新潟、あおちゃん1歳 [フレグランス・ストーリー]
え、えまーじぇんしぃー?
Don't worry.
一升餅をしょわされたあおちゃんが、思いっきりひっくり返ったんである。
誰が考えたのか、その子が一生食べ物に困らないようにと、一升餅を1歳の誕生日に背負わせる。
背負わされた子どもの、思いもかけない重心の変化への驚愕は、察するに余りある。
食べ物に困らないように、なんて大きなお世話。
自分の食べ物ぐらい自分で何とかするさと、あおちゃんは言いたいのかもしれない。
1年前、ヒルシュスプルング病という個性を背負って、産科医の長男夫婦のもとへ生まれてきたあおちゃん。
毎日毎日元気で健康な赤ちゃんに接している我々のもとへ、この子がやってきた意味を考え続けた、無味無臭の連なっていく時間。
去年の冬の、そんな手探りの日々の中で、今日のこの宴の笑い声を誰が想像しただろうか。
食べ物に困るかどうかよりも、食べて排泄できるって当たり前のことがどんなに幸せか、あおちゃんは身をもって我々に教えてくれたんだと思う。
生後3週間で病変部位の切除に成功し、今は普通の子と全く同じになったあおちゃん。
座卓を伝い歩きしながら、鯉みたいにぱくぱく口を開けてご馳走をねだる。
習得芸「ぱちぱち(拍手)」と「ねー(首をかしげる)」を披露しすぎて、宴の終わりには宇宙へ飛んで行ってしまったあおちゃん。
「君にキスしてあげたい気持ちだよ」
( ),I could kiss ( )( ).
1歳、おめでとう!
そして涙の海を泳ぎ切った長男夫婦にも。
You are the one who (made)(me)(step)(forward).
「あなたがいたからこそ、一歩前へ踏み出せました」
余談ですが・・・
来年のタイトル決まり。
『あお二才』
2009-12-14 18:21
nice!(7)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0