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自宅、タイの家具 [ハーバル]

寝ているのにも、映画も飽きた。

久々の熱発から3日めは、もう鼻づまり声を除けば働く気満々である。
しかし、インフルエンザかどうかを調べていないので、まだ出勤も外出も自粛である。

朝風呂に、アルパイン・ラヴェンダーとローレルをたっぷり入れて入る。
入浴後の濡れた身体にもベイ・ローレル(Laurus nobilis)をたっぷり浸透させる。
カリフォルニアでPacific Institute of Aromatherapyを主宰するDr.カート・シュナウベルトのリンパ節へのローレル最重要説は、本気で感染症に対峙する時にいつも私の中ではかなりの頻度で優先される。

だからお風呂上がりの私は、フォン・ド・ボーのような匂いを立ち上らせている。

出掛けられないので家の中でやれることを探したら、夫が正月にタイから孫達へと持ち帰った大荷物を解くことになる。
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最大サイズのREMOWAと、ゴルフバッグと、このセットを持ち帰って来たガッツに拍手を送ろう。
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夫が長男の家の広目のベランダに置く子供用のテーブルセットを買ったと聞いて、彼のインテリアや洋服のセンスを全く信用していない私は「ああ、やっちまったなあ」と思ったんだが、開梱してみると、やはり本物のチーク材ゆえか、デザインの拙さを十分カバーして余りある。
(椅子を見た時はウシだと思ったが、テーブルの2段目を見てキリンだと分かった)

そう!

タイに行ったら、日本じゃとても手に入らない良質のチーク材や黒檀の家具を買うべき!と私は思う。
値段はモノにもよるが、高くても5〜6万どまり。(それでもボラレてるだろう)

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階段下のデッドスペース用に、10年ほど前に買った黒檀のローチェアはセットで3万くらいだったと思う。

軽井沢のリビングのどっしりしたローテーブルもそんな値段だった。
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(扉の奥にかすかに見えているのがそれ)

問題はデザインがエグい(あか抜けない)のと、送る場合は送料と関税がモノの値段の倍以上かかるってこと。

それでも7、8万で済むのだから、何十万出しても良質のチーク家具なんてなかなか日本ではお目にかかれないことを考えると、置く場所とデザインを選べば、買い付けた場所の思い出プライスレスと共に大事な一品となること請け合いである。

ウシの、いやキリンの顔に上に座るガーデンセット、碧ちゃんたちが気に入るといいなあ。



日比谷、王道の休日 [ハーバル]

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久々の、スパ&ショッピングというホリディの王道を行く。

夫が珍しく出かけてくれ、いつもは一番忙しい土曜が祝日で仕事もレッスンもお休みなので、この連休はもう前夜からクォーターサイズのシャンパンで一人乾杯である。

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朝11時に都内某ホテルのスパを予約。
前回マンダリン・オリエンタルのスパに行ったのが震災のずっと前だったから、何だかこういうのも久しぶりだなー。

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お抹茶とセサミ・マコロンがスターター。
そのあとの3時間のトリートメントの前に、ちょっとうれしい配慮である。

世界中にあるこのホテルのスパは、他のホテルにもプロダクツを提供している英国ESPAが統括しているので、日本だろうが、香港だろうが、NYだろうが、バンコクだろうが、ほぼ同じメニュー、同じプロダクツ使用である。
ホテルのような大規模産業でも、自前で開発したスパを持ち、運営して行くのはなかなか難しいようである。

それは産婦人科業界におけるアロマテラピー導入も一緒で、医療機関でセラピストを抱えて専門的な指導や訓練をするのはほぼ不可能に近く、ほとんどが巷に乱立する派遣業者と業務委託するが現状である。

・・・で、医療は医療として、アロマテラピーはアロマテラピーとして、別個に院内に成立してしまい、特に医療情報と綿密なコンタクトを取りつつ患者様への施術を行うべき院内アロマテラピーは様々な問題をはらむことになる。

手前ミソをちょっぴり披露させてもらえば、夫のクリニックと私のアロマテラピーは、その段差を取り払ってスタート、運営しているのである。

前置きが長くなりすぎたが、ホットストーンのマッサージとフェイシャルをゆっくり受け、だいぶ寒さと目の疲れからくる肩、背中の凝りをほぐしてもらう。

ただ!

全身に塗られたクレイパックなんですけど・・・確か「身体を温めるスパイス系をブレンドしたパック」とおっしゃっていたので期待していたのに、塗布直後からすーすーして体温がぐんぐん奪われていき、歯の根もあわないほど寒くなり、室温を上げてもらった。
どう考えてもあれはペパーミント(Mentha piperita)が入った逆のブレンドだと思う。

トリートメント終了後、地下のコンフェクショナリーでバレンタインのチョコでも買おうと下りたら、ショーケース前にチョコ購入希望者が殺到している。
ペニンシュラベアの乗ったチョコを、ようやく孫の碧ちゃん用にゲットする。
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その後義妹と合流して、一緒に行くことになっている5月のハワイのためのマキシワンピースやかごバッグを買いまくる。
一人旅を何よりも優先するワタクシではあるが、お連れがある旅は、行く前にもこういう楽しみがあって、これもまたなかなか捨て難い。

「水着がまだ出ていないのが残念だわねー」
お互い孫が居るくせに、会話はトバすのである。

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銀座のアンティークショップ前の看板犬があまりに切実に店番しているので。

夏には(なぜか再び)ハワイへ、と長男が息巻いているので、ビーチ用のふわふわドレスをあかりちゃんに買う。
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海外のビーチサイドで戯れるリトルレディほど、かわいいモノはありましぇん。

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先日帰国した次男が、甥と姪のために買って来たベトナムの手工芸品のコットンスカーフ。
サイズ小さめで肌触り抜群。

これらをチョコと一緒に詰めて、雪の残る新潟へ送ろう!

夕食は義弟も合流して、帝国ホテルでの食事&バーでお開きは日付の変わる直前で。

ここ1年、ほとんど無かった休日の王道を突っ走った1日。
Thanks for them.





自宅、ローズマリーの香り [ハーバル]

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ロンドンに引き続きNYへ突撃した3週間は、これまでの人生の中でもかなり上位に入る濃さであった。
去年の6月もハワイとエジプトに出かけた濃い週間があったけど、今回の比では無かった気がする。

気持ちが一点へ集中していると、他の何かが疎かになるもんである。

犠牲はクロである。
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もともと他の2匹に比べ病院通いが多い子であったが、私の留守中に糖尿病を発症して病院に担ぎ込まれた。
先天性の遺伝によるものだから仕方ないとドクターには言われたが、犬の糖尿は発症したら1ヶ月足らずで急激に進行するらしく、その1ヶ月が私の旅行期間とちょうど重なってしまった。

NYから帰ってブリーダーさんからクロを抱き取った時、もの言わぬクロのあまりの軽さと(1週間で2キロ減った)真っ白に白濁した目を見て、思わず泣いてしまった。

出かける前とは別な犬のようだった。

視力が急激に失われていく時に、私が側にいなかった彼の不安はいかばかりだっただろうと思うと、ロンドンもNYも私の中で急激に色褪せていく。

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出かける前にリニューアルを済ませた中庭には、いつのまにかローズマリーが花をつけている。

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Rosemary=海の雫(Rosmarinus officinalis)の名の通り、うす水色の可憐な花だ。

ミナサンを庭に放すと、みんなローズマリーの香りを身体に付けて家に入って来る。
そんな日常のささやかな楽しさが、心のギャップを埋めてくれる。

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NYでも何度か目にした穏やかな日常は、たまに手にするエキサイティングな体験以上に、我々の生活には必要なものだ。

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またそこに戻っていけることに、今は安堵している。

水戸、復興ノート9 [ハーバル]

TVに強い余震に見舞われる故郷が映る度、早く駆けつけたい思いは募るばかりだったが、常磐線の不通、ガソリン不足で足が確保できず断念し続ける。

両親の住むケアレジデンスからは毎日メールで個人のレポートが送られて来るので様子もわかり、母から気丈なハガキも届くので一応は安堵していたが、週末、ガソリンを調達してくれた人がいて、日曜の水戸行きを決める。
常磐道はいわきの手前まで復旧しているので何とか行けそうだ。

夫を連れて行って、万が一戻れなくなるとクリニックが立ち行かなくなるので、心細くはあるが1人で向かうことにする。
パン屋を副業でやっているという知人に頼んでその日の朝に焼いてもらったパンは、施設のお年寄りみんなに行き渡るように200個である。
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パンを持ってきてくれた知人が「車の中で食べるように」とジュースとサンドイッチまで用意してくれ、何だかいろんな人に助けられる思いで出発する。

