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新都心、家を買うということ [フレグランス・ストーリー]

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あら、おばあさま、またいらしたの?

ワタクシ、相次ぐ引っ越しと寝起きで機嫌がすぐれないんですの。
あまり近寄らないでくださいませね。

長男が同じ埼玉県内に家(一軒家ではなくマンションである)を買い、ご飯に呼んでくれるというので夫と出掛ける。

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あかりちゃんが乗っているソファは我が家から、ダイニングの照明は次男が残していったもので、なかなかモダンな室内にマッチしている。

私たち夫婦が初めて賃貸ではない「自分の巣」を手に入れたのは、やはり長男が小学校に上がる直前だったから25年ほど前のことだ。

バブルがはじける直前だったから、ローンの金利も8%とか9%とか今思えば信じられないようなものだったにも関わらず、70数平米の一般的なマンションでも申し込みの倍率が高くて、資金のやり繰りがついて部屋をゲットした時には、もう幸せいっぱい夢いっぱいだったのを覚えている。

今の若い夫婦が0.8%などという超低金利であっさり一軒家(!)を手に入れるのとは、なんていうか自己満足度のプレミア感(裏返せばローンを背負う悲壮な使命感)が違っていたような気がする。

横浜にあるそのマンションには息子たちが大学に入学するまで10年住み、夫婦に息子二人という家族単位が最も正当に機能し、最も濃密な時間を共有した場所として、それぞれの人生のタイムラインのハイライトに保存されているのは間違いがない。

小、中、高校をそのマンションで送った長男も、やはり同じような若い世代が多く住むマンションを選び、どこか横浜のマンションを彷彿とさせるようなインテリアになっているのは、きっとそのせいなのだろうし、またここで長男一家が我々と同じようによき隣人たちに恵まれ、家族の一番いい時代を形成していくのだろうと思うと感慨深い。

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碧ちゃんは、開いたドアでレールが壊される心配のない広々としたスペースでご自慢のコレクションを展開。

「親父とお袋のおかげで、やっと落ち着いたよ、ありがとうな」

特に何をした訳でもないのに、長男の言葉がぐっとくる。

子どもが安定した生活空間に居るという現実は、親にとって最大の癒しであると思う。
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あたらしいおうち、イエイ!

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