大宮、アイスクリーム [フレグランス・ストーリー]
「ばあちゃん、ラーメンてお湯入れるんだよね」
毎週1回、下二人の面倒を見なければならないママに代わって、一番年上の孫を◯マハの幼児科教室に連れて行く。
それはババと一人の孫の、ちょっと秘密めいたなかなか楽しい時間だ。
私のマセラティの助手席には、彼専用のジュニアシートが設置されている。
シートが低すぎて外が見えないとご不満だからだ。
彼はシートに座りシートベルトを締めると、手を伸ばし、ナビのスイッチをぴっとお入れになる。
(本当は走り出せば自然にスイッチオンになるのだが)
「これは帰りに食べるね」
眠気覚ましに置いてあるプラ缶入りのガムは、帰りに頂くと決まっているようだ。
◯マハにもパーキングスペースがあるが、彼はレッスン教室からちょっと離れた巨大ショッピングモールの駐車場に止めるよういつもリクエストなさる。
駐車場から教室まで手をつないで歩きながら、ババと孫はいろんな話しをする。
最近は沢山ある看板を読みながら歩くのが、二人のブームだ。
だから「地下駐車場」とか「A5」とか「副都心方面」とか、駐車場関連ワードはほぼクリアーだ。
最初かなり緊張気味に受けていたレッスンも半年過ぎた今は、かなり悪ノリが目立ってきた。
お友達がいるので、結構拍車がかかる。
注意が散漫になりがちな子どもたちの集中力を1時間途切れないようにレッスンする幼児科の先生ってえらいなあと思う。
レッスンが終わると、どんなに寒くてもショッピングモールのサーティワンに寄る。
彼のご指定は涼しさを倍増させるポッピングシャワー。
そのキッズサイズをあっという間にたいらげる。
まあ、サラリーマンが帰宅前に駅のガード下で1杯引っ掛けるようなもんだ。
お姉さんにもらったアイスのキャンペーンチラシは、大事そうにポケットに仕舞う。
「寒いからばあちゃんはアイスよりラーメンがいいなあ」と言った時の返答が冒頭の言葉である。
ちがうよ・・・
それはラーメンじゃなく、カップめんだよ・・・・
アイスを食べ終わると、その横にあるおもちゃ屋さんの前に飛んでいき、トミカのミニカーの陳列棚の前から動かなくなる。
2回に1回は我慢させるが、しげしげと一つ一つの車を念入りに眺めるので、「今日はリスのこもり歌が上手に弾けたからね」とエクスキューズを無理矢理つけて買ってやる。
無条件には買わないのが、ババの最後の砦である。
自分の息子にはそんなアマイこと露ほども考えなかったけれど、孫に関しては、ちびっこの習い事には、楽しみと目先目先の小さなご褒美も必要だと思うのだ。
家にはなんかアヤシいぞという嫌疑の念を持った妹が待ち構えている。
「ねえ、なんか食べてきたでしょ」
「食べてねーわ!サーティワンのアイスしかっ!!」
オトコはウソがつけない。
毎週1回、下二人の面倒を見なければならないママに代わって、一番年上の孫を◯マハの幼児科教室に連れて行く。
それはババと一人の孫の、ちょっと秘密めいたなかなか楽しい時間だ。
私のマセラティの助手席には、彼専用のジュニアシートが設置されている。
シートが低すぎて外が見えないとご不満だからだ。
彼はシートに座りシートベルトを締めると、手を伸ばし、ナビのスイッチをぴっとお入れになる。
(本当は走り出せば自然にスイッチオンになるのだが)
「これは帰りに食べるね」
眠気覚ましに置いてあるプラ缶入りのガムは、帰りに頂くと決まっているようだ。
◯マハにもパーキングスペースがあるが、彼はレッスン教室からちょっと離れた巨大ショッピングモールの駐車場に止めるよういつもリクエストなさる。
駐車場から教室まで手をつないで歩きながら、ババと孫はいろんな話しをする。
最近は沢山ある看板を読みながら歩くのが、二人のブームだ。
だから「地下駐車場」とか「A5」とか「副都心方面」とか、駐車場関連ワードはほぼクリアーだ。
最初かなり緊張気味に受けていたレッスンも半年過ぎた今は、かなり悪ノリが目立ってきた。
お友達がいるので、結構拍車がかかる。
注意が散漫になりがちな子どもたちの集中力を1時間途切れないようにレッスンする幼児科の先生ってえらいなあと思う。
レッスンが終わると、どんなに寒くてもショッピングモールのサーティワンに寄る。
彼のご指定は涼しさを倍増させるポッピングシャワー。
そのキッズサイズをあっという間にたいらげる。
まあ、サラリーマンが帰宅前に駅のガード下で1杯引っ掛けるようなもんだ。
お姉さんにもらったアイスのキャンペーンチラシは、大事そうにポケットに仕舞う。
「寒いからばあちゃんはアイスよりラーメンがいいなあ」と言った時の返答が冒頭の言葉である。
ちがうよ・・・
それはラーメンじゃなく、カップめんだよ・・・・
アイスを食べ終わると、その横にあるおもちゃ屋さんの前に飛んでいき、トミカのミニカーの陳列棚の前から動かなくなる。
2回に1回は我慢させるが、しげしげと一つ一つの車を念入りに眺めるので、「今日はリスのこもり歌が上手に弾けたからね」とエクスキューズを無理矢理つけて買ってやる。
無条件には買わないのが、ババの最後の砦である。
自分の息子にはそんなアマイこと露ほども考えなかったけれど、孫に関しては、ちびっこの習い事には、楽しみと目先目先の小さなご褒美も必要だと思うのだ。
家にはなんかアヤシいぞという嫌疑の念を持った妹が待ち構えている。
「ねえ、なんか食べてきたでしょ」
「食べてねーわ!サーティワンのアイスしかっ!!」
オトコはウソがつけない。
2013-11-21 09:58
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