常磐道はところどころ大幅な修繕の痕があるものの、大きながけ崩れなどは無く、概ね順調。
ガソリン不足が影響してか、いつもより格段に車両数が少ない。
途中のSAでは、リアガラスにぎっしり積んだ毛布や段ボール箱が見える被災地応援車両も多数見られる。
地震を警戒して水戸までは80キロ規制、水戸から先は50キロ規制が敷かれている。

水戸が近づくにつれ、ナビが「緊急地震速報」を映す回数が増え、緊張する。
(高速道路内ではこんなシステムがあるのを知らなかった)

2時間以上かけて施設に到着、マネージャーさんにパンを渡し、来月92歳になる母の部屋を訪ねると、昨日よりめまいが酷くてとベッドに臥せっている。
震度5辺りの余震が毎日続いているので、TVでやっていた地震酔いなのかも知れない。

持ってきたラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)のエッセンシャルオイルで肩や首筋をマッサージしてやると、だんだん表情が柔らかくなり、何も喉を通らないと言っていたのに、持っていったあんみつやイチゴに口を付けるようになる。
マッサージが済むと「肩が無くなったように(笑)軽くなった」といってすたすた歩き出す。

「私は大丈夫」と気丈に振る舞う人ほど、ストレスを自分の中に溜め込んでしまい、いろいろなマイナートラブルを引き起こすことが多い。
本震の大きさと続く余震は緊張が長期間継続する状態で、思わず肩に力が入って筋肉が硬直するので、それを和らげてやるとかなり症状は改善する。
私自身、この2週間、毎日肩に力が入って凝り、お風呂には緊張を緩和するローマンカモミール(Chamomile:Chamaemelum nobile)やラヴェンダーを、朝は気分を明るくするスイートオレンジ(Citrus sinensis)を嗅いで仕事にあたり、電気や明かりが無くてもちゃんと脳と身体に染み渡る香りの効果を頼りにした。

某女性代議士が大きな余震時に「アロマオイルを楽しみながら英会話勉強していた」とブログに書いて大顰蹙をかったそうだが、心身への薬効効果を持つエッセンシャルオイルを、非常時にどう使うかをこの方はき違えていらしたのだと思う。

被災地の方々の緊張はいかばかりだろうと思うと、今後のボランティアとしてアロマセラピストにも出番はあるのかも知れないと思う。

母にマッサージをしている側で羨ましげに見ていた父にも、一番つらいという腰にやはりラヴェンダーオイルでマッサージをしてやり、別れもそこそこに次の被災地へ。
水戸よりさらに北の日立で独居している90歳の叔母の様子を見に出発する。

もう一度常磐自動車道にのって日立南太田インターを降りると、一般道はガソリンスタンドに長蛇の列で、道路は大渋滞。
埼玉では少しずつガソリンが流通し始めたようだが、被災地に近づけば近づくほどまだ困難は続いているように思う。

海の見える高台に1人で住んでいる叔母は電話の声の通り元気で、デイサービスも給食も滞っていないとのこと。
来訪を大変喜んでくれ、お抹茶をたててくれた(昔はお茶の先生であった)

周囲にはブロック塀が倒れている場所もあったが、思ったより平穏な風景であり、安心する。
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帰りの高速内SAでは、全く並ばずにガソリンも満タンにすることができ、昼夜を問わず復旧や復興に従事している見えない人たちのお陰で、被災地周辺は何とか日常を取り戻しつつあると感じた。

3月27日(日)復興ノート
・ディーゼル機関車(電気を使わない)で福島へ多量の燃料輸送開始。磐越西線「頑張ろう、東北」のステッカー窓に貼り
・福島市避難所で子どもたちが未来の町づくりの模型制作。若手の建築デザイナーの指導で
・水戸、日立訪問完了
・SAで普通に給油可能。スタンドの方の話しでは、月曜からだんだん元通りに流通し始めるとのこと。

六本木、新しいページに [ハーバル]

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大晦日の都心のホテル。
いつもはそれぞれの生活を、それぞれに送っている家族が集まる。

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ロビーでお茶を飲みながら、息子たちの到着を待つ。
穏やかな冬晴れの午後。

かつて夫の実家の、男性中心の酒席の正月が苦痛だった。
しかし、形が違えこそすれ、正月という形を借りて、巣立っていった家族を元の場所に集めんとした亡き義父の心も、今ようやく理解できるような気がする。
それは図らずも、自分が作った巣が、いちばん賑やかで心地よかった時代への思慕に他ならないのだろう。

しかし子育てを終えると、巣はいつか古びて役目を終えていくものだ。

午後は、夫、おヨメさんと一緒にホテルのスパへ。
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タイ・ハーバルボールを使ったトリートメントは、今年2月にタイで1日講習を受けたテクニックとは若干違っていたが、ハーバルボールをじんわりと押し当てられて「ああ、あったかい・・」と思っているうちに夢の中へ。
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ハーバルボールの中身は、ターメリック、レモングラス、カファライム。

2時間たっぷり施術してもらい、1年の疲れを無かったことに。

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夜は晦日懐石。
テリブル2歳は鼻血を出しながら絶叫して畳の上を走り回り、海老蔵状態。
出るぞと意気込んでいたロビーラウンジのカウントダウンパーティを横目に、夕食後は解散。

2010年も『おいで、パチュリ』をお読み頂きましてありがとうございました。
また来年も、右往左往する我が人生の一片を切り取って、ここにスクラップしていきたいと思っています。

あと30分で開く2011年のページに、皆様の素晴らしい景色が描かれますように!


石坂、タンカレー慕情 [ハーバル]

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はーい、こちらヨード卵光・・・ではなく、体育の日のティーオフ。

毎年この頃になると、11月3日のクリニック主催のコンペが迫って来るのに焦りまくり、いきなりコースへ躍り出るんである。
もう10月なのに、今年まだ3回目の出走である。

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ともすると「棄権」の文字がよぎる小さな心を奮い立たせるべく、麻布十番の『Mロマン』でスワロフスキー付きのグローブなど買ってはみるものの・・・

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どかんと谷越えの7番ホールなんて、レディースティーからは、ドライバーで自己ベストショットを打ったとしても到底届かぬ150ヤード。
この谷の底に、クリニックのロゴが入ったプレミアムボールが何十個眠っていることか。

ハーフ以降は力尽き、モチベーション尽き、愛想笑いも尽き。
スコアを数える気にもならない悲惨さ。

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ラフに落ちていたコースの秋を連れて帰るのがせいぜいの楽しみ。

プレイ後の秋の夜長は、痛恨のサンタンに、セージ(Sage:Salvia officinalis)のハイドロソル(芳香蒸留水)でローションパックを施しながら、何飲もう。
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頂いた極上のオリーブを、プロヴァンスの専用皿に盛って。

セミはプロヴァンスのイメージキャラクター。
一方の羽にオリーブの実を盛り、もう一方の羽に出した種を入れるとか。

うーん。

キンキンに冷えた超ドライのジンが呑みたくなってきた。
例えば、Tanqueray No.TEN。
ラグジュアリーなジン。

そんなカクテルベースを揃えた時期もあったけど、今は昔。

ベルモットの瓶をみながらジンだけ飲んだチャーチルのごとく、タンカレーの写真を見ながらライムを入れた焼酎飲むんである。
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おつだなー。

成城、私の人生は美しい? [ハーバル]

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ご主人の実家があるカリフォルニアへ行っていたバーグ校長からのおミヤゲ。
オーガニック・ヴェチバー(Vetiver:Vetivera zizanoides)の石鹸である!
授業の間中、しっとりと雨に打たれた地面のような香りが教室中に満ちて、癒される。

「Why don't you have any confidence so?」

アメリカ人のインストラクター、Philに半分叱り飛ばされながら添削してもらったresume(履歴書)をLSAに提出する。

これは職をゲットするためではなく、資格申請するのに試験結果と共に添えるだけのものと説明したのに、私の英語がまずくて通じていないのかもしれないんだけど、まー、強烈なresumeができあがったんである。

だって、彼が描写した私は、
『Caring career healthcare Professional who puts the customer's health and well-being first』
(お客さまの健康状態を第一に考える、思いやりのあるプロフェッショナルな健康管理者)
で、
『Successful independent businesswoman with strong organizational and analytical skills』
(ものごとをばっちり整理分析できる、成功した独立開業ビジネスウーマン)
ということなんである。

まあ、最初の項目は、自分自身そうありたいと願っているので、それをPhil 風に言い表せばこうなるんだと思うが、次項はあきらかに誇張し過ぎ、どんだけばりばりだよーって感じである。
メディカルサービス法人の代表をしているので、そのことを言っているんだろうと思うけれど、穴があったら入りたい(アメリカ人は絶対使わない言葉なんだろうな)思いにかられる。

その他にも『Detail-oriented manager』(クリニックの雑用を担当していることを言っていると思われる)など輝かしい『私』が羅列され、日本人とアメリカ人では自己PRへの姿勢がこんなにも違うものだと、本当に勉強になる。

