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千鳥ヶ淵、一人ぼっちじゃない夜 [フレグランス・ストーリー]

それはそれはもう、心配でハゲそうであった。

3月16日という突拍子もない時に、開花してしまった東京の桜。
「開花は29日あたり」という月初の予測に従って4月の第1週に組んだ千鳥ヶ淵の花見のスケジュールを、大車輪で1週間はようやく繰り上げたものの、あっさりと23日には満開宣言。

葉桜見ながら花見という大誤算だけは避けたいと、できれば保冷剤にお濠をどっぷり漬け込みたいと願いながら日々を過ごしたが、結果オーライであった。

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桜は今年も待っていてくれ、遠来の客をもてなしてくれたのである。

前日、仕事の後でパーティの準備をしつつ、暮れていくお濠の景色を眺めて心の中で、
「Good job, Chidorigahuchi!」
と、叫ぶ。
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花曇りの夕暮れの色が消えて闇があたりを支配していくにつれ、灯がともり、白く桜が浮き上がってくる。
ある意味、マジックアワーである。

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お互い対岸を照らし合う千鳥ヶ淵のライトアップは、遠近感がこの上なく美しい。

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パーティは20数名の客を迎えて、桜色のシャンパンとロゼワインでスタート。

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去年と同じように、セラピスト仲間の朋ちゃんの旦那様、高橋マコトさんが歌とギターで盛り上げてくれる。
http://macoto-gtp.jimdo.com

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
思い出す春の日
一人ぼっちじゃなかった夜

去年と同じメンバーの中には、この1年で大切な家族を見送った人もいる。
私も母を。

マコトさんの歌を聴いていると、ほんとうに一人ぼっちじゃないって思える。

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去年と同じように、桜の雲の上に満月が微笑む。

自然の現象にも仲間たちにも恵まれた自分の人生を、感謝したい夜である。




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