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銀座、銀ブラサンデー [フレグランス・ストーリー]

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ほほー。
ちょっと大きくなったかな。

あおちゃん(孫)が、当直の長男に連れられてやって来る。
玄関にきちんと揃えられたクツが、前回より本気モードである。

「もしもーし、あおちゃんですかー?」
と電話をかける真似をすると、
「あい。」
と、アタマのてっぺんから突き抜けるような高音で応答なさるんである。

おヨメさんが、
「ああ、新しいネタが披露できてよかったわー」
と、TVに出るとお手を拒む犬の飼い主のようなことを言う。

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ちょっとぐずっていたので、サンルームのスイングチェアに乗せると、これは気に入ったようである。
揺れるチェアの藤の編み目の隙間から、あおちゃんの笑顔がこぼれ落ちる。

ぴかぴかの五月晴れサンデー。

銀座までちょっと車を飛ばし、中央通の歩行者天国を散歩しようと言うことになる。

「うちの子たちに手を出したら承知しないわよ」

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いつも銀座4丁目のサインボードの上にいる看板ネコが子を産んだらしい。
歩行者天国のパラソルの下で、衆人環視をものともせず、10匹ほどがお昼寝している。

立田野で親子丼を食べ、となりのサエグサで夏休みにハワイに行くというあおちゃんの水着を買う。

おもちゃのピアノでも買おうとデパートのおもちゃ売り場に行って、今日のそこがあまりにも貧弱なのに驚く。
息子たちを育てる頃、デパートのおもちゃ売り場と言えば、広く、遊具が置いてあり、時には子ども専用の床屋さんやティールームなどもあって、いかにもパラダイスパラダイスした感じであったが、現代において、玩具を◯イザラすなどの量販店やオンライン以外で買う人がそんなにいないということなんだろう。

息子たちが目を輝かせておもちゃ売り場を走り回って(時には突き抜け過ぎて迷子になり、放送で親が呼び出されて)いた情景を思い浮かべると、ちょっと寂しい気がする。

歩行者天国の時間帯に銀座に来ることはあっても、いつも散歩している人々を横目に、疾風怒濤のごとく用事だけ済ませる。

あおちゃん連れで散歩する側の人間になり、そういう目でのんびり銀ブラを楽しんでいる人たちを見てみると、ああ、日本もそんなに捨てたもんじゃないと、何となく考えも穏やかになったりするんである。




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