面白いのは、日本の履歴書では真っ先に来る生年月日の記載が無いこと。
学歴よりもSkills (能力)やProfessional Experience (職務履歴)が先に来ること。

年齢・学歴に関係無く、個人の能力が最優先される成果主義が色濃く反映されている気がする。

Phil曰く、
「君は、産科クリニックを運営し、出産前後の女性の心理的サポートを行っている。少子化が大問題となっているこの国で一番重要な仕事をしている人の内の一人なんだ。ボクには君がなんでそんなに(自分に)自信が無いのか判らんよ」
というわけで、冒頭の言葉である。

そうなんですけどー。
ワタシ、こう書いたからって落ち込んでいるわけでもありませんし。

インストラクターはどんな生徒でも過大評価して褒めちぎるっていうのが英会話学校の大前提っていうのも知ってるけど、日本人の自分を適正に客観的に見る目っていうのも、彼に理解して欲しいような気がするな。

彼へ修正原稿を添付して送ったメールの最後には、一応シャレのつもりで、
「(このresumeを見ると)I thought my life was beautiful, and from now,too.」
と書き添える。

たった1枚の履歴書によって、自分の人生を俯瞰的に眺めるのもまた面白いものだ。












自宅、腰痛女 [ハーバル]

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「IFAに受かりました!」
と、可愛いアリスのトランプ柄マシュマロを持って、元のクライアントさんがごあいさつにいらっしゃる。
うちでお産をされる時にトリートメントを受け、それからアロマテラピーに興味を持たれてLSAに通われた女医さんである。

ドクターの資格を持った方がアロマテラピーの勉強をしてくださることは、きっとこれから西洋医学との距離を縮め融合させて、より質の高い医療を実現させる糸口になるのではないかと期待する。

自然療法は医療に寄り添ってこそ完遂するし、また医療の外側(例えば終末期や未病期)を埋めることを期待されてもいる。
医療を拒否した極端なホメオパシーが一時大問題になったが、医療現場でアロマテラピーに携わっていると、もっともっと西洋医学と自然療法が通いあって実施されたら素晴らしいのにと思う。


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急に寒くなり、いきなり秋冬のおしゃれ季節到来と喜んで、取り急ぎレオパード柄の手袋と、

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(ちょっと雑誌のグラビア風に撮ってみた)
歩き易いウェッジソールのブーツを買った帰りの満員電車で、立ったままの腰につーんと走るような痛みを感じる。

も、もしかして・・・これはぎっくり腰というものですかー?

ローマンカモミール(Chamaemelum nobile)を溶かしたお風呂に浸かり、ラヴェンダー
(Lavandula officinalis)の原液を腰背部に擦り込んで筋肉の緊張をとる算段をしてみるも、緩和はすれど治癒にはいたらず。
フラの舞台が終わった週始めには、もう痛くて吐き気すらしそうである。

駆け込み寺は鍼のセンセイ、こちらは中医学である。

腰痛までなら何とか精油で切り抜けられると思っている。
でも、ここまで行ってしまったら医療に助けを求めるべきなんであろう。

フラの自主練もお休み。
加圧トレーニングも休むように言われる。

腰痛というのは腫瘍や骨折などを除けば、ほとんどが未だ原因不明の症状だそうだ。
今回のぎっくり腰未満は、いろんな疲れがここに集中しているのだろう。

いろんなことに手を出し過ぎて訳が分からなくなっている自分に、どこかで警告ランプを自主的に灯したような気がする。





自宅、活性化 [ハーバル]

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シロップ漬けの桃とピオーネを、冷凍マンゴーと共に、江戸切り子の小鉢に盛って夏のデザート。

小さい頃、扁桃腺を腫らして熱を出していた時にだけ、母が食べさせてくれた桃のシロップ漬け。
痛くてモノが飲み込めない喉に、するりと通る桃の感触を思い出す。

喉のざらざらが取れない夏風邪と終わらない暑さへのパンチ!と、モナルダ(Monarda:Monarda fistulosa)をシャワー後の身体に原液塗布して飛び上がる。

いやー、なんて言うんだろう。
ちりちりピリピリする皮膚刺激とは違う、塗布した場所がかーっと唐辛子を塗ったように熱くなる感覚。

カート・シュナウベルト博士のアドバンスド・アロマセラピーで紹介されたシソ科のこのオイルの効用は、免疫強化、アップリフティング、刺激活性
活性し過ぎのような気もするが、身を以て体験は大事。
肌も特に赤くなったり、ダメージを受けた様子はないが、クライアントさんへの使用は要注意だなー。

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この夏、履かないで終わってしまいそうなルブタンのサンダルは、視覚的に活性化するアイテム。
象徴である真っ赤なソール、びしびしと穿たれた黒いスタッズ、心を突き刺すピンヒール。
ディティールの一つ一つが攻撃的で、「プラダを着た悪魔」的。
さあ、がしっと一歩登るのだ!

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コンランショップのシャンデリア。
ディスプレイ一点もの価格は16万円。
う〜ん、高いのか安いのか。
結局買う決心は活性化されず

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活性化されないミナサンたち。
この暑さ、ハンパ無いもんなー。

モナルダ、試す?

自宅、残念! [ハーバル]

おし!

仕上げは、ジャーマンカモミール(Chamomile, German:Matricaria recutita)とジンジャー(Ginger:Zingiber officinale)のお風呂だったような気がする。
微熱とだるさに苦しんだ2日間を抜け出す、その仕上げである。

ジャーマンカモミールは、エッセンシャルオイルとしてこりゃ反則だろーという、アズレンの濃いインク色を反映する。
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しかし、その効果は折り紙付きだ。

免疫力の強化、特に喉のトラブルをやっつけるには、ユーカリ類と並ぶんじゃないだろうか。
思いついてジンジャーをブレンドしたらハンパ無くいい香り。

・・・という訳で、月曜から何事も無かったかのようにご出勤。
病気はなんとうまく休日に重なることか。

残念!

そういえば・・・

以前、◯ルリッツに入る時、「英語で夢を見るようになります」と言われ、その時はまさかな、と鼻で笑ったが、すみません、謝ります。

見ました。

発熱という異常事態がレベルにゲタを履かせてくれたらしい。
熱に浮かされつつ、私は夢の中で草刈正雄氏と英語でお話したんである。
(何を話したかは忘れたし、相手がガイジンじゃないってとこが、私の度量の限界でもある)

特に彼のファンという訳ではないのになんでだろう?と不思議に思ったら、眠る前に見ていた『美の壷』(NHK教育)のせいと後に判明。

元気になったら夢はやはりジャパニーズである。

残念!

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「買ってもらった水着着てみました」
と、おヨメさんから写真が届く。

先日銀座で買ったあおちゃんの水着はスペシャル。

ウェストにフローター(浮き輪)が縫い込まれている。
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あおちゃんは、その絶対的有利条件を装着してもなお、(気付かず)不安げなんである。

残念!

麻布十番、Lei Ho'oheno [ハーバル]

「たかがデパートの売り出しの舞台、といい加減に考えるなら、あなたたちは出なくていいです。」

てんでばらばらな我々のフラを見た先生の厳しい言葉。
普段のレッスンからは想像もできない張りつめた空気がスタジオ中に満ちる。

汗だくでレッスンを終え、また翌日自主練習を別のスタジオですることになる。
久しぶりに修羅場

再来週、日本橋三越でフラを踊る。
パリだ、エッフェルスイートだと浮かれている場合じゃなかったんである。

しかもレッスンの後、衣装作りの一環としてお揃いのレボンレイを作ることになる。

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前述した通り、針と糸をここ十数年持たなかった私ももちろんその中に入っているんである。

フラを踊り切ることすら、仕事の合間に入れ込んでやっとやっとなのに、「1時間やってこれくらい」と示す先輩の指の間隔は10センチくらい。

うそー。

「1日3時間やって1週間かかります」
という先生の言葉に倒れそうになる。

2色のリボンをひたすら縫い縮めて行く作業は、一昨年バンコクのホテルで習ったジャスミンのポーワンマライ(花輪)作りを彷彿とさせる。
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どの国でも、心を込めて作り上げたレイをプレゼントしたり、身にまとったりすることは、きっと重要な意義があることなんだろうと理解する。
なので、「もっと簡単なレイはないのですか」と心でつぶやいてみても、それは虚しく、愚かしいだけである。

雪に降り込められる山形の冬を、アメリカ駐在帰りの奥さんを中心にして、パッチワークやキルト作りに精を出して過ごしたこともあり、生来、針でちくちく縫い溜めることは嫌いではない。

しかーし!
それも今は昔。

縫い溜めるには、一日が26時間欲しいという時間枯渇状態と、老眼という敵と、先ずは戦わなければならないんである。

1日3時間なんて時間は絶対に取れないし、夜は特に目が見えないので、「かーさんがよなべ」するわけにもいかず、ここは朝早起きしてやるしかないという結論に達する。
逆算して、とりあえず毎日、レギュラーな起床時間の1時間前に起きて、「縫い縮める」ことにする。

