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水戸、Kinky Boots [フレグランス・ストーリー]

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灰色の天気。
休診日である。

両親の介護保険サービス、3回目の更新の審査の日だ。
いつもは一人で気が重く出かけるのだが、前夜新年会(何度目だっ!)で遅かったのでゴルフに行き損ねた夫も同行することになる。

自分の親のことで忙しい夫を煩わせたくないし、普段介護の重荷を夫が一緒に負ってくれるわけでも無いのだが、現状を見つめ直さなければならないこの審査に立ち会うのは、やっぱり二人の方が心強い。

ついでだ!
暗い話しにはにぎやかな方が少しは楽しかろうと、ミナサンも連れて行くことにし、一家総出である。

父が認知症と診断されてちょうど1年だ。
その時はこんな1年後があるとは思わなかった。

診断当初、プライドの高い本人の心は荒れ狂い、混乱して、私と母を苦しめ、きっと半年、1年というスパンで、父の記憶は失われ、大変な介護生活に突入すると思われた。

しかしその後、山のように抱え込んでいた薬を厳しくコントロールすることにより、82歳相応の生活は維持されるこことなる。
精神的にも穏やかになり、未だ89歳の母と二人、築45年のあばらやに自分たちで手を入れつつ自立生活できるし、要介護1の診断で、ヘルパーさんが週に二回、お掃除と薬の管理に来てくれるので、実家はこざっぱりと片付いている。

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二人はいつも簡単な調理食品しか食べていないので、夫と4人でホテルの鉄板焼きを囲むことにする。
帰りの運転役の夫は飲めないが、父はブランデー、母はビール、私は白ワインの杯を重ねていい気分だ。
(夫は強制的休「肝」日である)

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帰り道。

「ちゅうおうふり〜うぇ〜い♪」

いつも一人でお酒も飲めず、どんより帰るのだが、今日は違う。
「ここは常磐高速です」
と、ハンドルを握る夫がぐさっ。
知ってるよっ!

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車酔いが常のメグ。

親の介護。
やっぱりひとりで抱えるのはよそう。
ちょっといてもらうだけで、荷は軽くなるものだ。
同行してくれた夫に感謝。

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世界同時不況なんて全然見えなかった頃、ウィーンから一人で帰る飛行機の中でみた「Kinky Boots」。
忘れられなくていつか買おうと思っていたDVDを、銀座の山野楽器で見つける。

雇用不安に揺れる昨今。
社会情勢に私のようなものが言及するとおつりが飛んでくる。
でもこの実話に基づいたDVDは今、見てほしい。

ちなみにKinkyは性錯誤の意味。





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