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タイ→日本、香りを運ぶ [セルフィッシュ・ジャーニー]

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チャオプラヤーを一望するいつものホテルのいつもの部屋。
夫と従兄がゴルフに出かけた朝は、読みかけの「ル・コルビュジェ〜終わりなき挑戦の日々〜」の読破を試みる。
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深夜市場で買ってきた花達は、数時間を経てなおみずみずしく、芳香を放っている。
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のりの利いたピンクのリネンに包まれた蜂蜜たっぷりのホットケーキが、このホテルでの私の定番朝食である。

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市場で氷付けにされて売られていたジャスミンを、どうしてもその香りと共に持って帰りたい。
これがジャスミンの香りなのよと、トイレの芳香剤をジャスミンだと思っている人たちに嗅いでもらいたい。

チェックアウト寸前まで部屋のミニバーに突っ込み、成田の植物検疫でさんざん時間をとって夫が爆発する寸前にようやく通り抜け、自宅へ着くや否やジップロックに白い宝石のような花々を閉じ込めて冷蔵庫に入れる。
ロータスは備前の大鉢に浮かべるが、もうすでに真っ白ではない。
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タイでは輝くような白いドレスをまとっていたシンデレラは、一晩で灰になってしまう。
タイの花は、タイにあってこそ美しいのだと思う。

EOは1mlが1万円以上というジャスミンは、タイの道ばたで大袋が1000円ほどで売られている。
もちろんEOに使われる手間と花の量はその値段に匹敵するだろう。

でも、なんである。
高価なEOには手が届かなくても、この市場の値段のジャスミンがそのまま日本にあれば・・・・と帰路の機内でずっと考える。

私は間違いなく自分の棺桶は、この花で埋めてもらう。
ジャスミンのティアラを被った花嫁はどんなにか美しいだろう。
化学合成された粉末ではなく、バスタブに本物のジャスミンを浮かべられる。

でも一瞬にして魔法がとけてしまうこの花をどうやって?どうやって?

西島の〜終わりなき挑戦の日々〜が始まろうとしている。




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コメント 2

日和ママ

思わずPCの前で深呼吸してしまいました。
妊娠中ジャスミンでトリートメントしていただいた時の香りを思い出します。
数時間経ってもふんわりと高貴な香りが漂っていたあの日・・・

「ひこ・・・ひこ・・・うんぎゃー!!」(寝室からのご指名です)

かあちゃんは余韻に浸っている暇はないってか!

妊娠中の方には是非とも体験しておいて頂きたい香りですよね。
ジャスミンのオイルが使える頃は出産・育児という大仕事を迎える「嵐の前の静けさ」ですからね。
by 日和ママ (2008-08-20 22:29) 

mana

はいはい、日和ちゃんお元気そうで安心しました。

日和ママさん、がんばってますか?
いつも読んでくださり、ありがとうございます。

36週以降に使えるようになるジャスミンは、妊婦さんへの最後のエールのようにも思えます。
文面からジャスミンの香りを嗅ぎ取っていただければ・・・と思います。

またお暇がありましたらオフィキナリスにもお顔を見せてくださいね!
日和ちゃんも!



by mana (2008-08-20 23:41) 

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