教室で1時間半やっただけで、帰りの電車では、もう肩が凝って目の焦点がゆらゆらする。

車中で化粧する女子が批判されて久しいが、ここは恥もプライドも捨てて、ラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)塗りである。
いつも携えているポーチからオイルを出し、原液を肩と首筋に擦り込む。
夕方の車中じゃ、迷惑オバサンである。(隣の方、ラヴェンダーが嫌いだったらスミマセン・・・)

5分もしないうちにじんわりと凝りがほぐれ、何とも言えない落ち着きが蘇り、パニックになる寸前で救助された気分。

踊る曲は『Lei Ho 'oheno』

まさに愛する人に捧げるレイを歌った曲。
レイが無ければ始まらないんである。







自宅、こんにちはエストロゲン [ハーバル]

「早く寝ろ」

帰って来るメールはつれないんである。

そらそうだ。

深夜1時である。
この時間に「muchとmanyとa lot ofはどう使い分ける?」などと中学生並みの質問を次男に送ったんである。

いろんなことに手を出し過ぎて、時間が非常にタイトになってしまったことは前述した。

仕事は当然勤務時間内では終わらず、自主的かつ無給の時間外労働である。
一旦夕食を自宅で食べて、またクリニックへリターン。
22時過ぎまでPC相手に振り込み作業の下地を作る。
夫も当直で、夫婦共働きという実感アリアリである。

ひとりで帰宅し、そこからがまたIt's Show-timeである。

ひととおり着物の着付けを練習し、そのあとバスタブに湯が溜まっていくのを横目で睨みつつ、三越で踊るフラを集中的にさらう。
あっという間に日付が変わる。

疲れ切っただるおも(死語?)ボディにカツを入れるために、ヒソップデキュンベンス(Hyssop Decumbens:Hyssopus officinalis)を溶かし込んだお湯に身を沈める。
ハンパなくいい香りである。

そうしてようやく唯一の贅沢に疲れを落とし込んだところで、ざば!
(私がバスタブから突如立ち上がる音)

スパルタ講師から、どっさりHome workが出ていたのを思い出したんである。

心萎えながら、お風呂上がりにメノエイド・コンビパッチをお腹に貼る。
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いいトシして、こんなコピー補強シールのようなもんをお腹に貼るのはマヌケっぽいが、何を隠そう、これは貼るだけでエストロゲンとプロゲステロンが補充できるというスグレものなんである。

元来私はホルモン補充には消極的なほうであるが、この頃とみにイロツヤ褪せる女房を悲観してか、夫が熱心に勧めるので仕方ない。
骨粗鬆症で寝たきりになっては周囲に大変ご迷惑なので、その一途だけでこんにちはエストロゲンなんである。
(久しぶりだね、プロゲステロン、とも言う)

そして、それからHome workである。
夜中に家庭教師にされた次男も、いい迷惑である。

いくらエストロゲンを補充しても、寝る時間がばしばし削られるので、あまりアンチエイジングには役に立ちそうも無い。
すまん、夫。

日付は明日になっても、私の今日は終わらないんである。

オフィキナリス、humuhumunukunuku [ハーバル]

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それはもう寒い。

この後、関東では雪が降り始め・・・・」
と朝のお天気お姉さんが予報しているのに、窓の外はもう白いものがぶあっと降っており、埼玉は関東じゃないのだなと思う。

家自体がコンクリートの打ちっぱなしなので、冬はもう中も外も灰色である。

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寒い日でも、雪が降っても、クリニックの仕事は山積みである。

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4月15日のマタニティ・アロマテラピー講座のレジュメの内容を詰め始める。

夫に医学的見地からのアドバイスをもらい、LSAのバーグ校長にアロマテラピーの専門家の目でチェックしてもらい、あらゆる角度から自分の主張を監査してもらう。

こだわったのは「いかに簡単に妊婦さんの傍にアロマテラピーを置くか」である。

アロマなんて無くてもここまで生きてこられたんだから、この厳しい不況の中、わざわざ新しいことにお金を使わなくたっていい。

それはそのとおりなんである。
私自身、その考え方に屈しそうになることもあるくらいだ。

アロマテラピーが本当にその力を発揮するのは、健康以下病気未満ゾーン、つまり健康>(   )>病気って感じだと思う。
この(    )には例えば(何となく風邪を引きそう)とかそれぞれの状態を穴埋めするんであるが、妊娠期というのも私はここに入るんだと思う。

(     )な状態を、我慢するというのも、気合いで乗り切るというのも、アリである。
そしてアロマテラピーを利用するというのも、その選択のうちのひとつである。

今日のようなどんよりとした日を、「さぶーい!」と分厚く着こんでふとんにもぐりこむだけにするか、マージョラム(Marjoram:Origanum majorana)やジンジャー(Ginger:Zingiber officinale )を入れたお風呂に入って温まり、はだしで♪humuhumunukunuku・・・・~♪とフラを踊るか、その違いだけなんである。

どっちでも構わないが(その時点で大差はないのである)、もし簡単にアロマテラピーを利用することを覚えれば、ほんのちょっと、生活がリフトアップする。

そのほんのちょっとが毎日のわずかな余裕を生み、それが長い時間積み重なっていくと、それは結構大きな人生への考え方の違いが生まれることが、何だかわかったような気がするので、それをお伝えしたいだけなんである。

布団に入っていたらできなかった「My little grass shack」(フラの曲)が、あったまって、♪humuhumunukunuku(魚の名前らしい)・・・・swimming by~♪と毎日10分踊れば、完成するかも知れないんである。(多分・・・・。)

そして、私のような者が講座をするってことは、曲がりなりにも人様へお伝えするのだから、自分の甘いところをツメたり、頭の中で散乱している知識をかき集めたりするので、ちょっとは人生の伸び代も作れたりするんである。

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あお:いないいないばあ〜!
べべ:ってオマエ、さっきから全部見えとるし・・

べべにもいよいよアロマテラピーである。
(ネリー・グロジャンはすでに動物へのアロマテラピーを行っている)






中野坂上、梅の花が咲いたらば [ハーバル]

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白梅満開は、中野坂上の自主レッスン場への途中である。

もう寒さと色のない季節に飽き飽きして、何とかしてくれ!と悲鳴を上げかける頃、真っ先に、でもひっそりと咲き誇る梅の花に、偕楽園のお膝元で育った私は、特別な思いがあるんである。

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「ん?このステップは左足からだったかニャ?」

レッスン場の飼い猫は、鏡に映る己をずっと確認し続ける。

そう、その熱心さが自分には無いんだ。

ちょっと心が折れ始めている自分が鏡に映る。

自分がそれに夢中になっていないことは、同僚にも先生にも判っているんだろうと思う。
そんなヤツは、当然どんどん置いていかれるんであるし、「その他大勢」の中にまみれるんである。

「継続は力なり」を信条としてきたけれど、惰性でも継続するってのはアリなんだろうか?

そこで猛練習で弱気を克服した真央ちゃんを引き合いに出しても仕方ない。
だって、真央ちゃんはオンリーワンというモチベーションがあるから克服する意味も力もあったはずで、そこが決定的にその他大勢の私とは違うから。

こういう精神の老廃物が蓄積される、鬱々とした季節の出口に灯る最初のサインが、梅の開花なんである。(少なくとも私はそう思う)

だから・・・

梅の花が咲いたらば。

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まずは、10年前までテニス仲間だったパワフルおばちゃんと、スカイスクレイパーが見渡せるフレンチでご飯食べつつ、一晩飲みまり、しゃべりまくる。
ハツラツOさんの、「取れない球は追いかけない」テニス哲学は、体育会系思考を真っ向から嘲笑う、上級者人生の原動力だ。

梅の花が咲いたらば。

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千波湖を挟んで実家の向かいに見える偕楽園を見つつ、どろどろの気持ちから抜け出そうともがいた若き日を思い出す。

梅の花が咲いたらば。

フルーツピュレ・デトックスを再開する。(マクロとかローフードとか、ストイックにそこまではできないヘタレである)
ヴィ・アロームのフリクション「MIN」を身体に浸透させる。
身体の中の老廃物を排出するプログラムが、精神の老廃物まで洗い流してくれることは実証済みだ。

大好きな炭水化物を我慢して、有機栽培のフルーツをどっさり買いに行く。
部屋中をリツエアキュベバ(Litsea cubeba:Litsea cubeba )の香りで満たして。

梅の花が咲いたらば。

こうして凡人は、自分なりのやり方で、無くした自信を探しに行くのである。

(・・・ていうかフラ練習しろよ!)

