SSブログ

自宅、イングリッシュ・ペイシェント [マイハーベスト]

人間、勤勉であろうという気持ちを一旦捨てたら早いもんである。

夫がベトナムに住む次男と年末年始を過ごすために、束の間日本を離れる。
重症の糖尿病のクロの看病で私の同行はかなわなかったため、結婚以来初めての一人正月である。

正月は我が国最大のお休みエクスキューズだから、毎晩ストイックに続けるフラの練習も英文の活字も手放すと、こんなにも簡単にソファの上に根を生やすことが出来るもんであるという発見が、自分にとってはちとショックであったりもする。

大晦日、施設の父とご飯を食べて深夜帰宅した後は、シャンパンを開け、映画見放題の一人祭りである。
IMG_7016.jpg

DVDとCATVで6〜7本の映画を見、その合間にも外国のシリーズ探偵ドラマをつまみ食いし、深夜ミナサン(トイプー3匹)とベッドにもぐりこんでからはNHK「ケータイ大喜利」にスマホ参戦(当然だが採用されず)。

中には下らなすぎて途中で見るのを止めた映画もあるが、壮大な幻想の中のパノラマを彷徨うようなこの1本は収穫。

51GNN6YJNDL._SL500_AA300_.jpg
第69回アカデミー賞9部門受賞「イングリッシュ・ペイシェント」(監督:アンソニー・ミンゲラ/主演:レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ)は、英国最高の文学賞ブッカー賞受賞の「イギリス人の患者」(マイケル・オンダーチェ著)の映画化である。

第二次世界大戦下。
看護婦のハナ(ジュリエット・ビノシュ)が受け持つ患者は、記憶を無くしているが流暢な英語を話すため「イギリス人の患者」と見なされて手厚い介護を受けている。

しかし本来彼は英国地理協会に籍を置く、連合国側ではないハンガリー人の伯爵であり、そのために前線では捕虜生活も送り、彼のそのバックグラウンドが悲劇的なロマンスをからめとったらしいことを、観る者はイングリッシュ・ペイシェントの記憶にしみ込ませるように薄々感づいていく。

国籍というたかが人間の作ったルールが、国と国との争いである戦争という特殊な状況下で運命を左右させる偶然と必然の恐ろしさを、北アフリカの砂漠の砂塵を記憶の靄に見立てたかのようにして見え隠れさせる秀逸な技法。

酔ったぜ。

自宅で(映画鑑賞以外は)何もしなかったけど、元旦、2日は長男一家や親戚の家で新年会で酔う。
P1040712.JPG

じっくり腰を据えて飲むタイプではないパパをさておいて、酒豪のママとバアちゃんを撮影する碧ちゃんのカメラ目線。
P1040722.JPG

おんなってすごいなー
(by 碧)

P1040753.JPG
あたしもそのうち参戦いたしますわよ。
お兄様、覚悟なさいまし。
(by あかり)

ともあれ・・・

皆様、明けましておめでとうございます。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。