自宅、動物のQOL [フレグランス・ストーリー]
ベっちゃんの後ろ足がやっぱり具合が悪そうだ。
不自然にこわばっているのに気が付き、広尾のダクタリまで連れて行ったのは2週間前だ。
先生の前では何事も無かったように振る舞ってなかなか病状が特定できず、経過観察となったのは前に書いた通りだ。
最初朝の起き抜けだけだったこわばりが、今は夜傍目に見てもよく分かるようになる。
でも来客があったり、名前を呼ばれたりすると急にすたすた歩いていしまったりするものだから、またドクターの前でもこの症状は見てもらえないだろうと思うし、実際電話して相談してもまだそれほど不自由していないのに、手術前提の検査はものすごく負担になって可哀そうだと言う。
ずーっと昔、参加していたBBSで、ペットの寿命やQOLはすべて飼い主に決定される理不尽さについて、議論が沸騰したことがあった。
飼い主がここまでならよし(=仕方ない)とするところまでしかそのペットは治療を受けられないのだから、同じ病気でも名医に診てもらってかなり高いQOLを保てたり治癒したりするペットもいれば、そうでないペットもいるわけである。
でもペットは満足な治療を受けられなくても決して飼い主を恨まない。
飼い主がし得る範囲だけの治療を受けることに、何の疑念も抱かない。
物言わぬその存在があまりにいじらしい。
それならば、やはりできるだけのことをしてやりたいと思うのは人情である。
人間なら軽症のうちに処方薬を飲んだりリハビリをしたりして重篤になるのを防ごうとするわけだが、動物の場合は重症にならなければ(=かなりQOLが落ちてからでなければ)手の施しようがないというのは、悲しい現実である。
2008-12-09 08:30
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