オフィキナリス、出発でき・・な・・い・・! [ブレンド・プロダクツ]
発案から2年。
アネハで態度をがちがちに硬化させた建築基準法に乗り上げ、施工中断半年余。
設計と施工が睨み合って噛み合ないのを交通整理しつつ、ようやく竣工。
さあ新しい出発を、と意気込んでやってきた今日である。
いい感じにできたんではないか。
今日の香りはヴィ・アロームのオランジェリー。
スイートオレンジ、マンダリン、グレープフルーツのブレンドで、もう一瞬で脳がジューシィに溶け出しそうだ。
しかし、横槍が入る。
通常、アロマテラピーサロンはまだ日本においては野放し状態で、衛生的にも(by保健所)、建築的にも(by役所)規制は何も無い。(但しバスタブを設置すると公衆浴場の扱いとなり、保健所の検査が要る)
が、オフィキナリスはクリニックの付帯施設なので、保健所が乗り出してくる。
何もここでぼろ儲けしようとか、アヤシいことをしようとか、考えている訳じゃない。
患者さんに必要で、喜んでもらえることをしようとしているだけだ。
どこかの公務員みたいに税金使いこんで贅沢してる訳じゃない。
自分で働いたお金で、企業努力しようとしただけだ。
日本の医療機関でアロマテラピーができない原因の一端が判った気がする。
行政が邪魔をするのだ。
夫の判断で保健所の指導に従うことになり、翌日から再工事の段取りをして、内覧会に望む。
失意のうちのささやかなパーティだったけど、嬉しかったことが二つ。
妊娠中からアロマに通ってくださり、出産された何人ものクライアントさんが、赤ちゃんを連れてお祝いに来てくださったこと。
普通のサロンとは違って、出産が終わってクリニックから遠のいていくのと同じように、オフィキナリスのクライアントさんも「卒業」していくものだが、こうして母校を訪ねるように来てくださる。
それからクリニック、今回の増築を通して設計に関わった團事務所の若き建築家達が顔を揃えたこと。
今は團事務所を離れた(あるいは離れようとしている)彼らが、いろんな経験をしつつ日本の建築に真剣に向き合っているのを見ると、何だか次男と面影が重なり、応援せずにはいられない。
次男は常々、「なぜ建築をやりたいのか」と問うと、「自分の作った物が大地にずっと残っていくからだ」と言っている。
それと同じ言葉を彼達から聞く。
その彼らのいい思い出も苦い思い出も、喜びも苦労も全部刻み込んで、クリニックも増築棟も建っている。これからもずっとだ。
キミタチ、いつまでもそうやってトンガっていろよ。
トンガって研ぎすました感性で、保身に明け暮れる行政に切り込んでいってくれ!
・・で壁を壊さなければならないので、あと1週間、再出発はお待ちください(最敬礼)。
2008-10-17 23:05
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コメント(4)
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おはようございます。
先日はゆっくりおしゃべりさせていただきとっても楽しかったです。
ここが病院?と思わせる素敵な空間になりましたね。
manaさんもエレガントに決めていらしてキラキラ輝いていました。
で、早速の再工事お疲れ様です・・・出ばなをくじかれつつも
来週のトリートメント宜しくお願いしま~す!!
by 日和ママ (2008-10-18 09:17)
日和ママさん、いつも暖かい応援ありがとうございます!
是非できたてのトリートメントルームでリラックスしていただきたかったのに、とってもとっても残念です。
元気な日和ちゃんと、すっきり痩せられたママにお会いできて、楽しい時間を過ごさせていただきました。
来週お会いできるのを楽しみにしています。
by mana (2008-10-18 18:09)
す、すばらしい。。。
さすがのmanaさんプロデュースですね。
こちらは11月5日オープンにむけて奮闘中です。
やりたくて始めたことですが、
自分で背負って立つという重圧を全身に感じています。
ああー、オフィキナリスに行きたい(笑)。
by 朋子 (2008-10-18 18:20)
朋子さん、おめでとうございます!
ついにオープンなんですね!
ご主人もアーティストでいらっしゃるし、朋子さんも素晴らしいセンスをお持ちなので、きっとすてきなサロンでしょうね。
何から何まで自分で責任を負わなければならない自営業は大変ですが、やりがいもまた大きいと思います。
何か私でお役に立てることがあれば是非ご連絡ください。
(経理処理とか・・)
オフィキナリスにも是非いらしてくださいね!
by mana (2008-10-18 22:36)