SSブログ

アメ横、大飯原発、マレーシア航空機 [フレグランス・ストーリー]

IMG_8626.JPG
なんなのだ、この狂気のような天気は。

折しも安倍政権の憲法改正論が喧しい昨今ではある。
実は私も一時期、ちょっぴり司法の勉強をしたことがあるので、今日はちょっとそちらの方を。

法律を勉強した時、ものすごく感動したのは、高校時代政治経済をしっかり勉強した人なら誰でも知っているはずの、憲法が民法や刑法とは全く別な位置づけにあって、日本国家のすべての価値観や判断の基準になること(アホな私はそれまで憲法は民法・刑法・刑事訴訟法などと同列にあると思っていて、弁護士の従兄に笑われました・・・)、ゆえにその塾長の憲法への思い入れがものすごく熱いと感じたことである。

そう、司法って熱いんである。

四角四面の堅苦しい条文ばかりをいじくっている情の無いインダストリーと思ったら大間違いである。

世論には流されてみよ、という主張を持たない風見鶏的な人生故、原発については特に強い主張も持たなかったが、21日の関西電力大飯原発3、4号機再開についての福井地裁判決文にはぐっと来た(判決そのものよりも判決文にである)。

小難しい技術論はともかくとして(すみません。そこが大切なんだと思いますが素人なので正しいかどうかの判断がつきません)、判決文も終盤の「9. 被告のその余の主張について」から、涙が出そうになった分を抜粋する。

「他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。

そこなのよ。

日本経済の発展が国民の幸せに繋がるのは間違いが無いと思うんだけど、だからといって沢山の人が悲しく辛い思いを未だ引きずっているあの事故がもう一回無いとは絶対言えない状態、仮に万が一また起こったら日本は住めなくなるかも知れない状態でまたスタートを切っちゃっていいのかということが、レベルは低いがどうしても私には引っかかる。

判決文が言ってる通り、経済発展の幸せと人命が脅かされない幸せは天秤にかけてはいけないものなんだと思う。

あの直後、冷房を切ったり、駅や看板の電気を消したりして我慢したことってなんだったのか。
もし未来永劫原発無事故に繋がるなら、きっと国民誰もがまたその通り努力して知恵を絞り、節電に努め、その中から賢い日本人は新しい経済発展の糸口を見いだすんじゃなかろうか。

甘いか。

ご存知の通り、判決にあたっては人間同士のイザコザであれば民法を、犯罪であれば刑法を基準としてシロクロを決めるんであるが、こういう判例は憲法が判断の基準となる。
つまり機械的に決着をつけるのではなく、ヒトの憲法解釈の問題となり、当然裁判官の主観が入ってくるので論議の的となるのは必至であるから、ここ2、3日ネットで反響を見ていたけれどまあ、想像どおりである。

でも、司法は熱い。
熱くて感情がある。

本来は冷静であるべき司法の判決に、人間として根底から湧き上る感情がにじみ出る時、私は感動する。



話し変わって・・・

Johnnyのレッスンで「The Official Explanation of MH370」、つまりもう誰も話題にしなくなったマレーシア航空不明機を取り上げる。
http://www.theatlantic.com/technology/archive/2014/05/why-the-official-explanation-of-mh370s-demise-doesnt-hold-up/361826/

あれもなんだったのよ、という思いである。
遺族の思いはいかばかりか。

IMG_2824.JPG
スリランカからの帰路、マレーシア航空のコロンボ・クアラルンプール線を利用したけど、ホテルでもらった水のペットボトルがそのまま私のトートバッグに入ったままセキュリティ通過して機内に。
あんな事故があったばかりなのに、ユルい会社だな。

モニター見てんのかな、ちゃんと。

あり得ん。

Johnnyとは「Comfort Women(慰安婦)」に対するソウルとトウキョウの見解の食い違いもディスカッションしたが、
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303887804579500894292604078
要は、こういった一連の争点なるものを考えるにあたって、私たち一般個人が持っている情報というのは、国の教育や政府やメディアというフィルターを一旦通された本当に限定された狭いものであることを先ず肝に銘ずるべきであろうと思う。

原発事故にしても、マレーシア機にしても、本当の情報はなかなか出て来なかったし、今だってよくわからない。
慰安婦へ日本のスタンスも、韓国の国民感情とは大きく食い違う。

自分の持っている情報だけでああだこうだと断罪に走るのはしばし待ちたい。



レッスン後、Johnnyがアメ横に言ってみたいので一緒に行こうと言う。

私、アメ横への行き方知らないよと言ったら、二人で香港から来たばかりの日本語が分からないカップルのふりして(彼とはひと回りトシが違うはずだがカップルに見えんのかいな?)英語で聞きながら行こうと言う。

同邦人を騙すのはちょっと気が引けたが、ええい、これもフィールドワークだ、と割り切る。

先ずは神田駅でJohnnyが駅員さんにアメ横へ行くには何番線の電車に乗ればいいかを英語で聞く。
神田駅員さんはすらっと「track 5」と応じてくれる。

御徒町駅に降りてJohnnyが「Your turn」と促すので、改札の駅員さんにどの出口から出ればいいかを私が英語で聞く番だが、緊張し過ぎてどこへ行きたいかをド忘れしてしまい、「We'd like to go to えーと・・」って言ってしまう。

Johnnyがすかさず「AMEYOKO」と助け舟出してくれたが、駅員さん、おまえらナニやってんだ?って顔。

ごめんなさーい!御徒町の駅員さん!!

IMG_2837.jpg
アメ横って初めて来たけど、乾物や靴いっぱい売ってて、外国人がいろんな食べ物の屋台出してて、めっちゃ面白かった。

Johnnyに500円のケバブとビールご馳走してもらい、呼び込みやってたトルコ人とは結構楽しく英会話して、Johnnyに「Good job!」をもらう。

なんだかなー。

もっと真剣に生きよう、私。
IMG_7521.JPG

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。