SSブログ

ふじみ野、温度差夫婦 [フレグランス・ストーリー]

木曜はサツさん(お手伝いさん)が休みなので、たいてい夫婦で近所へ一杯引っかけに出かける。

休診日とはいえ普通どおりにクリニックで仕事をしていた夫と、フラのレッスン後お買い物をしたりして休日満喫しました妻では、ミートポイントでの温度差がかなりある。
IMG_3941.JPG
こんなノリの私に対し、夫はぼそりとビールを一杯。

ガリアーノが解雇されたその日、そのメゾンで春のコートを買ったの。
IMG_3939.JPG

アンジェリーナ・ジョリーがレッドカーペットの上で化粧直しした時のリップグロスがここのだったって一躍名をはせたシャンテカイユ。
ずっとファンだったここのプロテクト・パウダーは、日本未発売なのでハワイに行ったMaiちゃんにまとめ買いしてきてもらったのに、伊勢丹のオンラインショップにあったの。
IMG_3935.JPG

・・・的な話題を、お疲れモードの夫の耳をスルーしているのも構わず、まずは一方的に一気にしゃべる。
まあ、私なりのアイドリングと思ってもらえれば。

わいわいした場末感と浸透していくアルコールに助けられて、
IMG_3942.JPG
・・・と話題を少しずつ夫のほうへシフトしていく。

このドル安、どうにかなんないわけ、とか、パンダに年間7900万円ものレンタル料を払うって正しいわけ、とか、当事者が聞いたら、部外者黙ってろと一括されそうなテーマを振る。

10も話題を提供すれば、そのうちひとつくらいは彼のツボがあったりし、そこから次第に酔いの境地へ突入していく。
カウンターのあっちとこっちに離れていた夫婦のトーンが、次第に近づいて来る。

温度差ってたとえどんなに長く一緒にいたって必ず場面によっちゃあるものだけど、長年夫婦やってますと、女房は同温化する技術を身につけるもんである。

春は名のみの風の寒さや。
翌日は頭が痛い。

猫の写真は『女番(スケバン)編集長レナ』(文芸春秋社)より。



nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。