上野、30th Anniversary [フレグランス・ストーリー]
2日続けて上野詣で。
今日は、連休で新潟からやってきたあおちゃん一家と動物園なんである。
子ども虐待という憂鬱な事件も多いが、連休、こんなに子どもと一緒に動物を観に来る人がいるという事実は、この先混雑の中を歩かねばならないというハードルを抜きにして、ほっとする。
「はいっ!お母さんには英語版!」
気の利くおヨメさんが、入園後、英語の案内図を持ってきてくれる。
長男にはもったいないほどの、デキたヒトである。
スシネタを英語で言うのが難しいように、こうしてみると、動物の英語名っていうのも意外に知らないものだなあと眺める。
「ZOO」という通称は、もともと「ZOOLOGICAL GARDENS(動物生態学公園)」から来ているのだと後に知る。
パンダという主役を失った上野動物園は、やっぱり動物少なめで、観客の方が100倍ぐらいいるんだが、長男が言うように「休日にここへ来たという事実が大切」なんである。
その昔、夫が当直で不在の休日に、私一人で二人の息子を連れてここへやってきた「事実」は、全く覚えていない彼がそう言うから、笑えるんである。
「は〜い、写真カモ〜ン!どんどん撮っちゃってぇ〜」
春日のように胸を張って突っ立ったままのペンギンは、サービス精神旺盛。
「オマエ、世間の風つらくない?」
見つめて問うあおちゃん。
このキャラクター知ってる人は少ないだろうなあ。
「こんにちは、あおちゃん。上野へようこそ」
ヤギの目は、やさしいんだか、コワいんだかよくわかりません。
(めちゃくちゃ三白眼ぽい)
「ウール100%ですぜ」
まさに毛玉そのもの。
着古してごわごわになったセーター風の手触り。
動物はあまり観られなくても、ばあちゃんとしては孫観察に忙しい。
麦茶を飲みながら見つめる未来。
初めてのソフトクリームは食べ方が判らないのに、夢の味。
味覚と運動神経が交錯するあおちゃん。
果ては父と子の視線がクロスする昼下がり。
将来、お互いの思いがこうして行き違う時期もあるんだろうなあ。
夜は銀座にて、30日で結婚30年めを迎える我々のお祝いを、長男たちがしてくれる。
翌日は教授の読書会で勉強中の次男も駆けつけてくれる。
中高時代は我々に背を向け、家から出よう出ようとしていた長男が、今は同じ職について心身ともに夫の支えとなり、「せめて年に2回はこうして家族で集まろうぜ」とそれぞれてんでばらばらに好き勝手な生活を営む家族をまとめようとする。
長男はやっぱり@長男なんである。
結婚30年という平坦ではなかったはずの日々は、今日ここに凪ぐ。
(あおちゃんはサービスに来る女性スタッフに愛想飛ばし過ぎて、脇のイスで撃沈)
「お〜い、我々をお忘れではありませんか〜」
渋滞3時間、せっかく千鳥が淵まで来ているのにさ。
2010-03-22 09:55
nice!(5)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0