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飯田橋、一時停止なの?! [フローラル]

発進する前にバッグからネロリ(Neroli:Citrus aurantium flos.)の小瓶を取り出し、ふたを開けてひと呼吸大きくその香りを吸い込む。
ビターオレンジの少し蒼いフレッシュな香りが、脳に染み通る感じがする。
いらついた気持ちが洗い流され、アクセルを踏んで再発進だ。

土曜の午後、トリートメントのために千鳥が淵へ向かう途中だ。
いつもは病的な渋滞でツカえない高速5号線ががら空きだったので、外環から入って飯田橋インターで下りる。
飯田橋交差点を超えて側道から「合流」して九段下に向かう幹線道路に進入した途端、バックミラーに白バイが映る。
どっから湧いてきたんだ、いったい。

思わず、シートベルトよし!携帯、使ってない!追い越し車線、じゃない!と頭の中で指差し確認する。
路肩に寄せてウィンドウを開け、開口一番、「私、何かしました?」と先手を打つ。
その時まで何も悪いことなんかしていないという自信がばんばんあったもん。

でもまあ、悪いことをしたから止められたんである。
何もしない善良な市民を白バイが追いかけるはずないもん。

「今、あなたが入ってきたところ、一時停止ですよ。しなかったでしょ?」

えーっ!
3日に一度はそこを通るが、あそこが一時停止箇所だなんて考えたことが無かった。
斜めに高速に合流するような形状のそこは、T字路の細い道から入るような一時停止路とは感じが違う。
普通なら幹線道路の方はものすごい交通量なので、入るには止まらざるを得なかったのだが、今日はこの辺もがら空きですんなり「合流」できてしまったのがいけなかったらしい。

・・・と頭の中でいろいろ言い訳をするが、この前の大曲交番のお巡りさんとは全然違ってにこりともしない(まあそれはそうだろ)白バイの警官はさっさと手続きに入る。

P1000094.JPG
ふて腐れて、後方で罰金を徴収する手続きをしているお巡りさんをデジカメでサイドミラー越しに撮る。
なんか釈然としない。

さっき、「どこから湧いてきた」と書いたが、そうなんである。
もちろん、一時停止に気づかず、違反した私が悪いということは大前提として、での話である。

あんなわかりにくい一時停止箇所で、陰も形も見えなかった白バイが、違反した私を見つけた途端出てくるってことは、陰でずっと違反するのを見張っていたってことだ。
つまり「捕まえる」ことを最大の目的として「捕まえる」のに最も効率の良い場所と時間を選んでいるってことだ。

確かに「捕まえて」罰金と点数を取り上げることは、違反の抑止力にはなろう。
国庫金の補充にもおおいに貢献することだろう。
でもお巡りさんてそんなに暇なのか?
自転車でも追いかけて来れるようなスピードの出ない一般道路で、こそこそ物陰に隠れ、うっかり者のオバサンを50mほど追いかけるのに200キロ近く出るという白バイを使わなきゃいけないのか?
原油高で庶民がガソリンの値段に一喜一憂している昨今、パワーショベルで小石を一個拾い上げるようなもんである。

・・・と何を言っても(言わなかったけど)負け犬の遠吠え。
違反点数2点が引かれ、罰金7000円の納付書を渡されて、以上おわり。
またゴールド逃した。(前回は自宅前での駐車違反1回)
更新まで後2ヶ月だったのに。

車に乗っていてアクシデント。
そんな時、役に立つのはネロリ。
すっきりと気高い香りのオイルは、怒りを鎮め、波立つ心を優しくなだめてくれる。
たいていのオイルは眠気や血圧降下とともに精神の鎮静を連れてくるが、ネロリは眠気を誘わずに平安に導く。
試験の前、運転中の緊張にお守り代わりにバッグに忍ばせて。







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