雑になってきて、これが無音だと身体がリズムを覚えないんである。

本物のドラムがいいなんてぐだぐだ言ってないで(いいに決まってるけど、それを買うにはまず家に防音工事を施さなきゃなんないのよ・・・)電子ドラムさっさと買おっと決めたが、それを物色しに行く暇もないまま、またすぐレッスンの日が来るので、もう窮余の策って感じだ。

・・・というのも、あのカラオケルームすら苦手な閉所不安症(カラオケそのものが苦手ってこともあるが)が、たった一人びっちり閉じた防音ルームに閉じ込もれるかってハナシなんである。

でも・・・いーや、やるっきゃない。
またレッスンの時に赤っ恥かきたいのか、N島mana。

「この大嵐の中行くの」と呆れ返る夫を尻目に、スティックとiPhoneスピーカー担いで出掛けた朝霞台(東武東上線沿線限定情報ね)のスタジオ練習は、ちょっと密閉空間にドキドキしたが、結果的にはゴムを叩く自宅練習20時間も、今日の2時間には到底及ぶまいっていうくらい、やってやりました。

[ぴかぴか(新しい)]57歳、完全燃焼[ぴかぴか(新しい)]
(練習で燃焼し切ってどうする)

家から電車で10分、2時間1200円。
しばらくこれで繋ごう。

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夜、知り合いの花屋さんがお歳暮のお花と柚子を届けてくれた。

冬至は日曜だけど、ドラムで歪んで痛む腰椎を優しくあっためてくれる柚子湯で癒される。
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ちょっとピースフルな気分である。




ふじみ野、忘年会 [フレグランス・ストーリー]

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怒濤の飲み会ウィークは本日のフラスタジオのクリスマスパーティをもって終了である。

やれやれ。

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57歳、がんばりました。

太ったミッキーが踊り狂うクリニックの忘年会。
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司会はじぇじぇじぇ!!
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(一度もこの番組を見ていないので、最近まで意味が分からなかったわ)

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クリニックの忘年会は、毎年何チームもがとっておきの演し物を繰り広げる大演芸会だが、昨年は震災・原発禍の出産数減少のあおりを受け、縮小した。
今年分娩数が復活して、職員全員でまたこの大騒ぎ(?)を繰り広げられるのを嬉しく思う。

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会場には大きなウェーブが何度も。

大混雑の銀座、新宿で、友人たちとの飲み会やランチも続いた。

あまり好きじゃなくて滅多に食べないピザも数回食べた。
(しかし・・・日本にピッツェリアは何と多いことだろう。チーズに蜂蜜をかけるって・・・アリなんですか)

オイシかったのは昨日のT子と食べたトリの水炊き。
水炊きに熱燗。
これ、日本の忘年会でしょう!

みんな年末の「一旦区切り」に、忙しいと言いつつもどこかほっとした感じだ。

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今日のフラのパーティは50曲くらいを出来るだけ踊り抜くという体育会系。

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アルコールもOKだったけど、飲む暇がない。

84歳の先生は、ステージには滅多に上がらないでいつも舞台袖で生徒のメイクを直したり、衣装を着せたり黒子に徹しているので、今日は何曲も踊ってひと際楽しそうだ。

12月になるとこういう週が必ずどこかにある。

でもそうやってみんなと美味しいお酒が飲める今を幸せだと思いつつ、年末最後の仕事が始まる週明けがちょっぴり心配でもある。




大宮、アイスクリーム [フレグランス・ストーリー]

「ばあちゃん、ラーメンてお湯入れるんだよね」

毎週1回、下二人の面倒を見なければならないママに代わって、一番年上の孫を◯マハの幼児科教室に連れて行く。

それはババと一人の孫の、ちょっと秘密めいたなかなか楽しい時間だ。

私のマセラティの助手席には、彼専用のジュニアシートが設置されている。
シートが低すぎて外が見えないとご不満だからだ。

彼はシートに座りシートベルトを締めると、手を伸ばし、ナビのスイッチをぴっとお入れになる。
(本当は走り出せば自然にスイッチオンになるのだが)

「これは帰りに食べるね」
眠気覚ましに置いてあるプラ缶入りのガムは、帰りに頂くと決まっているようだ。

◯マハにもパーキングスペースがあるが、彼はレッスン教室からちょっと離れた巨大ショッピングモールの駐車場に止めるよういつもリクエストなさる。

駐車場から教室まで手をつないで歩きながら、ババと孫はいろんな話しをする。
最近は沢山ある看板を読みながら歩くのが、二人のブームだ。
だから「地下駐車場」とか「A5」とか「副都心方面」とか、駐車場関連ワードはほぼクリアーだ。

