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霞ヶ関、辞めるだと? [クリニック・シンドローム]

お風呂に入ろうと夫の見ているテレビの前を通り過ぎて、画面の文字が視界の隅に入る。
でんげきじにん。
どこぞのタレントの結婚、離婚と同レベルの扱い。

人気がないので。
決めたいことも邪魔されるので。
自分じゃない人の方がウマく行くと思うので。

オイオイ。
小学校の学級委員だってもっとマシな言い訳するぜ。

あんぐり口を開けたまま、同じようなセリフ、つい最近聞いたぞ、と思う。

他の職員とウマく行かないので。
何だかクリニックの雰囲気が自分と合わないので。
アロマもやらせてもらえないので。
3ヶ月ですけど辞めます。

九州から何ヶ月も前からオファーしてきて就職したのに、辞める理由はそれかよ、とその時も口をあんぐり開けたものだ。
石の上にも3年。
継続は力なり。
こんな言葉は今時の若いもんには通用しないんだな、と実感した。

でも、1億の国民を束ねる人だ。
うちのようなちっぽけなクリニックを辞めるのとは訳が違う。
自分で手を挙げてなったポジションが、そんなに平坦なものではないくらい、判って就いたんだろうが。

嫌になったら辞める。
まるでその辺のフリーターみたいだ。

「もう産科医なんか辞めてやる!」
と、夫がちゃぶ台をひっくり返したら3月までいっぱいのお産はどうなる?
そんなことできる訳が無い。
でも一国の総理は辞められるんだ。

なんだろうなあ。
P1010546.JPG
畳表を底に張ったスリッパは、お風呂上がりの足にやさしい。




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