銀座、風邪の入り口 [ハーバル]
連休最後の日、渋滞を避けて夜出発しようとした軽井沢は、昼過ぎからみぞれ、そしてすぐに雪が降りしきるようになる。
夜まで待ったら碓氷峠は凍結してしまう!と、大急ぎで支度をし、山荘中のゴミをトランクに詰め、泣き叫ぶ(いつも帰るときはこう)ミナサンを積んで出発。
軽井沢の客全員が同じ思いだったらしく、もうプリンス通りから大渋滞。
上信越、関越ともずうっと渋滞。
へとへとに疲れた。
その辺りから体調不良。
筋肉痛と鼻水。
カットとカラーリングにサロンを予約していた休診日の朝は胃もむかむかする。
来たか。
周りに風邪引きさん、多かったもの。
千鳥が淵の掃除もしなければならなかったので、葛根湯を飲み、シャワー後にローレル(Laurel:Laurus nobils)を擦り込んで出かける。
食欲が無くて、朝フルーツピュレを飲んだだけで、掃除を終え、サロンへそのままなだれ込む。
カラーリングの後に必ずヘッドスパをしてもらうのだが、その頃には何だか両手もしびれて来る。
馴染みののセラピスト、ホンダさんが肩をほぐしてくれながら今日の体調を尋ねてくれる。
「もう風邪の入り口で、胃が気持ち悪くて・・・」
と訴えると
「じゃあ、今日は効用重視で・・」
とスイートマージョラム(Marjoram:Origanum majorana)とカモミール(Chamomile:Chamaemelum nobilis)をブレンドしてもらうことにする。
カモミールはあまりに強い香りが敬遠されて、私も自分の施術では滅多に使わないオイルだ。
でも今日はその加温効果が筋肉の鈍痛にぴったりなように思える。
ホンダさんのゆっくりとした首筋や肩のツボ押しとヘッドスパでかなり筋肉がほぐれる。
だが、手のしびれは最高潮。出されたハーブティのカップも持てない。
自分でもどうしたんだろうとパニックの一歩手前になり、どきどきする。
そしてふと朝からフルーツピュレ以外何も食べていないことに気付き、低血糖に陥っているのだと自分で納得する。
「これ、よかったら。ニュージーランドのマヌカ・ハニーのハーブキャンディです。私はこれでのどの痛みは治ってしまいます。」
とホンダさんが小さなキャンディを二つ、手のひらに乗せてくれる。
まるで私の低血糖を見透かしたように。
ありがとう!
まるで砂漠で一杯の水を差し出されたような気持ちになる。
急いでキャンディをほおばり、ピンチを切り抜ける。
マヌカの濃い甘さがじんわりと身体に染み通っていく感じがする。
ホンダさんの私物なんであろう。
筋肉痛と言う訴えに短絡的に強い圧をかけること無くほぐしてくれた判断にも感謝。
こんなセラピストに私もなりたいと思う。
お人好し。
いつも女番長メグにドつかれているのに、メグが車酔いすると必死に私に訴えるクロ。
2008-11-28 09:44
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0