麻布十番、奥様はタフ [ハーバル]

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「タフですよねぇ」

いろんな人から言われる。

午前中、ふじみ野のクリニックにいたかと思えば、午後は都内、ってことはザラだ。
熱もここ数年、「日本では」出したことが無い。
(何故か2月にタイにいくと毎年体調を崩したが、今年はセーフ)

手前味噌ではなく、アロマテラピーと共に歩むようになってから、エッセンシャルオイルで未然に食い止める癖がついたからなんだと思う。

今日も午前中妊婦さんのトリートメントをし、クリニックの食堂でサーモンフライにかじりつき、その足で麻布十番まで行って、タヒチアンのレッスンを受ける。
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タヒチアン。

「フラガール」で蒼井優ちゃんがソロで踊ったアレである。

電車を乗り継いで麻布十番のスタジオに駆け込むと、今、まさに始まらんとするレッスン。
フラの先生が招聘したキャシー先生とその娘さんが教えてくれるのだが、もうすでに息が切れている。
居並ぶ生徒は私ぐらいの年格好が多く、これは蒼井優ちゃんではない方の、穏やかな(=年齢を考慮した)タヒチアン。

それでも、2時間で1曲仕上げるって、身体も大変だが、もう頭が働くのを止めたがっている感じ。
踊るってことに関しては自分はセンスが無いなーといつも思う。

しかもその後のハワイ語のレッスンまで受ける。
帰りの電車に揺られているのは、つり革にぶら下がった抜け殻である。

「おまえは自分で勝手に忙しくしている」と夫に言われるのも、しごくもっともだ。

前後左右に、人生初めての振られ方をした腰をいたわり、今夜はケープカモミール(Cape Chamomile:Eriocephalus punctulatus)とラヴェンダー・ハイアルト(Lavender,high altitude:Lavandula angustifolia)をブレンドしたお風呂とする。

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まあ、そんな私の側にはタヒチアンがあるかどうかは判らないが、アロマテラピーはある。
その講座を現在計画中。
3年間のマタニティ・アロマテラピーに、私のテイストを加味したお話ができればなあと思う。

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その講座のパンフを作るため、次男が写真を撮りに来てくれる。

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なんか、二人で面白がって、いろんなことをやってみる。

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どんなリーフレットができるんだろう?


成城、9時発の電車に乗ろう [ハーバル]

カタチから入っていい、というのは、我が家の家訓である。
カタチから入ろうが、スキマから入ろうが、入らないよりはマシなんである。

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このところ、何故か教科書や筆記用具を持ち歩くスケジュールが増えたので、青リンゴ色のマイiPodに揃えたビタミンカラーのステーショナリーを買う。
(足がベッドから突き出ているノートの絵については後述する)

元来車での移動が多かったが、都内のポイントを複数タイトに移動するとなると、やっぱり日本が誇る網の目のような地下鉄が便利、ということで、最近はミニ鉄女だ。
Pasmoでピッと改札を通過する姿も板についてきた気がするし、iPodのイヤホンを耳に突っ込んで自家製単語帖をめくるのだって不自然では無くなったように思う。

何をいまさら。

でも、50女の鉄女デビューがどんなに大変か、想像してみてほしい。

もちょっとシンプルだった地下鉄を縦横無尽に自在に乗りこなしていた若い頃とは、路線の種類も、料金の払い方も、車内の風景も全く違う。
篭にばかり乗っていたラストサムライが、汽笛一声新橋を発車するくらいのギャップがあるんである。

(先日、顔なじみのタクシーの運ちゃんと同じ話しをしていて、「オレが電車に乗っていた頃は、パチンと切符にはさみを入れてた」と言われ、上には上がいるもんだと尊敬した)

地上移動すれば車で5分の距離を、どう乗り換えていくのが一番近いかを考えるのはまるでパズルだ。
オバサン、何度も駅の路線図の前で立ち尽くしましたとも。

さてそのミニミニ鉄女、2日に渡り、成城のLSA(アロマテラピーの母校)へ、「インディアン・ヘッドマッサージ」セミナー出席のためお出かけである。

人混みの苦手な私の鉄道移動のひとつのルールは『池袋、新宿、渋谷のようなターミナル駅で乗り換えるのをできるだけ避ける』。
ふじみ野→成城は、従来なら東上線→山手線→小田急線がノーマル路線かと思われるが、それじゃあマイ立ち入り禁止区域が2カ所(池袋、新宿)も入ってしまう。

・・・でこれまた最近覚えたルート検索っていうやつで、最近できた副都心線を使い、明治神宮前で千代田線乗り入れの小田急線に乗り換えるという、(遠回りの)レアケース路線を選択する。
この「乗り入れ」っていうシステムは、私のようなターミナル駅恐怖症のためにあるんだろうと、ありがたくて涙が出る。

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急行に乗り換える下北沢駅。
昔から「なんじゃあ、この駅は!」と思っていたが、今更ながらすご過ぎる。

小田急線のホームの頭上すれすれに、むき出しの井の頭線の線路が架けてある。
このプラレールみたいな線路を、ぎゅうぎゅう詰めの井の頭線が走っていくと思うと、危機感でいっぱいになるんだが。
建築基準法に違反しないのか、この設定。

インディアン・ヘッドマッサージ。
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私が通っていた頃は赤坂にあったLSAだが、成城に移った今も、こうして行けば、バーグ校長の美しく気取らないオーラと、プロヴァンス研修のホテルで同室だったタカクワさんの親しみ易い笑顔に、何だかほっとする場所である。

(頭+インディアン)という語感=皮を剥がれる、ようなコワいイメージを持ったのは多分私だけ。

古来よりインディアン(インド人という意味です、むろん)は、家族内でマッサージをし合う習慣があり、もう6歳になるとその仕方を覚えてお互いにできるようになる。
インドの女性は、そういう風習の中で、植物油を使って長い髪を健康に保つ頭部のマッサージ「チャンピ」を行い、それははシャンプーの語源となって、現在でも床屋、市場、ビーチなど、衆人環視の場で行われている。
(以上、バーグ校長のレジュメから)

着衣のままできて、短時間でリラックスを得られ、しかももちろん女の命である髪を健康に保てる、とくれば、妊婦さんにピッタリ。
・・・と喰いついたセミナーなんである。

1日めに、鉄女ついでに流行のプラットフォームヒールのブーツでプラットフォームの階段を駆け下り、右足首を捻るという、シャレになんないアクシデントがあったものの、2日めはラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)の原液を染み込ませた包帯で固定しつつ受講して無事終了。

これをクリニックの妊婦さんへのメニューにどんな風に入れようか、只今思案中である。

「9時発の電車に乗ろう」
Let's( ) the train that ( ) at nine.

99.9%の皆さんが、「コイツ、鉄女の意味間違えてね?」と思われたことでしょう。

「緊張で胃がきりきるするの」
I've got (butterflies) in my stomach.

・・・チョウチョねえ・・・




鶴瀬、テニスをしよう [ハーバル]

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くっさー!

クローゼットの奥から8年前に使ったままのラケットとシューズを取り出す。
ぼろぼろのグリップテープが巻かれたまま、カビが生えておる。

べっちゃん達が遊んでいる、我が家に残る唯一のテニスボールも取り上げ、虫干しする。

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あたしのおもちゃは貸さないわよっ[むかっ(怒り)]
はいはい・・

小春日和の休診日。

「テニス始めたんです」という社労士さんと、明治の独身営業マンを交え、医事課のお嬢さん方とテニスをすることになる。
コーチは市の大会で優勝したというK助産師。

それまでの10年間、いつも人生の側にあったのに、8年前、ゲーム中にアキレス腱をざっくり切ってから、ずっとずっと近づけなかったテニス。

何だか、遠い昔に別れた恋人に会うみたいだ。

テニスは今の私を、寛容な懐に再びかき抱いてくれるのだろうか。

否。

もう最初のミニラリーで心臓がバクバクする。

アキレス腱断裂ごときであっさり関係を断ち切った女に、テニス様は容赦なく厳しい現実を突き付けて言い放つ。
「もうアンタも年を取ったんだよ。あの蜜月は遠い昔さ・・・・・」

逢瀬の後に残された傷跡がまた痛すぎる。
前日の加圧トレーニングとのダブル・ブロゥ。

筋肉痛なんて生易しいものじゃない。
筋肉「障害」だ。

普段、アルコールを摂取した後の入浴は差し控えるのだが、夫と晩酌をした後、もう遮二無二に筋肉を解放するオイルの入ったお湯に浸かりたくなる。

ローズマリー(Rosemary:Rosmarinus officinalis)にエンハンサーとしてタンジェリン(Tangerine:Citrus reticulata)を少々加えたお風呂にどっぷり浸かりながら、その仕打ちの厳しさに身をゆだねる。

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許してくれよー。でもたのちかった・・・


麻布十番、うまいよ! [ハーバル]

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母の部屋にクリスマスツリーを飾り、一連の騒動と感傷にとりあえず一旦終止符を打つことにする。