最初かなり緊張気味に受けていたレッスンも半年過ぎた今は、かなり悪ノリが目立ってきた。
お友達がいるので、結構拍車がかかる。
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注意が散漫になりがちな子どもたちの集中力を1時間途切れないようにレッスンする幼児科の先生ってえらいなあと思う。

レッスンが終わると、どんなに寒くてもショッピングモールのサーティワンに寄る。
彼のご指定は涼しさを倍増させるポッピングシャワー。
そのキッズサイズをあっという間にたいらげる。

まあ、サラリーマンが帰宅前に駅のガード下で1杯引っ掛けるようなもんだ。

お姉さんにもらったアイスのキャンペーンチラシは、大事そうにポケットに仕舞う。

「寒いからばあちゃんはアイスよりラーメンがいいなあ」と言った時の返答が冒頭の言葉である。

ちがうよ・・・

それはラーメンじゃなく、カップめんだよ・・・・

アイスを食べ終わると、その横にあるおもちゃ屋さんの前に飛んでいき、トミカのミニカーの陳列棚の前から動かなくなる。

2回に1回は我慢させるが、しげしげと一つ一つの車を念入りに眺めるので、「今日はリスのこもり歌が上手に弾けたからね」とエクスキューズを無理矢理つけて買ってやる。
無条件には買わないのが、ババの最後の砦である。

自分の息子にはそんなアマイこと露ほども考えなかったけれど、孫に関しては、ちびっこの習い事には、楽しみと目先目先の小さなご褒美も必要だと思うのだ。

家にはなんかアヤシいぞという嫌疑の念を持った妹が待ち構えている。

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「ねえ、なんか食べてきたでしょ」

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「食べてねーわ!サーティワンのアイスしかっ!!」

オトコはウソがつけない。



池袋、舞台稽古 [フレグランス・ストーリー]

フラダンスの舞台稽古。

最前列の私の立ち位置がずれて、メンバーから苦情が出た。

この年になると回避テクニックが発達するのか、屈辱を味わう機会って滅多にない。

また普段髪振り乱して仕事しているが、一応開業医の奥さんてことで、表向きは奥さん奥さんとちやほやされて世間は通ってしまっている。

しかし、いったん社会的な立場を離れると話は別で、芸事やスポーツは実力勝負、強い方うまい方がエライんである。

だから高校生よりドラムが叩けないと言っては悔しがり、以前のフラの教室では女王様のような先生をトップに頂くヒエラルキーに嫌気がさしたりしたのだが、だったら辞めればいいのに、それでも私が仕事の合間を縫ってダンナさんに応援されて(その点感謝してます!)習い事をするのは、そこが社会的なバックグラウンド抜きに私を評価してくれる場所だからなんだと思う。

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昨日は今月末のチャリティー・フラの舞台稽古。

普段マンツーマンでレッスンしているクラスの生徒(他にグループレッスンのクラスもある)にとっては、唯一本番前に立ち位置やフォーメーションを確認する場でもある。

フラに関しては自分、もうすっかり達観しちゃっており、誰が見てもイタイ感じのするオバサンフラを衆人環視の中で踊るくらいなら、今マンツーマンで付いている大好きな84歳の先生と世間話してるだけでいい、というスタンスである。
先生がお年やアクシデントでフラを辞める時があったらそれが私もフラを辞める時、と決めているので、余計な欲も無い。

マンツーマンの気軽さは、他の生徒さんたちとも年に1,2回、「これだけは出てね」と言われているチャリティーとクリスマスパーティでしか顔を合わせることもなく、煩わしいこすれ合いや競争心ともまったく無縁なことであり、私はこのフラ環境が今ものすごく気に入っている。

マンツーマンレッスンの唯一の弱点は、自分の進歩の度合いが他人と比べられない分分かりにくいことで、年に1,2回のパフォーマンス時の指定された立ち位置が先生の自分への評価だと思う程度である。

今年はその先生のフラ人生65周年の記念で3月にホイケも企画されており、今月末のチャリティーからそちらも見通して、衣装やフォーメーションや練習日程が組まれている。
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苦情はもっとも。
立ち位置がずれた私が悪い。

でも・・・

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この日は3人目の孫の1歳のお祝いがあり、池袋のホールからお稽古終了後大宮に直行したのだが、もう満員の湘南新宿ライナーに揺られながら、不用意に下を向きでもしたら涙がこぼれ落ちそうである。


