自宅、再生その1〜宙を移動する〜 [フレグランス・ストーリー]
秋晴れの空を、クレーンでつり上げられた資材が移動していく。
空にいろんなカタチがぶらさがっているのが楽しい。
息子達が出て行って空きスペースとなっていた子供部屋をウォークインクローゼットに、その前の洗濯物干し場になっていたテラスをサンルームにする改装工事が始まった。
簡単に考えていたのに、結構大掛かりな工事になる。
屋上から中庭に降りる、ちょっぴりさびた螺旋階段。
造形的に共感できる(なんのこっちゃ)。
テラスに組まれていくサンルーム用の鉄骨は、頼もしい直角の羅列となる。
足場の組みついでに、とジャンセンのバレリーナ4点を階段ホールにディスプレイする作業も入る。
トップライトから降り注ぐ秋の光の中を泳ぐ。
画廊のスタッフも入って、宙に浮かんで作業する。
階段室のスリットの外は、水庭のヒメシャラが色づき始めている。
かくて疲弊したバレリーナたちは、階段ホールでその痩せた姿態を無防備にさらしている。
夜。パリで買ってきたアンティークの香水瓶たちは、古の香りを閉じ込めて沈黙している。
2008-10-28 21:30
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