自宅、fly away [フレグランス・ストーリー]
国家の闇を見るような気がする。
Terrorism develops nationalism.
多くの人がそう言うように、それもまた真実で、それを繰り返しながらこの国は団結し強大化してきたのかも知れない。
久々の日本脱出なのに、セキュリティレベルアップ。
JFKの長蛇の列を想像すると気も萎える。
そもそも海外へ飛び出す身軽さは、ある意味「習慣付け」のなせるワザである。
この頃「海外へは行きたくないし、ほとんど行かない」という人によく出会い、いつも次は何処へ行こうか虎視眈々と国外脱出を狙っている身としては思いっきりハシゴをはずされる。
最近のトレンドらしいが、何だかPCの容量を2割くらいしか使いこなせずにいる自分みたいで、ちょっともったいないと思う。
しかしそれはその人の人生というデバイスの個々の容量なんだから、他人にとやかく言われるスジアイじゃないこともわかってる。
海外へ飛んでいくというのは、生活を違う舞台に置くということだから、普段と違った準備が要る。
それが面倒くさいという人もいる。
旅は準備期間が楽しいと思っていた私は腰を抜かしたが、今回納得した。
以前のように2、3ヶ月に一度、夜な夜なベッドの上にスーツケースを広げていた頃と違って、今回約1年ぶりにパッキングを始めたら、もう面倒くさくてたまらない。
NYtimesの現地予報をチェックすれば毎日毎日そりゃあChangeableで、一日で20℃近く乱高下するから、もう何を持っていったって完璧は無いとあきらめる。
現地の天候と旅程を頭に入れて、出来るだけ持ち物を削ぎ落してコンパクトに荷造りするのは、冗漫な文章を編集校正して簡潔明瞭な名文を作る作業に似ていて、それが楽しかったのだが、長く間を空ければ空けるほどそのセンスが鈍るのである。
それでも明日出発となればやらねばならないのである。
2回のパーティはこのルブタンのクラッチでテンションをマックスへ無理矢理持っていく。
着物だってカクテルだって構うものか。
手荷物に入れたら完璧セキュリティチェックに引っかかりそう。
これが「攻め」だとすれば「守り」も入れる。
鶯宿梅。
海外で勇気を奮い立たせるのはいつも梅干しの香り。
(これ自体、すでにババア発言)
松崎煎餅の夕霧。
醤油の香りを焼いたといっても過言ではない極限の薄さのパリパリ感は、オリーブオイル漬けの日々の中の一時の安らぎ。
そして孤独なホテルで万が一体調崩した時の頼みの綱カロリーメイト、と。
下調べは多分、万全。
地図と記事が呼応するように付箋で関連づけた。
Fly away soon.
2013-04-17 11:52
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