日当たりのいい縁側のようなお稽古場で、母親のような先生とゆるりとフラを踊っているだけではだめなんだろうか、と切に思う。








自宅、きょう、ロマンスカーで [フレグランス・ストーリー]

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水庭の株立ちの葉が色づき始めた。

クロのいない家にも少し慣れてきた。

夫はしみじみとしている。

クロのこともだが、なんかやけに食いついてしまったCMがあるんである。



このCMが流れ始めると、ふぅーっとため息をつき、「あかりちゃん、こうやって一緒に箱根に行ってくれるかなあ」という。

孫に対する感情というのは、ジジとババでは結構違うんではないか。
ババは着せてやりたい服やら習わせたい稽古ごとなど目先の世話に捕われて現実的だが、ジジの方は一歩下がって、一世代を飛び越える時間の流れに自分の人生をノスタルジックに投影しているように思う。

超現実的な私は即座に、
「パパ、無理無理。このCMの孫娘、大学生ぐらいでしょう。あかりちゃんがこうなるまでにあと18年あるんだよ。(今の夫の不摂生ぶりでは)生きていられないわよ」
と、無慈悲な言葉を発してしまう。

それにあの子勝ち気そうだから、(生きていたとしても)おじいちゃん、ダサいから一緒に歩くのイヤ、とか絶対言うわよ、とダメ押しする。
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さあ、夫はちょっと発奮したみたいである。

なんとしても大学生のあかりちゃんと秋の箱根に行きたいんである。
そして同じ物をいいって言いたいんである。

車通勤を辞め、この頃食べるもののカロリーにも気を使っているようである。

出不精の人なので洋服を買いに銀座とかへ出掛けるのは億劫がるが、外商さんを呼んで秋冬のファッションアイテムを大量に購入するんである。
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流行のストールにだって挑戦してしまうかも知れないんである。
(首の短さが文字通りネックなんであるが)

おそるべし、孫娘。

ま、私は超満員のデパートに、2ヶ月続く孫たちの誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを買いに、半分気を失いそうになりながら行ってきたけどね。

ババの気持ちはロマンスカーには乗らないんである。

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みかんの季節だ。

クリスマスの準備もしなきゃ。



池袋、Woman [フレグランス・ストーリー]

毎日の歩みを止めないこと。

初めて身内の死に接した去年の夏、悲しみから脱出する一番の近道をそう学んだように思う。

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イヌを飼っていない方から見れば「一体この騒ぎは何なんだ」というのが正直なところだろうし、私も自分は絶対ペットロス症候群にはならないという自信もあったのだが、ふたを開けてみればこのザマである。

ストレスが一気に身を襲うと、自律神経がやられる。

月曜にクロが旅立った後、さすがに水曜木曜あたりの「止めない歩み」はめまい、立ちくらみ、極度の眠気と肩こりという典型的な抑鬱状態の中で苦しむが、この辺りはアロマテラピーの得意分野なので、浄化系、気分を明るくするシトラス系、活性化系のオイルを使いまくって、何とか週末にたどり着く。

香りは、ぼんやりして思考を止めたがっている脳を刺激して、こちらの事情に無関係に動いている社会に身を投じる荒療治とともに、立ち上がる力を私にくれたと思う。

ドラムの練習はあまりできなかったが、申し込んだ発表会ライブの曲目が決定しており、先生が書いてくれた楽譜を昨日もらう。

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John Lennon 「Woman」

難易度としては誰にでも叩けそうな本当に初心者向けの曲だけど、いい曲だなあ、これ。

Woman, I can hardly express my mixed emotions at my thoughtlessness
After all, I'm forever in your debt
And woman, I will try to express my inner feelings and thankfulness
for showing me the meaning of success

Woman, I know you understand the little child inside the man
Please remember, my life is in your hands
And woman, hold me close to your heart
However distant, don't keep us apart
After all, it is written in the stars

Woman, please let me explain I never meant to cause you sorrow or pain
So let me tell you again and again, again

I love you, yeah, yeah, now and forever............

I try to express my thankfulness for showing me the meaning of successですよ。
Please remember my life is in your handsですよ?

