SSブログ

広尾、アラフォー? [ブレンド・プロダクツ]

もちろん、私はアラフィフティーでございますが・・・・

放送作家の山田美保子さんによれば、アラフォーとは
「80年代に青春を過ごし、雇均法直後にバブル入社した、キャリアと結婚だけじゃイヤ」という世代のことを言うんだそうで、そのちょうど10年前、雇均法がなく、大卒女子はコネ入社するしか無かったアラ50としては、”キャリアと結婚”以上何を望むんじゃい!と大幅ツッコミを入れたくなるコトバではある。
同じ今週号の新潮で丸山タケシ氏も「あんたら、十分幸せだ!」とツッコミを代弁してくださっている。

私が子育てに必死なころ、「JJ」がブランドバッグを持ったお金持ちの女子大生ばかりを取り上げ、そんな彼女らは有名商社、航空会社にがんがん就職していき、今はアラフォーなんですね。
キャリアと結婚だけではダメで、有休目一杯の海外旅行以外に週末のプチ旅行、週2回のエステ、2日に一度のネイル、上質なワインに腕利きシェフのフレンチ・・・・
それって「幸せ」?

私が大学時代を過ごしたのは広尾にあるカソリック系の女子大だった。
当時は皇太子妃であった現在の美智子皇后の出身校で、雇均法がなく、卒業後は結婚、と決まっていた時代、一部の「良質な嫁」を欲しがるお家柄からは絶大な人気があった。(この前、TVで人気のある女子大というランキングをやっていたが選外だった、今は。)
実際、個々に卒業生がモデルのようにポーズをとったポートレートが全部掲載されるこの大学のYear Bookは、陰で何万円かの値段がついて取引されるといううわさであった。
(そういえば個人情報保護法なんてものもありませんでした。)

「シュウカツ」なんてコトバは夢にも出てこない大学生活、興味があるものはおしゃれ、ボーイフレンド、学校主催のダンスパーティ(もちろんクラシックのです)、そしてほんのちょっぴりの勉強。
おしゃれの目標になる人は、ファラ・フォーセット・メジャーズ、キャンディーズのランちゃん。
彼氏は慶応か早稲田、東大はダサイわ。
ダンスパーティが近づけば、今のようにパーティドレスなど当たり前のように売ってはいない時代、母親と必死にデザインを考えて輸入物の生地を選び、仕立て屋さんに走った。
そんな中でする勉強は、前にも書いた通り、「女の特権はメシの種にならない学問ができること」という父の言葉を鵜呑みにしてする程度なのでたかが知れていたし。
かくて一部から熱望される「小賢しくない、純潔な女性」が出来上がり、この大学の卒業式の父兄席は3つ、両親と在学中に決まったフィアンセの分。
インターネットも何も無く、そこだけのそんな世界しか知らず、でも「不幸」だと思ったことは一度も無かったような気がする。

考えてみればアロマテラピーという言葉も無く、海外旅行で免税になる香水が一番のお土産という時代だった。
前にも書いたが大学に入って始めて父に買ってもらったのはスズランの香りの「ディオリッシモ」だったが、世間ではニナ・リッチの「レール・デュ・タン」やディオール「ミス・ディオール」が全盛だったような気がする。
香水の種類も比べ物にならないほど多くのものが出回り、それよりも化学合成されていない香り、つまり植物から抽出されたままのEOすらこんなに自由に手に入る今、アラ50はそれだけで十分幸せだと思えるのだが。







nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。