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池袋、舞台稽古 [フレグランス・ストーリー]

フラダンスの舞台稽古。

最前列の私の立ち位置がずれて、メンバーから苦情が出た。

この年になると回避テクニックが発達するのか、屈辱を味わう機会って滅多にない。

また普段髪振り乱して仕事しているが、一応開業医の奥さんてことで、表向きは奥さん奥さんとちやほやされて世間は通ってしまっている。

しかし、いったん社会的な立場を離れると話は別で、芸事やスポーツは実力勝負、強い方うまい方がエライんである。

だから高校生よりドラムが叩けないと言っては悔しがり、以前のフラの教室では女王様のような先生をトップに頂くヒエラルキーに嫌気がさしたりしたのだが、だったら辞めればいいのに、それでも私が仕事の合間を縫ってダンナさんに応援されて(その点感謝してます!)習い事をするのは、そこが社会的なバックグラウンド抜きに私を評価してくれる場所だからなんだと思う。

IMG_8692.JPG

昨日は今月末のチャリティー・フラの舞台稽古。

普段マンツーマンでレッスンしているクラスの生徒(他にグループレッスンのクラスもある)にとっては、唯一本番前に立ち位置やフォーメーションを確認する場でもある。

フラに関しては自分、もうすっかり達観しちゃっており、誰が見てもイタイ感じのするオバサンフラを衆人環視の中で踊るくらいなら、今マンツーマンで付いている大好きな84歳の先生と世間話してるだけでいい、というスタンスである。
先生がお年やアクシデントでフラを辞める時があったらそれが私もフラを辞める時、と決めているので、余計な欲も無い。

マンツーマンの気軽さは、他の生徒さんたちとも年に1,2回、「これだけは出てね」と言われているチャリティーとクリスマスパーティでしか顔を合わせることもなく、煩わしいこすれ合いや競争心ともまったく無縁なことであり、私はこのフラ環境が今ものすごく気に入っている。

マンツーマンレッスンの唯一の弱点は、自分の進歩の度合いが他人と比べられない分分かりにくいことで、年に1,2回のパフォーマンス時の指定された立ち位置が先生の自分への評価だと思う程度である。

今年はその先生のフラ人生65周年の記念で3月にホイケも企画されており、今月末のチャリティーからそちらも見通して、衣装やフォーメーションや練習日程が組まれている。
IMG_8697.JPG

苦情はもっとも。
立ち位置がずれた私が悪い。

でも・・・

写真.JPG
この日は3人目の孫の1歳のお祝いがあり、池袋のホールからお稽古終了後大宮に直行したのだが、もう満員の湘南新宿ライナーに揺られながら、不用意に下を向きでもしたら涙がこぼれ落ちそうである。


日当たりのいい縁側のようなお稽古場で、母親のような先生とゆるりとフラを踊っているだけではだめなんだろうか、と切に思う。








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コメント 4

tomoco_takahshi

まなさん、なんかすごくわかるような気がします。
私も子供の頃に家庭教師の先生にマンツーマンで鍵盤を習っていたため
他の子がどれだけ弾けるのかなんて考えたこともなく
発表会で他の子の演奏を見て絶句した苦い思い出があります。
しかし3列目の方、、、もっと楽しくやってほしいですね。

by tomoco_takahshi (2013-11-11 21:14) 

mana

朋ちゃん。
マンツーマンは先生にすみずみまで見てもらえる一方で、自分一人のペースに陥りがちですよね。
グループレッスンと両方やるっていうのが本当は一番上達が早いんだと思いますが、フラはそこまでの欲が無く・・・・
あー、でも私が未熟なんです。フラも人間的にも。
by mana (2013-11-11 21:48) 

tomoco_takahshi

踊れない人を先生は前列にしないですよ!まなさん、がんばれ~。
by tomoco_takahshi (2013-11-14 23:56) 

mana

朋ちゃん。いつも応援ありがとうございます。
もう吹っ切れました。初心に戻って頑張るのみです!
by mana (2013-11-15 10:10) 

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