ジョン・レノン、どんだけオノヨーコを愛してたんだろうなあと思う。

これ、絶対私の葬式にダンナさんに歌ってもらいたいです。
(あ、いいよ。オレ生きてないから、その時までは。という回答有り)



確実に叩けるよう、頑張ります。




毛呂山町、ペット霊園 [フレグランス・ストーリー]

クロがいなくなって3日。

今までの習慣で夜中に「あ、クロのオムツ買えなきゃ」と2時間おきに目が覚める。
朝は起きると寝ぼけ眼でインスリンの注射器が置いてある棚へ手を伸ばす。
彼のご飯をふやかすお湯を沸かすために、電気ケトルのスイッチを入れる。

2年半染み付いたクロの世話の癖と、1日10枚は使うので買い置きが納戸に堆く積まれたパンパースSサイズ。
目が見えないのに一生懸命私の後をついて回るクロのオムツのガサゴソいう音が聞こえない日常。
いつも3匹が乗って寝ていたベッドの布団に、2地点にしか重みを感じない空虚さ。

何もかもが悲しい。

クロが亡くなった翌日は、冷たい涙雨がそぼ降る中、ブリーダーさんに紹介してもらったペット霊園に火葬しにいく。

30年この仕事をしています、という霊園のおじさんは本当に穏やかで親切で、焼け残った小さな犬歯やツメを一緒に箸で拾ってくれながら、訥々と「たとえ5年でも10年でも、時間の長い短いは問題じゃないんです。この子が一生懸命生きた時間ですからそれを大切にしてください」と語った。

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こぎれいなペット霊園には整然と飼い主さんの気持ちを刻んだ墓石が並び、お墓の下のペットが寂しくないようにと小さな彫像やおもちゃも供えられて、人間の墓地とはまたちょっと違う、どこか悲しいがほのぼのとした雰囲気が漂って慰められる。

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クロはお骨になってしまった。

獣医さんが「糖尿の子の世話は大変です。」と最初に言った通り、毎日の注射よりも大量の排泄物や尿の世話には時間も労力も要り、家族の生活も制限され、そのためのお手伝いさんも雇ったくらいだったけど、もっともっと迷惑をかけて欲しかったんだよ、クロ。

クロがこの病気になったのは、ベベとメグに挟まれて手薄になりがちなこの子に強制的に私たちの手をかけさせるための天からの指図だったかも知れないのだから。

今となれば、最後になってしまった日曜の夜、嘔吐が続くので私は初めてクロを自分のベッドから下し、床に敷いたブランケットの上に寝かせてしまった。

「おかあさん、もうボクは逝った方がいいんだね」

クロがあの晩床で震えながらそう思ったのだとしたら、私は何と酷い飼い主だったのだろうか。

FBでは沢山の方に励ましの言葉を頂き、またブログを読んだ職員や出入りの業者さんからも暖かい気持ちを受け取りました。
たかが小さなイヌのことなのに、本当にありがとうございました。

日常の生活をまたきちんとスタートさせて、その中に後悔と懺悔を昇華させるよう努力していきたいと思います。







自宅、クロ [フレグランス・ストーリー]

クロ、今日のブログは君を膝の上に乗せて書くよ。

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ここにいつもあんなに居たがったのに、なかなか君の順番は回って来なかったね。

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一番年長の気難し屋のべべと、年下のくせに気の強い女王様のメグに挟まれて、一番影が薄かった君。

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だけど、オマエ、頭のネジが1本はずれてるんとちゃうか?とみんなに言われ、すごく賢いって感じじゃないけど、人一倍陽気でいつもおもちゃを持ってきては遊び回ってた君。


今思い出すと辛いのは、君の目がいつも私を追っていたこと。
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なのに私は留守がちで、お手伝いさんやブリーダーさんに預けることも多く、本当に寂しい思いをさせたこと。

私の膝に君を乗せてあげる回数が、3匹の中で一番少なかったこと。
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先天性の糖尿病を発症していたのに、はやくそれに気付いてあげられなかったこと。
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毎日打つインスリンの注射も、オムツ替えも、いつしか義務的機械的にやっていたこと。

この秋になって目に見えて衰えていくのが分かっていたのに、自分の生活のスピードを緩めてあげられなかったこと。
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そして昨晩、あんなに吐いて眠れない夜を過ごしていたのに、ぎゅうっと抱きしめて寝てあげられなかったこと。

今朝、普通にお手伝いさんに頼んで出勤してしまったこと。

お昼にコーヒーを買いに外に出た時、君の様子を見に一旦家に帰ろうかと思ったのに帰らなかったこと。

だから君が旅立つ時に一緒にいてあげられなかったこと・・・・・

ごめんね、クロ。

何度謝っても謝り足りない。

一心に慕ってくれた小さなハートに、何も応えられなかった。






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