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自宅、きっかけじゃない [フレグランス・ストーリー]

ほんの小さなきっかけや道具で、自分の考えやライフスタイルががらりと変わることってある。

最近のそれは、コレだ。(一体なに。代名詞連ねて・・)
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シンプルで美しいモダンデザインの極みのようなこれ、何に見えますか?

これ1本で簡単にセルフ夜会巻きができるヘアピンなんである。
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(iPhoneで自分で撮ったのでピンぼけ)

こんなどこにでもありそうなピンが15,000円て言われ、最初ドン引きしたが、1分あれば髪がすっきりまとまり、朝の時間を大幅に短縮できるバリューと交換なら、十分釣り合う値段である。
このピンを手に入れたのがきっかけで、中途半端な長さで邪魔だと思っていた髪もケアをきちんとするようになり、仕事にも邪魔にならないヘアスタイルが可能になる。

同じようなものはドラッグストアやソニプラで売っていそうな気がするが、このずしりとた質感と、余計なデザインを省いたシンプルさが、1日中まとめていても全く崩れない理由だと思う。
colette maloufにて。

ついでに言えば、同じ材質のこのクリップも、こんなに小さくて全部の髪をまとめられる優秀作品。
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最近、某誌の取材を受けて、普段しみじみ考えることの無い自分のライフスタイルについて考える機会を得る。

取材のテーマは『更年期世代をポジティブに生きる』(のような感じ)。
更年期世代である自覚が無い私が取材の対象でいいんだろうか?と、おそるおそる応じる。

余談だけど、この「更年期」っていう言葉、何とかならないもんかしらん?

閉経前後のオバチャンたちすべてひっくるめ、哀れみをこめて上から目線で見ている感じがするのは私だけだろうか?

そこは専門医である夫に噛み付くと、「更に年を重ねるんだから仕方ねーだろ」。

英語での『更年期』はあからさまだ。
『go through the menopause(閉経を経て)』
いっそこのほうが生理学的に淡々としていて、清々しい。

更に年を重ねるなんて、ハレモノに触るような言い方するから余計、得体の知れない嫌なものに思えちゃうんじゃなかろうか。

湾曲的に『the change of life』とも出ているが、閉経を経たって人生なんか変わんないよ!
人生変えるのは、ただひたすら自分の意識の持ちようと努力と、ちょっとしたきっかけだけだ。

私の場合、そのきっかけ探しの糸口はすべて年間の手帖に収まっている。
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「あ、これは!」と自分の頭にランプが点灯したものがすべてスクラップしてある。
読み返すと、その当時自分が何に興味を持っていたかが判り、このスクラップから糸を辿って現在の私に繋がっているものの多さにびっくりしたりする。

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数年前、TVで放映したピラミッドの謎にはぐいぐい引き込まれてメモを取り、それは昨年のエジプト行きに繋がった。

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フラットシューズが流行って、どれを買おうか楽しく迷っていた頃。
ファッションへのアンテナを鈍らせたら、女として負け。

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アロマテラピーのトリートメントを受けた時のブレンドレシピとその時の感想はすべて保存し、アウトプットに役立てる。

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読みたいと思った本もスクラップしておいて、1ヶ月ごとにまとめてネットで購入する。
読まずじまいの本もあるが、その中にそれこそ人生の見方が変わる本に巡り会えることもある。
まずは手元に本を置くきっかけから。

閉経は、中学生で身長の伸びが止まるように、単純で生理学的な自然の流れで、子どもを産んで無事育て終えた証拠でもある。
断じて人生を変えることなんてない。

・・・・という視点を取材で明確に打ち出せませんでしたー。
ライターさん、ごめんなさーい!!



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ゆずぽんママ

こんにちは~♪
先日はありがとうございました。
大丈夫です。まだ原稿書きはこれからなので、
当日伺ったライターさんにこのブログ読むように言っておきます(笑)。

更に年を重ねる…というほうがいいかも。
私は勝手に、”人生を更新する”ってこと?
生理があるまでが”満期”で、その後の人生は更新?
んん、なんか感じ悪! なんて思ったことあったな。

”大人になった”的ないい言葉なですかね?

by ゆずぽんママ (2011-02-01 11:44) 

mana

ゆずぽんママさん

人生を更新する・・・まさにthe change of lifeですね。

なんかもっと華のある言葉にしてほしくないですか?
まさにこれからが円熟期であるわけで・・

フランスみたいに、知識もおしゃれもライフスタイルも芳醇な香りのするマダムを尊重するって文化が無いですからね、この国は。
by mana (2011-02-01 18:35) 

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