独居を始めた父を自宅に訪ねると、温かい給食サービスの食事と、週2日のヘルパーさんの訪問に支えられ、こちらも何とか滑り出したようだ。

ここ1ヶ月の、揺れ動く感情を乗せた2日ごとの往復300キロの運転は、さすがに疲労感が募る。
強いストレスが続いた2ヶ月、10年前のパニック障害の時の張り付くような肩こりと不安感が、時折蘇るような気がする。

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ケープカモミール(Cape Chamomile:Eriocephalus punctulatus)とプチグレン・マンダリン(Petitgrain,Mandarin:Citrus reticurata)を溶かしたバスに、毎朝入ることにする。
起きた時、すでにがちがちの首筋がうそのように楽になり、それと同時にがっちりと身構えていた気持ちもほぐれてくる。

アロマテラピーを知らなかったら、また10年前のような負のスパイラルに陥るのは必至だったと思う。
アロマに出会えていてよかった。
こんなに自分の心と身体をコントロールできるようになっていたんだもの。

急に冷え込んできた木曜、2回休んでしまったフラのレッスンに出かける。
電車の中で週刊文春を読破し、麻布十番4番出口の目の前のWendy'sに飛び込んでチキンバーガーとミルクティーでレッスン前の腹ごしらえ。

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うまいよ、うまい!
何だか涙が出そうだ。

ああ、やっと日常が戻って来たって感じがする。

これまで食事も砂を噛むようだったことを考えると、地下鉄に乗ったり、ファストフード店に入ったりする、当たり前のことをしていられる自分の今が、たまらなく愛おしかったりする。

仕事もずいぶん休眠してしまっている。

Go ahead!


軽井沢、晩秋の旅 [ハーバル]

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ここ2週間でメリッサ(Melissa:Melissa officinalis)を使い倒す。

「高価なので、ここ一番!という時にしか使えません。」
とバーグ校長がよくおっしゃっていたが、この2週間は私にとって「ここ一番」の連続だったのだ。

めちゃくちゃ憂鬱だけれど踏ん張らなきゃ、という日が続き、心も身体も折れそうになる。
そんな時、灰色の気持ちをやさしく撫でながら背中を押してくれるこのオイルが心に染み渡る。

私って案外丈夫、と自分を鼓舞する日々の裏に、黙ってこのオイルが香っている。

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母を連れて、晩秋の軽井沢に出かける。
思えば、父に気兼ねして母と二人で旅行することなんてなかったなと思いながら。

母は、車窓から久しぶりに見る大自然の動きに、何度も感嘆の声をあげる。

朝管理会社に電話し、暖房を入れておいてもらった山荘は程よく暖まっていたが、夕刻底冷えのしてきた部屋に薪ストーブを焚き付ける。
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「ストーブとろうそくの火は、本当に幸せな気分になるものね」
と、母はここ数日で激変した生活の荷を下ろしたようだ。

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翌朝、一面紅葉色の部屋の中で、大好きなスケッチをする母。

これでよかったのだ。

母は私が思うほど、あの施設での生活を悲観していない。
むしろ、父のせわしいペースで混乱したまま生活しなければならなかった毎日から開放されたことに、安堵の表情さえ見せる。

健常者のとがった神経で真っ先にキャッチする繊細な喜怒哀楽の感覚を、まるでやすりをかけるように徐々に奪うことは、老人が残り少ない人生を穏やかに送れるように、天が与えた最後の贈りものかも知れない。

スケッチする母の後ろ姿を見ながら、私はそう自分を納得させた。

自宅、入眠番組はいかが? [ハーバル]

朝、べっちゃんたちの騒々しさで目が覚める。

頼むよ。
昨夜は「何もない(正しくはフラのレッスンがなくなった)今日」に期待して深夜までTVを観てしまったのに。

台風の風に煽られた門扉のバタンバタンという音で、誰か来た!と勘違いしたミナサンへ。
台風、どうなってんだろー。

サラリーマンNEO
http://www.nhk.or.jp/neo/
を前回出してしまったので、ついでにお気に入り番組をご紹介。

ほとんどが深夜23:00~00:00台のショート番組で皆様の◯HKなのは、枕元に焚くラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)と共に入眠儀式として観るためで、それには民放のCMが騒々し過ぎるからなんである。
(決して◯HKからお金をもらっているわけではありません。)

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ラヴェンダーもいろいろ種類があり、飽きることがない。

『世界ふれあい街歩き』
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/
は、一番好きな番組。
観光地でもなく世界遺産でもないフツーの外国の街を、肩に担いだ(多分)カメラの目線で、ただひたすら歩きまわって映し出す。
異国の日常がすぐ傍に息づいているような、自分の足で一人歩いているような、肩の力の抜けた楽しさがそこにはある。
この頃、後から入れたタレントのナレーションがわざとらしいのが、ちょっと残念。

『ソクラテスの人事』
http://www.nhk.or.jp/jinji/
は、有名企業の人事担当者が数名のタレント相手に難問を出題し、その答えを見て採用したい人を決める、という趣向。
企業が採用する目安が判るという大前提の他に、珍回答を繰り広げるタレント達の必死で意外な一面がおもしろかったりする。

『ケータイ大喜利』
http://www.nhk.or.jp/o-giri/
これ、楽しい。
◯田耕司の出すお題に対して頓知の利いた回答を携帯メールで送ると、その場で優秀回答が観ているテレビ画面ですぐ発表される。
そのスピード感にハマって、メールを送ったこともしばしば。
でも、全部ボツ。

『トラッドジャパン』
http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/trad/
英会話番組ってただぼーっと観ていると何にも覚えないものなんだが、これは日本の伝統を英語で伝えるという構成なので、興味も手伝って引き込まれる。
言い回しはもちろんだが、自分が日本のことを実は何も知らないってことをよ〜く判らせてくれる番組だ。
だって、日本の城はほとんどが観光のために戦後再建されたものだなんて知ってました?
(知ってた・・・・あ、そうですか・・・)
その城も「castle」だったり「palace」だったりするわけだが、それらがどう違うのかとか・・
(知ってた・・・・あ、そうですか・・・)
テキストも売ってるし、「ゴガクル」という学習サイトにも連動してるんだが、私はあくまで入眠儀式なので聞き流すだけ。

やっぱりお前、◯HKのまわしもんだろーと言われそうだが、違います!

沖縄、月桃の砂浜 [ハーバル]

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前夜までの疲れが、重力に逆らって空に浮かんだ途端、抵抗し難い睡魔となって押し寄せる。

はっと目が覚めれば、眼下に蒼い珊瑚礁に囲まれた島々。
初めての沖縄(本島)上陸。

長男一家と合流するまでと、一旦空港ロビーを出、亜熱帯の風の中を泳ぎ出す。

国際通りのLa Sierraは、月桃(Gettou:Alpinia zerumbet)の精油でトリートメントする、とガイドブックで目星を付けていたサロン。
http://www.lasierra-relax.com/info.html
時間が無く、30分のリフレクソロジーだけだったが、上手で感じの良いセラピストさんに当たる。

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月桃の精油とハイドロソル。
ショウガ科の葉から採取される精油は、ちょっとサイプレスのようなシネオールの香りが染み渡る。
南国のパワーがチャージされるよう。

長男達と合流してレンタカーを借り、沖縄本島をほぼ完璧縦断して北の奥間ビーチへ。

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途中で食べたブルーシール(沖縄のサーティワン?)の紫芋ソフト。
100円ださー。

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子ども受け入れ可能なホテルを探してたどり着くは、JALプライベートリゾートオクマ。
http://www.jalokuma.co.jp/

建物は少々古いがリノベーションされてきれい、何よりスタッフ一同の接客態度が素晴らしく良い。
ベビーカーで疲れてぶすっとしているあおちゃんにまで、完璧なウェルカムトーク。

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暮れていく白い砂浜を眺めながらのイタリアンも本格派。

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あおちゃん、ばーちゃんは元気が出そうだよ。

オフィキナリス、アリルオキサイド地獄 [ハーバル]

あちゃー。

だめだ、やっぱり・・・・

このところの亜熱帯のような暑さで、頭はぼんやり、身体はどんより。
「太る」ってことは、気持ちが太るのだ、と誰かがTVで名言を吐いていたっけ。

おしっ!
デトックスだ。(またか)

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朝食はフルーツピュレ。
今が旬の、メロンと白桃、それにキウイをたっぷり入れる。
がーっと攪拌されるドロリとしたそれは、何だか自分の気持ちのような気がして。

毎日1.8ℓ飲むミネラル・ウォーターには、ジュニパー(Juniper:Juniperus communis)のハイドロソルを15cc。
結構匂いがきついが、水分排出効果はハンパじゃない。
何度もトイレに通いづめ。

夕食に出かけた和食屋さんで、ぱりぱりのエシャロットとガーリック・チップを食べ、これで毒素排出の仕上げだわと気勢を上げたところで。

しまった!

