成田空港、出発の朝 [セルフィッシュ・ジャーニー]
心までびっしょりになりそうな昨日までの天気とは打って変わって、抜けるような秋空。
そうだよ、行ってきなさい、って言うことなんだ。
勝手に自分に都合の良い解釈をする。
ここ数日急に冷え込んだせいか喉がずっと痛くてヤバかったのも、ラディアタとローレルで何とか脱出する。
新棟の許可申請、叔父の危篤、と出発直前に難題山積となってしまったが、それもフタをする。
早々と成田に着き、エールフランスのラウンジに入る。
日本人なんて一人もいなくて、すでにフランスに来た気分だ。
「お茶、いかがですか」
とサービスに来てくれるスタッフだけが、まだ日本にいることを確認させてくれる。
ここで一発記事を書こうと出かける直前の写真を撮ったのに、カメラのコネクタをトランクに入れて預けてしまったのに気付き、仕方なく写メする。
思えば10年前、自律神経失調症、パニック症候群と診断され、50m先のコンビニにさえ一人で行くことが出来なかった私が、こうしてたった一人でフランスへ行こうとしている。
あの時は一生一人で出歩くことは出来ないだろうと思っていたのに。
実家の父母をふくめ、家族のサポートあってようやくここまで来た、という思いで胸がいっぱいになったりする。
(オイオイ、まだ出発してないぜ・・・)
いつも助けてくれ、今度も副院長不在中でクリニックが忙しい中、私のわがままを快く許してくれ、便利グッズまで買ってくれた夫には心から感謝。
口では言えないので、さっきメールを打っといた。
それではそろそろ搭乗時間。
皆様、パリからのレポートをお楽しみに。
2008-10-02 10:50
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