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六本木、らんぽちっくな夕暮れ [ハーバル]

日曜午後遅く、パーキングを探して迷い込む。
ちょうど六本木ヒルズと西麻布交差点の中間ぐらい。
そこに、呼ばれたかのように・・・
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表通りの華やかさとはまるで無縁の澱んだ薄暗がり。
この界隈だけ、昭和で時が止まっているようだ。
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ひかりはいつ。
光は、いつ?と読めなくもない。

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スーツケースが打ち捨てられている。
誰が、何のために、中に何が。

江戸川乱歩の舞台設定のようだ。
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視線を上に向ければ、そびえ立つヒルズが、時は平成であることを誇示しているのに。

通り一本向こうはけやき坂で、ちょっと落ち目と言いつつも一世を風靡した「今」が存在している。
でもこの界隈はそんなバブルを細い横目で見つつ、時代に取り残されてったのだろうか。
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そのとおり!
イヌの顔も可愛くなくて、昭和の激動を背負っているかのようだ。

ヒサコおばちゃんちの押し入れのほこりのような、パチュリ(Patchouli:Pogostemon patcuouli)の匂いをこの情景の中にふと嗅いだような錯覚を起こす。

昭和の家には、空気清浄機も除菌スプレーも無く、隅や奥には澱のようにほこりの匂いが見つかったものだ。

一瞬、セピア色の夢を見たような不思議な夕暮れ。


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