翌日の午前中にアロマの施術があることをガーリック(Garlic:Allium sativum)チップを飲み込んだ途端、思い出す。

ガーリックのアリルオキサイド(オキシド類)はうっ血を除去し、コレステロールを下げる。
優秀な消毒・循環促進剤だが、特に胃に入って一晩おいた臭いは強烈至極。

明けて翌朝、祈るような気持ちで、ジュニパーに替えてブルガリア産のローズウォーターをコントレックスに2袋も入れて、ボトルを飲み干す。
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ちょっと甘いようなすばらしいローズの香りが口から食道を通って胃に達する。
ああ、ボッティチェリのヴィーナスのように、口から花がこぼれ落ちるのではないかしら?

んなわけない。
軍配は言うまでもなく、アリルオキサイドに。

クライアントさんに謝って、マスクを付けさせていただき、トリートメントを行うヘタレな私がそこにいる。



自宅、カヴァレリア・ルスティカーナ辺り [ハーバル]

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ぶすぅ〜。

楽しかったらしいじゃないか、フランスは。

べっちゃんが暗い。
めちゃくちゃ暗い。

置いていかれたことが、ものすごくショックだったんだ。
ごめん。

ジェットラグ。
帰便ではぐっすり寝、帰宅した晩も熟睡したので、翌日から即ばりばり仕事したし、加圧トレーニングも2回も行っちゃったし。

今回は大丈夫!と思っていたら、ここへ来ての高温多湿のせいか体内時計が狂い出す。
一旦寝ても、夜中の2時3時に目が覚めてしまう。

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とにかく目を閉じていようとipodを耳に突っ込んで、クラシック100を最初から聴き始める。
25曲目くらいのカヴァレリア・ルスティカーナ辺りで、寝てるんだか起きてるんだかわからない境界を彷徨い始める。

・・・ともう7時。
そしてまたその日が始まってしまう。

トリートメントをしながら、使ったメリッサ(Melissa:Melissa officinalis)に、脳がふわ〜っと溶け出すような気がする。

またその次の晩も、カヴァレリア・ルスティカーナ辺りで意識が遠のく。
なかなか100曲っていかないもんだ。

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マダカスカル・ジャスミンを持ってきてくれた人がいる。
沖縄で生息してるらしい。
タイのサンバックや、フランスのジャスミンより大きくて、香りも異なるものだ。

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なんで置いてくかなー。
時差ボケにもなるだろ、そりゃー。
自業自得だろー。


自宅、旅の5本 [ハーバル]

トランクにモノを詰め込みながら『海外に持っていくと便利なもの、ベストテン』を横目で見てる。
へー。
スリッパ、折り畳み傘、濡れテッシュ、梅干しなどなど。

では私の旅支度は。

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スリッパはこれ。
海外のあまり格の高くないホテルだとスリッパは無く、あっても外人さん仕様のでっかいサイズなので、なんか「暮らし」にくい。
これはドイツのチャイルドショップのものなんだが、サイズも極小でぴったり、足に当たる部分が畳表なので最高に心地よい。
ホテルライフが確実にアップする一品。

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前も紹介した気がするが、フラゴナールのサシェ。
6種類のEO入り。
手を洗うところが見つからない時や、ファストフードに食いつく前に。

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同じくフラゴナールで見つけた小さなミュール型の鏡。
口紅を塗り直すだけのためにあるような手のひらサイズだが、かさばらないので手荷物に忍ばせて便利。

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ディスポのマスクを日数分。
ホテル内は乾燥しているので、寝る時用に耳にかける部分がひもでないものを。(ひもだと朝ほおに溝が出来てる)
それから、往復の機内用に少ししっかりしたものを2枚。
機内の乾燥も半端じゃない。
今回は豚インフルもあって必需品。

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カロリーメイト。
一人旅だと夜やたらに出歩けないので、最後の砦として。
食べ物に執着が無いので、結構これで終わっちゃう晩も。

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おなじみ一人旅の相棒。
トランクの隅に小さく収まり、その癒し効果は絶大。
いろんな国に行っているインターナショナルワンワン。

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そしてEO。
「無人島にEOを5本持っていけるとしたら何を持っていくか」
LSAの創始者、パトリシア・デービスの問いへの、今回の私の答えはこれ。

ラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)。
いわずもがなの万能薬。
パトリシアはラヴェンダーを5本持っていくとおっしゃったそうな。
頭痛、腰痛、胃もたれ、怪我、リラックス・・・
旅のほとんどのトラブルをカバーできる。

ローレル(Bay Laurel:Laurus nobilis)。
免疫力が落ちる旅の必需品。
カート・シュナウベル博士の真似をして、毎朝、毎晩シャワー後に脇の下に擦り込む。

ヴァイテックス(Vitex:Agnus castus)。
いわゆるチェストツリー、セイヨウニンジンボク。
更年期障害のお守り代わり。

Poly-valent。
ロタンシェルのブレンドオイルで抗体を強化する。
豚インフルエンザの恐怖で、急遽追加。

NER。
ヴィアロームのフリクションの中の1本。
次男には臭いと言われたが、一人旅なら誰に気兼ねすることもない。
どうしても眠っておかねばという時に、身体の5カ所に擦り込めば強制的に眠りに落ちる。
これで時差ボケはかなり防御できると思う。

2本ブレンドがあるので反則っぽい。

だが、その時のために選んだ5本の香りは、私の旅の記憶に毎回深く刻まれ、その香りを日常でふと嗅いだ時、訪れた土地の長い夜や高揚した気分を思い出す。







青山、どちらが先か? [ハーバル]

いやー、びっくりである、厚労省。

メタボなお腹に利権を貼り付けて大騒ぎしていたと思えば、今度は長年の調査の結果、痩せている方が早死にするとおっしゃる。
免疫力や抵抗力が低下しているからだそうだ。

モノは言いよう。
厚労省の迷走には今更驚かないが、これについては我々夫婦は人生設計がかかってくるんで渦中にいる気になる。

超の付くメタボ体型の夫は、これまで自分が先に逝くものだと信じて疑わず、老後の心配などしたことがない。
無事、私がお世話をして看取ってくれるものと思い込んで、自分が一人で生きていくことなどあるはずがないと、大層幸せそうである。

でもここへ来て大逆転だ。
厚労省の発表した痩せ過ぎ数値に十分当てはまる私が先よ。
お先にシツレ〜イ!

実家の両親を見ていると、痩せても枯れても二人で寄り添っているのがいいなあと思うんだが、こればかりは思い通りにならない。

骨董通りのいつものサロン。
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加圧ジムのおかげで筋肉内に疲労物質が蓄積されっぱなし。
ラヴェンダー・アルパイン(Lavender,Alpine:Lavandula augustifolia)、サイプレス(Cypress:Cupressus sempervirens)、ヘリクリサム(Helichrysum augustifolia)のブレンドは、筋肉痛を鎮め、疲労物質を流し、バランスを呼び戻してくれる。

普通ハイアルトで十分品質は保証されるラヴェンダーだが、さらに高地栽培によるアルパインは濃く、清々しく魅了される。

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どちらが先か?よりも、どちらが高みにいるか。
そういう競い方をする夫婦になりたいと思う。(注:写真は無関係デス)



ふじみ野、運動不足を解消すれば [ハーバル]

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このぐーたら達をどうする?

先日の吐き下しが、土にいるクロ・・何とか菌によるんではないかと言われてから、何だか怖くて散歩から遠のいてしまう。

現在、飼い主の方は乳酸蓄積マックス状態。

先日トライアル・トレーニングを受けた加圧ジムが本格的にスタート。
「このおばさん、大丈夫かよ?」
興毅(似)トレーナーが(多分)お腹の中でこうせせら笑いながら、丁寧に指導してくれるんである。

背筋、二の腕、腹筋。
くる。(キッパリ)

飼い主だけトレーニングしても仕方ない。
気持ちのよい夕暮れだ。
ミナサンを久しぶりに連れ出すか。

私が一年中で一番好きな時間は初夏の夕暮れ。
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初夏というにはまだちょっと間があるが、ここ数日の気候はまさにそんな感じ。

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自宅前の細い人工河川を挟んだ対岸の大きな屋敷林は、人手に渡ったのか無惨に伐採されてしまい、高層マンションがこちらを見下ろしている。
リビングから望む大きなケヤキが、いつもどんなに気持ちを和ませてくれていたかを思うと、残念で仕方が無い。

筋肉痛にはラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)かローズマリー(Rosemary:Rosmarinus officinalis)が定番なので。
刺激を避けて普通ならラヴェンダーをお風呂に入れるが、膝が笑う最上級の筋肉疲労を覚えて、その夜は両方をブレンドして入れてしまう。

