白金、Triple Blow [フレグランス・ストーリー]
ここは日本でしょーかー
どう見てもハリポタの世界だよなー
白金の東大医科研は、戦中の忌まわしい歴史を封じ込めるように、何だかあやしく打ち捨てられた棟もあるが、
呑気に若い主を待つ自転車が佇んでいたりして、ああやっぱりここは現実の日本なんだとほっとしたりする。
毎週この構内を通り抜けてGregの英語レッスンに通う。
5時に起きて埼玉から駆けつけた夏休み前最後のレッスンのテーマは「Politics」。
こっそり机の下で、愛用の電子辞書にて念のため、カンニング。(cunningはずるいことの意)
しかし「政治問題」と最後の力を振り絞って文字表示が出た途端、画面は薄暗くなり「電池が消耗しています」
エコポイントシステム以来のカタい内容にも気落ちしたが、それより何より、旅立ってしまった辞書に置いて行かれた私はemergency。
折しもその前に中国餃子問題を論じたクラスメイトがいて、黒板には
「It's not settled down yet.」(まだ’その問題は’落ち着いてはいない)
の文字が残っている。
Settle down、settle down(落ち着いて、落ち着いて)・・・
と自分に言い聞かせるが、もうGregがしゃべり出した内容は、LDP(自民党)がTokyo Assembly Local Election(都議選)でLarge defeat(大敗)し、既に行われたLocal Election(地方選)と合わせ、AsoがDouble Blow(ダブルパンチ・・・と日本では言いますね)を受けた、みたいなことで、もう頭内漂白剤で晒したかのように、真っ白。
「What qualities are most important for a political leader in Japan?」
なんて質問されても、そんなこと考えたことねーよ。
日本語でも答えられない問いに、一言「Clean!」と叫ぶボキャ貧。
選挙公報か。
せめてIt'sとかJustとか付けろって。
小難しい内容と辞書が無いことで、私がまさにDouble Blow。
くたくたに疲れてレッスンを終えたが、今日はそれでbye-byeではない。
なんと・・Gregとの夏休み前お疲れさんランチと続くのだ。
プラチナ通りの素敵なチャイニーズに席を移しはしても、会話は英語のまま。
酔っぱらってしまえば口も軽くなるものを、3時から千鳥が淵サロンでトリートメントの予約を受けている私は、みんなとGregがビールや紹興酒の杯を重ねてがんがん陽気になって行く様を、素面のまま、ウーロン茶を飲みながらぼーぜんと見つめているだけ。
なんなんだ、このsituation!
DoubleどころかTriple blowじゃん。
お疲れさまという英語は無いらしいが、
Thanks for your nice work.
See you again in fall,Greg!
2009-07-19 10:38
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コメント(2)
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あー!おかしい!
朝から笑っちゃいました。
manaさん、ありがとう。
英語、全然ダメな私が笑っているのも
さらにおかしな状況ですが。。。
インターに通う甥っ子7歳に
触発されて小学校低学年レベルの英語を
コソコソ勉強中なのです。
政治の話なんてされたら
部屋の外に走り出しそうです。
manaさん、すごい。
by 朋子 (2009-07-20 10:57)
朋子さん、こんばんは。
もう辞書に見放された時点で、今日の授業に自分は出ていないことにしてもらおうと思いましたよ。
何だか全然進歩しないんですが、大事なのは英語に「触れている」ことだと思うから、恥をかきに毎週行っています。
朋子さんも頑張ってね!
by mana (2009-07-20 19:57)