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自宅、CASA BLANCA [ブレンド・プロダクツ]

暑い・・・
犬のためにエアコンを24時間付けっぱなし・・・は当たり前である。
我が家なんかそのうえ、花のためにも24時間エアコンを付けっぱなしなんである。
ECOじゃないことこのうえない。

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毎年この季節になると、出入りの花屋さんが夏のご挨拶に、と抱えきれないほどのカサブランカを持ってきてくれる。
前の記事じゃないけれど、白い花が好きなことを心得てらっしゃる。

リビングに生けるともううっとりするような香りが部屋いっぱいに満ちる。
ヤマユリとカノコユリなどとの交配種だというこの花は、私が大学を出たてで、銀座でフラワーデザインを習っていた頃に出始め、当初それはそれはお高いものであった。
値段もさることながら、日本でも育てられる花の中ではダントツに香りが高いのではないだろうか。
このカサブランカ白鳥麗子様のため、我が家のリビングのエアコンは24時間稼働している。

クライアントさんの中に、ラヴェンダーやジャスミンといった花の中の花(・・とはイランイランの意味だが)とも言うべきEOは苦手、という方が何人もいらした。
この事実に私は最初かなり驚いたのだが、よくよく話してみるとトイレの芳香剤や粉状の入浴剤の匂いを考えているからだと判った。
インプットされた記憶とはなかなか消えないもの。
そう言う方には半ば強制的に(?)EOを嗅いでいただくと、一様に「ラヴェンダーってこんなにいい香りなんですね!」と驚かれる。
(中には本当にハーバル系は苦手でラヴェンダーはどうしてもだめ、という方もいるが、ジャスミンに至っては今もって考えを改められなかった方はいない)

フラゴナールの工場で、プロダクツの原料として日本から輸入されているのはキンモクセイだけ、という説明を聞いた。
私の乏しい知恵を全部ひっくり返しても、主なEOの原料で産地に日本が挙っているのはイネ科のヴェチバーだけだ。(最近、沖縄の植物やユズなど、日本でもEOを採取しようという動きはあるようだ)
残念ながら気候的、風土的に香りを採取する植物は日本にあまり合わないようだ。
そして日本のプロダクツは化学合成された人工の香りを無理矢理付けられ、消費者にその匂いをインプットさせる。
いっそ無臭の方がどれだけよいか(トイレは人工芳香でごまかさないで消臭してほしいだけだ)。
とってもとっても残念。
海外へ行って天然のEOが入ったプロダクツがあふれているのを見るたび、いつもそう思うのである。

日本の花の香りは生花で味わうしか無い。

♪As time goes by・・・・
高校生の私をシビレさせたイングリッド・バーグマンの凛とした美しさにも似たカサブランカの香りを、あの名曲に乗せて1日でも長く感じるため、本日も我が家はECOとは全く逆の方向へ向かってエアコン稼働中である。




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朋子

わー、素敵ですね〜。

「白い花が好き」の日記を読んでから
私も「白い花」が気になって仕方ありません!
by 朋子 (2008-07-31 14:00) 

mana

春にはピンク系の花、夏は白い花、そして秋は黄色い花が多いのはなぜでしょう?
香りの強さと花の色は無関係ではなさそうな気がしますね。
(これも勝手な想像ですが)

いつも読んでくださってありがとうございます。
暑い夏、ハルコちゃん、げんきですか?
by mana (2008-07-31 17:13) 

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