自宅、きょう、ロマンスカーで [フレグランス・ストーリー]
水庭の株立ちの葉が色づき始めた。
クロのいない家にも少し慣れてきた。
夫はしみじみとしている。
クロのこともだが、なんかやけに食いついてしまったCMがあるんである。
このCMが流れ始めると、ふぅーっとため息をつき、「あかりちゃん、こうやって一緒に箱根に行ってくれるかなあ」という。
孫に対する感情というのは、ジジとババでは結構違うんではないか。
ババは着せてやりたい服やら習わせたい稽古ごとなど目先の世話に捕われて現実的だが、ジジの方は一歩下がって、一世代を飛び越える時間の流れに自分の人生をノスタルジックに投影しているように思う。
超現実的な私は即座に、
「パパ、無理無理。このCMの孫娘、大学生ぐらいでしょう。あかりちゃんがこうなるまでにあと18年あるんだよ。(今の夫の不摂生ぶりでは)生きていられないわよ」
と、無慈悲な言葉を発してしまう。
それにあの子勝ち気そうだから、(生きていたとしても)おじいちゃん、ダサいから一緒に歩くのイヤ、とか絶対言うわよ、とダメ押しする。
さあ、夫はちょっと発奮したみたいである。
なんとしても大学生のあかりちゃんと秋の箱根に行きたいんである。
そして同じ物をいいって言いたいんである。
車通勤を辞め、この頃食べるもののカロリーにも気を使っているようである。
出不精の人なので洋服を買いに銀座とかへ出掛けるのは億劫がるが、外商さんを呼んで秋冬のファッションアイテムを大量に購入するんである。
流行のストールにだって挑戦してしまうかも知れないんである。
(首の短さが文字通りネックなんであるが)
おそるべし、孫娘。
ま、私は超満員のデパートに、2ヶ月続く孫たちの誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを買いに、半分気を失いそうになりながら行ってきたけどね。
ババの気持ちはロマンスカーには乗らないんである。
みかんの季節だ。
クリスマスの準備もしなきゃ。
2013-11-08 07:40
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