大阪、皮膚感

学会に出席する夫がどうしても一緒に行って欲しそうだったので、すごく行きたいわけでもなかったが、大阪へ。


この国に半世紀以上生きているのに、日本第二の都市には行ったことが無く、あまりにも片手落ちである。


投宿したリッツカールトンの、取り澄ました眺めの良い部屋。


眼下にはゆったりと流れる淀川と、東京ほど立て込まず、意外なほど緑と水路の多い町並み。

なんか違うよ！

ワタシのイメージした大阪を探しに、渋る夫をせき立てて関東より確実に５℃は高い町中へ躍り出る。


これや！！
手前に写り込んだおっちゃんがまたジャストフィットだ。


通天閣のお膝元新世界は、こてこてディープワールド。


いろんな格好のビリケンが、ありとあらゆる店の前に立ったり座ったり。


金色の目が怖すぎる招き猫がずらり。
夢に出そう。

ここでなんか食べてみなきゃいかんと夫が言い、溢れ帰る人混みと暑さの中、名物らしい串カツはキツいのでたこ焼きを買う・・・が。

すみません・・・おいしさがよく分かりませんでした。

だって、中がびちゃびちゃで生焼けっぽいんだもん・・・
たこ焼きってこんなんだっけ？

心斎橋界隈で、ワタシの心の中の大阪らしさ発見！

ヒョウ柄はじめド派手なレギンス。

何が東京と違うのかと聞かれたら、やっぱりこの皮膚感ていうかテクスチャーなんだと思う。
動きじゃなくて蠢（うごめ）き。
暑さじゃなくて熱さ。
町並みじゃなくて界隈。

ここって円使えるんだっけと一瞬記憶が境を飛び越える。

無知な関東人を許してくれ。


こちら、ちょっとほっとする空間でうどんすき。
M乳業様、ご馳走さまでした。

くいだおれ太郎様は旅に出られているとかで、お目にかかれず。

大阪、正味一日では手も足も出ない敗北感である。