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キミタチ、残念であるな。
このお風呂に入れないなんて。
(「ほっとけ!」byクロ)

新宿三丁目、PASMO記念日 [ハーバル]

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着信メモリーには5回続けて夫の名。
この人、「悟る」ってことを学んでほしいわ。

春の嵐吹き荒れる日曜。
今日は久しぶりに1日家で過ごす日、と決めていたのに。

「あとで来てね。」
私の休日モードを尻目に、どうしても買いたいパターがあると夫はデパートの開店時に合わせて早々と家を出る。

なんで私まで。

東京マラソンの交通規制が怖くて、車は出せず。
副都心線で新宿まで出ることにする。
その急行電車の中である。

10年前に突然襲ってきたパニック症候群。
パニック症状が起こった時に自分を隠す場所が無い近郊型の電車には、乗っただけで予期不安から動悸とめまいが襲ってきた。
必然的に私の外出は車が中心となり、電車からはすっかり遠のいていた。

電車での外出時にラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)を持ち歩き、どきどきしてきた時はこっそりテッシュに落として吸い込むようにした。
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動転しそうな気持ちがスイッチングされ、波が静まるような感覚を何度も経験した。

それでも駅と駅の間隔が長い急行にはつい最近まで乗れずじまい。
ここ半年。
ようやくひとつの壁を越えた感じがする。

夫の買い物に付き合い、一昔前のお騒がせ店でご飯を食べる。
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帰り。
新宿三丁目の駅で、二人とも持っていなかったPASMOを買おうということになる。
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「どうやって使うのか聞いてみろよ」
と、夫が私の背中を突っつく。

田舎のおっちゃん風の人が事も無げにPASMOを使って改札を通るのを二人で「すげー!」と感心して眺めながら、駅員さんを捕まえて東上線でも使えるのか、改札機は「くぐらせなくていいのか」(置くだけです、ときっぱり言われた)私が聞くことになる。

恥ずかしかったけれど、今日は初PASMO記念日。
これを持つことで、ようやくパニック症候群から卒業できたような気がする。



川越喜多院、This is OMIYAMAIRI [ハーバル]

「花粉症に効くオイル、ありますか」

この時期、クライアントさんから一番多いリクエストである。
正直、あったら自分で使ってます、ってなハナシとなってしまう。

花粉という異物に対して、セ◯ムのアラームのように鳴り響く免疫システム。
それが花粉症。

免疫システムは脳から独立して自己を規定し、振る舞い方も規定しているので(これも福岡伸一ハカセの受け売り)、嗅覚による大脳への作用を主な効果としているアロマテラピーには、結構苦手な分野かも、と自分では分析している。

ただし、鼻づまりにユーカリ類やペパーミントといった対処療法としての効果が期待できるオイルはある。
私は妊婦さんでない限り、特異な香りに引き寄せられてガルバナム(Galbanum:Ferula galbaniflia)
を結構使ったりする。
なかなか治らない、慢性的な症状を切るにはいいオイルだと思う。

さて、前日の大嵐が過ぎ去った日曜。
花粉飛びまくりの快晴。

あおちゃんのお宮参りで、川越の喜多院へ。
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これだけ着物姿でずらずら歩いていれば、外人さんたちの目にも留まる。
「This is OMIYAMAIRI!」
子が健康で幸せであれ、と願う気持ちは風習の違いこそあれ、どの国にも共通なはずだ。

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生後1ヶ月間NICU暮らしだったあおちゃんは、3ヶ月めでこの日を迎える。
OPEの頃は、お宮参りが出来る日が来るのかどうかさえわからなくて悲しかったのに、今日この日をお天気さえも祝ってくれているようだ。
めでタイ。

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「いや〜、たまりませんなあ〜、歩いた後のビールってやつは」
縞ネクタイはまるでガード下でたむろしているオヤジ。(一応パリ土産なんですけどね)
ビール持たせるなって。





青山、男もアロマ [ハーバル]

「いや、俺、いいよ。うちでコンパスの改訂作業するし・・」

逃げ腰である。

休診日。
肩が凝って仕方が無いので、いつものアロマテラピーサロンに電話を入れるとOKである。
ふと思いついて、目の前でお蕎麦をすすっている夫も誘う。

「なら、あとでおまえがやってくれよ」
ぶつくさぶつくさ完璧一歩後退の姿勢に、
え〜い!面倒だ。
「2時間のアロマは4時間の仕事の能率を上げる」
とかなんとかさらに畳み掛け、完全否定でないことをその顔に見取って、もう一度サロンに電話してしまう。

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このサロンは4割の利用客が男性である、とオーナーに聞いている。
オフィキナリスにも何度か「女性専用ですよね?」とあきらめたような男性の方からの電話がかかることがあり、アロマテラピーを受けたい殿方が世にどのくらいいるのか、想像に難くない。

夫も海外へ行けば必ず私のお供でスパには行くのだが、そういえば本格的なアロマテラピーは私の実験台以外には受けたことが無いはず。
アロマを推奨しているクリニックの長として、これではいけない!

「パンツ、履き替えて行った方がいいよな?」
おまえ、何しに行く気じゃい!とツッコミたくなるが、そうと決まれば結構乗り気の夫がハンドルを握り、45分で高樹町の出口から滑り出る。

隣り合わせの部屋にそれぞれ案内され、2ベッドの同じ部屋で施術を受けられるものと思っていた夫はちょっと心細げ。
仕方ないので夫担当のセラピストに
「思いっきりデトックス効果、かけてやってください」
とヒントを与えておく。

隣からはセラピストと夫の楽しげな笑い声が聞こえ(でも、これだけがこのサロンの残念なところです。防音は大事ですね)、なんだ、結構楽しくやってんじゃん、と思う間もなく、響いてくる大いびき。
担当のセラピストさん、ご迷惑おかけします。
私も被ってますけど。

一番の興味は、セラピストさんが夫に何を使ったかだ。
アドバイス・シートを見せてもらうと
「ラヴェンダーハイアルト、ジャンジャー、マジョラムスイート、ローズマリー」。
あっため系ですね。
ローズマリー(Rosemary:Rosmarinus officinalis)は肝臓があまり強くない夫には一番にくるオイルなので、正解。水分排出にもよく使う。
ジンジャー(Ginger:Zingiber officinale)は前夜新年会で深酒をした消化器と、体型を見てコレステロールの低下を図ったものだろう。
マジョラム(Marjoram:Origanum majorana)は血液循環促進。
ラヴェンダー(Lavender:Lavandula officinalis)はいわずもがな。万能ですから。

いいじゃないですか。
いいじゃないですか。
体質を知っている人への第三者的なオイルの選択を見せてもらえるシチュエーションはあまりないので、本当に勉強になる。(セラピストさんは嫌かもしれませんね)

この後、「焼き肉でも食べて帰ろうか」なんて言ったら殴ってやろうかと思ったけど、夫が選んだのは薬膳ラーメンという極めてヘルシーな分野。
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帰ってからも、「身体が軽くなった。あったまった。」としごくご満悦。
セラピストさんから頂いたカードを見て、「一人で行ってもいいんだよな?」とやる気満万である。

私が行った何回かの施術と、理論だけでアロマテラピーを理解したつもりになっていた夫が、アロマの効果を肌で感じることができたのは、私もすごくうれしい。

男もアロマ。
当然「あり」。
ヨーロッパでは普通のことなのに、それができにくい日本の現状が残念だ。










三芳町、コンカツ無用! [ハーバル]

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すぐに「あのー」と間の手を入れてしまう。
エラい人の前でもエラそうに足を組んでしまう。
直前で赤信号になると「ちっ」と舌を鳴らしてしまう。(!)
・・・・
『無くて七癖』とはよく言ったもんである。

お〜っと、わざと発言!
七癖ではなく、そう、七草なんである。

毎年、外商さんがこんな可愛らしい七草の篭を届けてくれる。
ちゃんと名札もついているので、春の七草、言えます!
アロマテラピーは無かったけれど、植物の薬効成分をタイムリーに身体に取り込む風習は、日本にもこうして厳然としてあったのである。

正月の飲み疲れ、食べ疲れにありがたいに七草がゆをクリニックの昼食で頂き、古の知恵の前に厳かな気分になった夜、恒例の「肉を腹一杯食べる新年会」が三芳町のステーキハウスで行われる。
配慮無しの設定、ありがとうございます、院長。
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まあ、毎年のことなんであるが、座敷を借り切って食べろ、飲め、の大騒ぎである。
丑年の幕開けにふさわしい(?)。

でもまあ、なんだかんだと楽しいもんではある。
3年も結婚に踏み切れず、紙ナプキンにこんな誓約書(?)を書かされたMRも。
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◯谷、読めないように小さくしてやろうと思ったけど、読めちゃった。
今年こそ、頑張れ!
ハワイの空は青いぞ。
キミにはコンカツなんて無用だ!


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