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有楽町、ふるさと [フレグランス・ストーリー]

母校での英会話レッスンも3年目となり、昨年度と同じJohnnyのクラスがスタートする。

聖心でも何人かの外国人講師が離日してやりくりが大変だったようだが、何とか5クラスを確保して本日を迎えられたとのこと。
相次ぐ余震と原発パニックの日本にJohnnyが残ったことを知り、昨年度のクラスメイト同士「また絶対(今年度も)受講継続しようね!」とメールを交わし合っていたんである。

そのレッスンの最後の方でJohnnyがコピーに出ている間、またしても大きな余震がある。

耐性ができたというか、慣れたというか、窓やドアを開放した後みんなで雑談していたら、戻ってきたJohnnyに、
「誰も机の下に入ってないじゃないか!」
とドヤされる。

まだ大きな余震や誘発震の可能性がある以上、こういう風に慣れてしまうのが一番まずいことらしいが、緊急地震速報の警告音に縮みあがってばかりいては、正常な生活が送れないということも皆判ってきたのだと思う。
対策を怠らず、正当に怖がりたい。

午後のベルリッツが始まるまで、有楽町のペニンシュラホテルで1人ランチする。

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正面のオブジェには色とりどりの折り鶴が散りばめられ、失われた多くの人命を悼んでいる。

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小エビのロールサンドウィッチ。
思わずシャンパンをオーダーしそうになったが、午後レッスンが有ることを思い出し、ぐっと我慢する。

入り口を入ってすぐの「ザ・ロビー」に外国人の姿は無いが、1人でやってきたお客に雑誌や新聞を持ってきてくれ、ゆっくりと時間を過ごせるようなサービスも健在だ。

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チョコレートのイースターエッグの制作もフル回転。

地震、見ていなさい。

私はこうやって普通の生活を楽しむよ。
たとえ、あなたがどんなにこの国を揺らそうとも。

・・・みたいな、地震へのヘンな意地も私の中に生まれつつ有るのも確かだ。

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輝く若葉の丸の内仲通。

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ワシントンから来たAmyが絶賛していたTokyoの桜。

たとえ津波がすべてをさらおうとも、放射能の不安に外国が戦こうとも、どうしてこの美しい国土を見捨てることができようか。

10日、NHKホールに、プラシド・ドミンゴの『故郷(ふるさと)』が流れる。
海外の演奏家が続々来日を中止する中、なんと13歳の孫娘を連れての訪日である。

兎追いし かの山
小鮒釣りし かの川
夢は今もめぐりて
忘れがたきふるさと

今の日本でこれほど心に染みとおる歌も他に無い。





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コメント 4

みー

はじめまして。かなり前からmanaさんのこのブログをとても楽しく拝読させていただいております。
このブログからたくさんのことを教わり、触発され、ユーモアたっぷりの文が大好きです。
アロマテラピーの奥深さを学ばさせていただいてもおります。
ひとつ質問なのですが、セラピストの方々は今回の震災において、義援金以外で何かアクションをおこされていますか?
自分で調べている中では見当たらなかったので。また、manaさんのクリニックではどうですか。私もセラピストを目指していて今後の参考にさせてください。

by みー (2011-04-18 10:30) 

mana

みーさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

ご質問の件ですが、私の知っている限りでは、セラピストの団体が決起して、というのは聞いていません。
個人でチャリティーイベントなどを開いて支援金を募っている方はいます。

私も個人でいくつかの埼玉県内の避難所を管理する団体にお手伝いを申し出るメールを送っていますが、残念ながらレスポンスはありません。
災害ボランティアにおけるアロマセラピストへの認知は、やはり日本ではまだまだのようです。
by mana (2011-04-18 16:20) 

みー

お返事ありがとうございます

残念ですね…本当に。
現地の被災者、各地に避難されている被災者は心身ともに疲労が溜まってきているという報道を目にする度に,アロマテラピーが今こそ本当にお役に立てるときじゃないかと思うのに。
こういう時にまとまってアクションが起こせない(起こす団体がいない)というのも、社会における認知の低さにつながっていくのでしょうね。他の団体では足湯と手のマッサージを行っている所もありましたね。もっと色んな意味で社会貢献度が高くないと、認知されるのも難しそうですね。
by みー (2011-04-19 04:13) 

mana

みーさん

私が知らないだけで、アクションを起こしている団体も有るかも知れません。

私の感触では、やはりアロマセラピストだけで、というのはやはり状況から言って無理が有る気がしますが、例えばドクターとセットになり、医療のサポートという立場でなら、もう少し先の状態(今はまだ緊急対応が優先されると思いますので)で必要とされるかも知れません。



by mana (2011-04-19 18:54) 

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