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丸の内、ビューティフル・デイ [フレグランス・ストーリー]

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我々はあまり「美しい」という言葉を日々の形容に使わないけれど、ここ最近、さかんに「Beautiful day!」をガイジンさんたちから聞く。

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ああ、ほんとうにそうである。

5月のほんの何日かに限られると思うんだけれど、新緑が湿度を含まない金色の陽光に輝いている様子は、まさにBeautifulである。

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我が家の猫の額のような裏庭にも、この季節、メキシコマンネングサが咲き乱れ、朝解き放たれるミナサンの足取りも・・・・
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…軽やかなんである。


そんなBeautiful day。

日がな一日決算期の資料作りと借入利息の見直しと(公)、引き続き深夜に及ぶフラの練習とリボンレイの制作で(私)、ぼろぼろのまま英会話のレッスンに行く。

こんな時は、穏やかなDankanか、生徒を「My Pleasure」と呼ぶMoodyに当たりたいなーと思うが、そんな時に限って軍曹なんである。

軍曹(・・・と私が密かに呼んでいる講師)は全く容赦がない。
センテンスの微細な間違いをびしびし指摘し、完璧に言えるまで何度でも繰り返させる。
言葉に詰まっても、助け舟なんか出してくれない。
自分は足を高く組んで、いかにもかったるそうに欠伸までする。

この不良ガイジン!

頭の中がブートキャンプ状態。
寝不足の脳は、腕立て伏せができない。

たまに滞りなくしゃべれたりすると、、「うぇるだんんっ!」
私は部下かよ?とクサる。

「Such a beautiful day!」と雰囲気を盛り上げてくれる講師に当たりたかった、今日は・・・・と嘆くのは、贅沢なんだろうか?




 
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