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埼玉、挙式は目前 [ウッド]

もちろん、私のではない。

長男は夫と同じ産婦人科医の道を選んだ。
昼夜を問わない仕事で訴訟の多いこの科は今の若い研修医には本当に人気が無い。産婦人科医不足は社会の大きな問題となっているが、対策は一向に練られていないのが現状だ。

長男は我が家が一番難しい時期に思春期を迎え、自分がうまくいかないのは私たち親の都合で転校を余儀なくされたからだと、私たち夫婦に牙を剥いた。
迷走する長男の生活に毎日涙をこぼした時期もあった。
長男は今もって次の勤務先を決めるのに夫のアドバイスを蹴飛ばしたり、反抗期を未だ引きずっているようにも思える。

その長男が夫と同じ産婦人科を選ぶと言う。
誰もが敬遠するハードなこの科を、だ。
そして結婚する。
それを聞いた時、少なくとも夫のしてきたことは長男に否定されなかったのだ、と思った。

挙式まで数日。仕事も何日か穴を開けることになる。
気持ちも身体もハイになって深夜まで働いてしまう。
深夜2時、ベッドに横たわってファー(Sapin:abies alba)をセントジョンズワート・オイルで希釈してチェストラブ。
当日留袖ではなくソワレを着るので、デコルテの保湿と深い森林浴のような鎮静効果を期待して。
針葉樹の多い軽井沢の森を彷彿とさせて、慌しい気持ちが凪いでいくのを感じる。



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